評価:4.5
自宅も運営している撮影スタジオも、清掃はロボット掃除機を活用しマクリン(
近年のロボット掃除機は、通常吸引・水拭き・ゴミ収集がセットになった3in1タイプが主流になりつつあります。
我が家で愛用しているECOVACSのDEEBOT X1 OMNIも、同タイプの傑作モデルでかなり愛用してますが、唯一気になるのがモップの着脱が手動であること。
その唯一の弱点をも克服し、まさに完璧に近いモデルとなったのが、同じくECOVACS「DEEBOT T20 OMNI」です。
モップの自動リフトアップ機能を搭載し、通常吸引時はモップがリフトアップ、水拭き時はリフトダウンし、ユーザー側でいちいち着脱しなくてよくなりました。
これだけでもありがたいですが、本機はもともと強かった吸引力がさらにアップ(5,000Pa 6,000Pa)したり、メインブラシが絡みにくいラバー素材になっているなど、さらに隙のないロボット掃除機となっています。
そこで本記事は外観と付属品を紹介した後、機能面を紹介していきます。
- 吸引力が6,000Paと超強力
- 水拭きも強力
- 自動ゴミ収集ステーション搭載
- 正確なマップ描画
- 複数フロア対応
- モップの自動リフトアップ機能搭載
- スマートスピーカーいらずの音声操作
- 大きいので置き場所を選ぶ
- 18万円近くする
- 音声の認識が若干悪い
タップできるもくじ
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIの外観と付属品
DEEBOT T20 OMNIは、通常吸引と水拭きに対応するロボット掃除機です。
製品名 | ECOVACS DEEBOT T20 OMNI |
---|---|
サイズ | 約362 x 362 x 103.5mm(本体のみ) 約448 x 430 x 578mm(ステーション) |
重量 | 約4.4kg(本体のみ) 約14.0kg(全自動クリーニングステーション) |
ダスト容量 | 300mL |
水タンク容量 | 浄水4L/汚水4L |
吸引力 | 最大6,000Pa |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
駆動時間 | 約260分 |
充電時間 | 約390分 |
消費電力 | 45W(本体) 960W(モップ洗浄時) 610W(ゴミ収集時) |
価格 | 179,800円 |
掃除機本体はシルバーとホワイトのツートーンで、清潔感のある見た目をしています。
天面はカバープレートになっていて、外すとハンドル式のダストボックスが覗きます。
赤いレバースイッチは電源で、その隣はWi-Fiインジケーターがついています。
底部にはX1 OMNIと同様、ローラー型のメインブラシとプロペラ型のサイドブラシを搭載しています。
メインブラシの素材はX1 OMNIとはちがい、毛 + ラバーの混合素材からラバー製に変わりました。 ラバーは耐久性が高いだけでなく、毛の絡まりを抑えてくれてかなり使いやすいです。
下側の2つの穴にはウォッシャブルモップを装着できるようになっています。
付属品は以下のとおりです。
- サイドブラシ
- ウォッシャブルモップ
- 電源コード
- メンテナンスツール
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIのレビュー
DEEBOT T20 OMNIの特徴を紹介します。
給水・排水・洗浄・乾燥まで行う全自動ステーション
DEEBOT T20 OMNIはX1 OMNIと同様、充電ベースを兼ねた全自動ステーションを搭載しています。
中段には集塵室があり、引き出すとゴミ収集用のダストバッグが覗きます。
容量はX1と同じく3Lで、約50日分のゴミが貯められます。
トップカバーを開くと、汚水タンク・清水タンクが格納されています。
X1のようなアクセサリー保管ボックスはなくなったものの、タンク間に空間があるので、ブラシやモップをしまえるようになっています。
利用時は清水タンクにのみ水を入れておけばOKで、水拭き後の汚れた水がモップ洗浄時や清掃後に汚水タンクに貯まっていく仕組みとなっています。
