評価:4.4
どうも、iPhoneユーザーのマクリンです。
Qi2対応だけに外で長時間使うならワイヤレス対応モバイルバッテリーが欠かせない今日この頃ですが、やっぱ気になるのは発熱と安全性。


そういった背景で生まれたモバイルバッテリーが「CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5K」です。
SMARTCOBY SLIM 5Kのアルミボディや使いやすさはそのままに、これがすごいのはその中身。
普通のバッテリーは、電気の通り道となる電解質に「リチウム電解液」という液体を使用しています。これが、漏れたり燃えたりする主たる原因といわれています。
一方このモバ充はその電解液を、液体と固体の中間にあたる「ゲル状の物質」に置き換えています。
それをCIOでは「半固体」と定義づけし、モバ充の新境地を拓こうとしています。


毎日持ち歩くものだからこそ、安全性で選びたいですよね。
そこで本記事ではCIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kをレビューしていきます。
- アルミ合金ボディ
- 半固体セル採用
- Qi2対応モバ充で最軽量設計
- Qi2充電時の発熱がかなり抑えられている
- 完全パススルー対応
- 充電速度はやや抑えめ
- iPhone 17 Pro装着時にR部が若干飛び出す
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CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kの外観
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kは、5,000mAhのQi2対応ワイヤレスモバイルバッテリーです。
| 製品名 | CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5K |
|---|---|
| サイズ | 約102 x 70 x 8.7mm |
| 重さ | 約120g |
| カラー | シルバー・ブラック |
| バッテリー容量 | 5,000mAh |
| 定格容量 | 3,000mAh |
| 出力ポート数 | 2(マグネット式ワイヤレス / USB-C x 1) |
| 入力ポート数 | 1(USB-C x 1) |
| 出力(USB-C) | 5V 2A / 9V 2.22A(最大20W) |
| ワイヤレス出力 | 最大15W ※12シリーズ以前のiPhoneやQi対応スマホには最大7.5Wの出力となります。 |
| 合計出力 | 10W(USB-C:最大5W + ワイヤレス出力:最大5W) |
| 入力(USB-C) | 5V 3A / 9V 2.22A(最大20W) |
| 販売価格 | 6,980円(税込) |
外装は同社でもめずらしいアルミニウム合金で、鈍い光沢とひんやりボディで、所有欲とテンションを高めてくれます。

背面にはQi2ワイヤレス充電パッドを搭載し、全体はグレーのラバー表面となっています。

底面には本体充電とデバイス充電に対応するUSB-Cポートも付いています。

とはいえ外観は「SMARTCOBY SLIM 5K」と正直同じ。共通筐体を用いているので、サイズも同じです。
サイズ設計はSLIM 5K自体が優秀だったので、まったく文句ないですけどね。
ただちょっと気になったのは、iPhoneにくっつけたときの飛び出し。

16 Proでは問題なかったんですが、17 Proでカメラユニットが大型化したことで吸着位置がやや下になったのか、R部だけモバ充側がほんの少しせり出すようになってしまいました。


中身が半固体になって重くなったのかなと思いきや、重量はまったく同じ120g。軽い。よかった。
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kのレビュー
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kをレビューしていきます。
発熱を抑えながら安定したQi2に対応
本機は、半固体セルなのにくわえ「NovaSafety S2」と呼ばれる温度制御技術で、ソフト面からも安全性が図られています。

iPhone 17 Proをワイヤレス充電した際の温度を計測してみました。
充電後30分時で、スマホ側・バッテリー側ともに最高でも37℃台におさまっていました!
SLIM 5Kでは50℃近く行くこともあったので、これは劇的な抑制。
NovaSafety S2の説明でも40℃未満に制御できているグラフが描かれていますが、実測でも安心して使用できる温度帯にとどまっているのが分かります。

ただこれは出力を抑えていることの裏返しでもあり、SLIM 5K(ハイパフォーマンスモデル)と比べ、充電速度はかなりマイルドで、バッテリーがカラになったときのiPhone本体の充電量もやや少なめ。
結局は安全性と充電スピードのどちらをとるのかという話ですが、リスクを少しでも抑えるなら本機かなと思います。
パススルー対応かつ2台同時充電可能
完全パススルーに対応し、バッテリー本体を充電しつつ、5Wに落ちるもののワイヤレス充電も可能です。

USB-Cを用いた有線充電も最大20W出力が可能で、充電速度を上げたいときはワイヤレスよりこちらのほうが有効です。
ワイヤレスと有線を両方行った場合は有線側が優先されます。有線だけに(?)

ワイヤレス + 有線の2台同時充電も可能なものの、両ポート5Wずつに制限されるので、実用面でスマホはちょっと厳しい感じがしました。
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kはこんな人におすすめ
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kは「安全性と携帯性を重視したいiPhoneユーザー」におすすめです。
モバイルバッテリーがらみのトラブル・事故が気になる昨今ですが、本機はゲル状の物質を使用した「半固体バッテリー」を採用することで、その課題解決に取り組んでいます。
実際に解消できているかは実証できないものの、中身の性質が変わっているのは少なくとも事実なので、従来よりは液漏れや発火リスクを減らせること間違いなし。
約8.7mmの極薄アルミボディは所有欲を満たすだけでなく、iPhoneとの重ね持ちでもストレスを感じません。
現時点で半固体はこれだけなので、ケーブルレスの快適さを享受しつつ、毎日持ち歩く「安心」を手に入れたい人にピッタリの一台です。
CIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kレビューまとめ
本記事ではCIO SMARTCOBY SLIMII Wireless2.0 SS5Kをレビューしました。
前作から引き継いだアルミ合金の高級感とスリムなサイズ感はそのままに、中身をアップデートした「Qi2モバ充の完成形」です。
最大の特徴は、電解質に「半固体バッテリー」を採用している点。これによりリスクを極限まで抑え、高い安全性を実現しています。
iPhone 17 Proだとカメラ周りがわずかに干渉する点はあるものの、実用上は問題なく、Pro Maxなら全く気になりません。
毎日持ち歩くものだからこそ、安全なお守りとして選びたい一台ですね。
どうも、マクリン(
- アルミ合金ボディ
- 半固体セル採用
- Qi2対応モバ充で最軽量設計
- Qi2充電時の発熱がかなり抑えられている
- 完全パススルー対応
- 充電速度はやや抑えめ
- iPhone 17 Pro装着時にR部が若干飛び出す




ガジェットブロガー
Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
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