評価:4.5
どうも、コスパの高いモバイルバッテリーに目がないマクリンです。
近年はモバ充の高機能化・高出力化にともない、5千円以上あるいは1万円以上のモデルもザラにありますが、本当は3千円程度におさえたいところ。
とはいえ安いほど、なにかの機能や出力が犠牲になるもので、なかなか満足できるモノに行き当たりません。
そんな中、2千円台ながら上位機種と遜色ない出力と機能をもつのが「Xiaomi 33W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」です。
この価格ながらケーブルを内蔵し、ポートふくめ、3台同時充電可能。
入出力ともに30Wレベルのため、本体充電が速いだけでなく、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCまで急速充電できます。
Xiaomiのモバ充は「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh」など名機が多いものの、実用性や完成度では本機が一番だと思います。
そこで本記事はXiaomi 33W Power Bank 10000mAhをレビューしていきます。
- 2千円台
- USB-Cケーブル内蔵
- 単ポート最大33W出力対応
- 最大30Wの本体充電に対応
- パススルー対応
- 複数ポート利用時の合計出力が物足りない
- Xiaomiハイパーチャージに非対応
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Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhの外観
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhは、10,000mAhのケーブル一体型モバイルバッテリーです。
製品名 | Xiaomi 33W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable) |
---|---|
サイズ | 約80.9 × 65.9 × 26.0mm |
重さ | 約207g |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
定格容量 | 5,600mAh |
出力ポート数 | 3(USB-C内蔵ケーブル / USB-C / USB-A) |
入力 | USB-C内蔵ケーブル/USB-C:5V = 3A / 9V = 3A / 12V = 2.5A(最大30W) |
出力 | USB-C内蔵ケーブル/USB-C:5V = 3A / 9V = 3A / 11V = 3A / 12V = 2.5A / 15V = 2A / 20V = 1.5A(最大33W) USB-A:5V = 3A / 9V = 2.23A / 10V = 2.25A / 12V = 1.67A(最大22.5W) |
合計出力 | 最大15W |
価格は驚異の2,980円。Ankerのベースモデル「Power Bank (10000mAh, 22.5W)」ですら3,990円なので、本機がいかに安いかが分かります。どうやってこんなに安くしてるの…?
カラーはスカイブルー・タンの2色。スカイブルーとはいいつつ、群青色みたいな濃い青です。
表面にはブラスト加工が施され、ほどよいザラつきで指紋やキズの目立ちにくい表面となっています。
側面にはストラップ代わりにも使える内蔵のUSB Type-Cケーブルが付き、端子の根元が溝にピタッとおさまっているだけなので簡単に外せるようになっています。
ケーブル長は約16cmで、長さは正直もう少しほしかったところ。

ケーブル面の下段には電源ボタンがつき、一回押すと4段階の点滅でバッテリー残量を25%ごとに確認できます。
底面には、USB-CポートとUSB-Aポートが付いています。
サイズは約80.9 × 65.9 × 26.0mmと、成人男性の手なら十分おさまるくらいで、低価格帯の内蔵ケーブル付きモバ充「PHILIPS」より若干大きい程度です。
重量は約207gで、10,000mAhクラスとしては標準的。
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhのレビュー
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhをレビューしていきます。
内蔵ケーブル/USB-Cともに最大33W出力に対応
本機は、内蔵ケーブル/USB-Cともに最大33W出力に対応しています。
ただ仕様を見るかぎり、この33Wというのは「PPS」という充電規格の出力です。PPS対応スマホ以外だと最大30Wのようです(それでも十分ですが)。
内蔵ケーブルを使い、PPS対応スマホでもある「Xiaomi 14T Pro」を充電したところ、さすがにXiaomiハイパーチャージほどは出ないものの、スマホとしては高い26W以上は出ており、PPSの特性がちゃんと出ています。いい感じです。
とはいえ、PPSではない「iPhone 16 Pro」でも20W近く出ているので、スマホの急速充電にはまったく問題ないです。
USB-Cポート側では20Wをほんの少し超えたものの、内蔵ケーブルとポートの出力差はほとんどありません。
最大30Wまでいけるので、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCまでカバーできます。ありがたい。
USB-Aポート側は13W程度だったものの、「高速充電」表記ではあるので十分実用的に使えます。
最大30Wの本体充電とパススルーに対応
本体充電もそこそこパワフルで、最大30Wでの本体充電が可能です。同価格帯だと最大18Wや20Wのモデルが多い中、これは優秀。
同クラスのモバ充で最大18WのPHILIPS、最大20WのAnkerと比較したところ、本機は約150分でカラからフル充電に到達しました。Ankerより1時間以上速い結果となりました。
本体充電と機器充電を同時に行える「パススルー」にも対応し、入力が23Wで出力も19Wくらいなので、両方ともしっかり出ていました。

最大3台同時充電可能だが2台同時くらいがベター
複数ポート接続時は合計最大15Wの仕様です。
最大3台同時充電が可能なものの、このワット数で3つに分散するとさすがに出力配分的に厳しいものがあるので、2台同時充電が基本的におすすめです。
低価格モデルは、複数利用時に合計最大15〜18Wのものが多いため、この点では差がありません。
ですが、単ポート接続だけで見ると、本機はパワフルで、ダントツに使いやすいです。
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhはこんな人におすすめ
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhは「スマホ用にケーブルが一体になったモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
2千円台で買える格安モデルの位置づけながら「ケーブル内蔵」「MacBook Airレベルも充電できる」「3台同時充電できる(配分的に2台までがベター)」と、必要十分以上の機能性をそなえ、まさにコスパ最高のモデルに仕上がっています。
本体充電も速く、パススルーも実用的で、細かい点でも抜かりありません。
強いてあげるなら合計使用時のワット数くらいなので、そこにこだわる人は、サイズは大きくなりますが「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」もおすすめです。
Xiaomi 33W Power Bank 10000mAhレビューまとめ
本記事ではXiaomi 33W Power Bank 10000mAhをレビューしました。
安いモバイルバッテリーでは現状これが一番です。

どうも、マクリン(
- 2千円台
- USB-Cケーブル内蔵
- 単ポート最大33W出力対応
- 最大30Wの本体充電に対応
- パススルー対応
- 複数ポート利用時の合計出力が物足りない
- Xiaomiハイパーチャージに非対応