清掃後は充電とともに本体内のゴミを吸い上げてくれ、X1 OMNIと同様、その音はややうるさめです(音は変わらないので以下はX1 OMNIの動画です)。
清掃途中にモップが汚れたらステーションにいったん戻り、モップの洗浄・乾燥を行ってくれるのは本機も変わらないですが、シリーズ初の温水洗浄に対応し、モップの洗浄力がアップしたのはうれしいポイント。
優秀なマッピング機能
DEEBOT T20 OMNIはX1 OMNIと同様「True Mapping2.0」を搭載し、精度の高いマッピング機能をそなえています。
各設定や操作は、専用アプリ「ECOVACS HOME」から行えます。
Wi-Fiの仕様は2.4GHz帯もしくは2.4GHz/5GHz混在(メッシュWi-Fi想定と思われる)に対応し、5GHz帯単独ではつなげないのは変わらないので注意ください。
最初に行われるマッピングはあいかわらず正確で、実際の間取りと照らし合わせてもほぼ一致しているのが分かります。
マッピング後に清掃を開始すると、アプリ上にリアルタイムで掃除の軌跡が描かれています。
動き方は基本的に、輪郭をなぞってから内周を往復し、清掃後は床面積と清掃時間を表示してくれます。
吸引力は6,000Paと十分すぎるほどで、X1 OMNIの1.2倍にパワーアップしたからか、清掃音はやや大きめに感じました(耳障りというほどではない)。
清掃禁止エリアや予約の設定、吸引力・水量の切り替えは健在ですが、室内撮影や通話ができるビデオマネージャー機能は非搭載なので、アプリのダッシュボードからも同ボタンは消えています。
あとユニークな機能として、本機は「位置情報サービス」をそなえています。
掃除機が迷子になったときにマップから探し出せるというものでけっこう重宝します。
強力な水拭きモード
DEEBOT T20 OMNIの水拭きモードでは2枚のウォッシャブルモップが高速回転し、床をゴシゴシキレイにしてくれます。
水量「中」で行いましたが、床がうっすら濡れる程度でちょうど良い吐出量でした。
しかもX1 OMNIの弱点だった、水拭き・通常吸引の切り替え時にモップをいちいち付け外ししないといけなかった点も、本機は完全に克服。
通常吸引時はリフトアップ、水拭き時はリフトダウンすることで、モップを装着したままで使えるようになりました。
「水拭き時にカーペットが濡れて困る」なんてこともなく、本機の水拭きモードではカーペットに差し掛かったときにリフトアップしてくれるのです。
カーペットからモルタル床に戻った際はすかさずリフトダウンし、これにより通常吸引と水拭きの両立が可能となりました。
独自の音声操作に対応
DEEBOT T20 OMNIは、スマートスピーカーとの連携なしに独自の音声操作機能をもっています。
使い方も簡単で「OK, YIKO」のウェイクアップボイスをかけ、「ここです」とT20 OMNIが返答した後に命令を伝えると動いてくれます。
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIはこんな人におすすめ
DEEBOT T20 OMNIは「通常吸引から水拭き、ゴミ収集まで高いレベルでできるロボット掃除機が欲しい人」におすすめです。
X1 OMNIと同様、強力な通常吸引・モップがけをそなえ、モップの洗浄や乾燥まで行える盤石ぶりを発揮します。
しかも本機では、これまで対応していなかったモップの自動リフトアップや温水洗浄に対応するなど、細かい点もブラッシュアップされ、真の意味で完璧に近いモデルといえます。
約18万円と機能なりの価格はするものの、それも納得のロボット掃除機に仕上がっています。
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIレビューまとめ
本記事はDEEBOT T20 OMNIをレビューしました。
どうも、マクリン(
- 吸引力が6,000Paと超強力
- 水拭きも強力
- 自動ゴミ収集ステーション搭載
- 正確なマップ描画
- 複数フロア対応
- モップの自動リフトアップ機能搭載
- スマートスピーカーいらずの音声操作
- 大きいので置き場所を選ぶ
- 18万円近くする
- 音声の認識が若干悪い