どうも、仕事中から運動中までANC搭載イヤホンが欠かせないマクリン( @Maku_ring)です。
さまざまなメーカーがワイヤレスイヤホン業界に名乗りをあげ、AirPods Proをはじめ、SONYにゼンハイザー、Bang & OlufsenにJBLなど、多くのブランドがひしめいています。
そんななか、Jabra Elite 85tという珠玉の名機で市場を牽引し、業務用オーディオ機器で抜群の知名度と性能をほこるJabraが「Jabra Elite 7 Pro」を出しました。
IP57の防水防塵に対応し、スポーツ時の汗や雨天をものともしないアウトドア向けの耐久力。
それでいて、音楽をじっくり堪能したいシチュエーションにぴったりな、伸びやかさと広がりが心地よい繊細なサウンドも持ち合わせています。
Jabraの最大の特徴ともいえるマルチポイント(Bluetooth同時接続)にも対応。
アプリ機能の豊富さや安定した装着感など特筆すべき点も多く、トータルの完成度の高さはさすがJabraだなと感じました。
そこで本記事では「Jabra Elite 7 Proをレビュー!中音域の伸びやかさとクリアなサウンドが心地いいANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- IP57の防水防塵
- 安定した装着感
- 機能盛りだくさんの専用アプリ
- 伸びやかでクリアなサウンド
- マルチポイント対応
- ボタン割り当てが限定的
- 前モデルのほうがANC・外音取り込みの性能高い
タップできるもくじ
Jabra Elite 7 Proの概要
Jabra Elite 7 Proは、防水・防塵仕様(IP57)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | Jabra Elite 7 Pro |
---|---|
防水・防塵規格 | IP57 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約11g / ケース込み約55g |
バッテリー(イヤホン / ケース込み) | 最大8時間(ANCオン時)/ 最大30時間(ANCオン時) |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス |
ANC | |
外音取り込み | |
マルチポイント | |
価格 | 27,280円 |
IP57とは「5等級の防塵性能と7等級の防水性能(完全防水仕様)をもつ」ことを指します。
イヤホンは漆黒の筐体にチタニウム色のボタン面を組み合わせた、Jabraらしい落ち着きを感じるシックなデザイン。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともない、自動で音楽再生・停止します。
重量はイヤホン単体で約11g、ケースふくめ約55gと標準的です。
ケースは高さを抑えたジュエリーケース形状で、マットな色合いとシンプルなJabraロゴが、所有欲をくすぐるデザイン。
ラインナップはレビュー機のチタニウムブラックとブラック・ゴールドベージュの3色展開です。 どれも人を選ばない、落ち着いたカラーリングとなっています。
ケースの大きさは約70 x 40 x 25mmと、手のひらにおさまるコンパクトサイズ。
付属品はイヤホン本体とUSB-C to Aケーブル、イヤーチップ(S/M/L)です。
Elite 85tおよびElite 75tとのスペック比較
同社のワイヤレスイヤホンである「Elite 85t」「Elite 75t」とのスペック比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | Elite 7 Pro |
Elite 85t |
Elite 75t |
---|---|---|---|
防水規格 | IP57 | IPX4 | IP55 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約11g / ケース込み約55g | イヤホン約14g / ケース込み約58g | イヤホン約11g / ケース込み約46g |
バッテリー (上)イヤホン /(下)ケース込み |
ANC時:最大8時間 ANC時:最大30時間 |
最大7時間(ANC時:最大5.5時間) 最大31時間(ANC時:最大25時間) |
最大7.5時間(ANC時:最大5.5時間) 最大28時間(ANC時:最大24時間) |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C |
ANC | (アップデートで追加対応済) | ||
外音取り込み | (アップデートで追加対応済) | ||
マルチポイント | |||
価格 | 27,280円 | 29,480円 | 17,930円 |
マルチポイントには当然対応し、IP57やBluetooth 5.2対応など、若干のブラッシュアップをとげています。
Elite 85tに比べ、サイズ感はすっきりコンパクトな仕上がりです。
Elite 85tと比べてANCと外音取り込みの性能はマイルドなものの、イヤホン自体の遮音性はそれなりに高いです。
音質面は、Elite 7 Proが中音域の抜けとクリアサウンドが特徴的な一方、Elite 85tは低音がしっかりしていて丸みのある優しいサウンドとなっています。
ボーカル中心に邦・洋楽全般を楽しみたい方はElite 7 Pro、あらゆるシーンでクセのない柔らかなサウンドを楽しみたい方・EDM系でノリたい方はElite 85tがおすすめです。
Jabra Elite 7 Proのレビュー
Elite 7 Proの特徴を紹介していきます。
ロングバッテリーかつワイヤレス充電対応
バッテリー性能は、ANCオン時でもイヤホン単体で最大8時間、ケースふくめ最大30時間と、SONY WF-1000XM4に並ぶロングバッテリーに仕上がっています。
ケース前面には、汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートを搭載。
機能盛りだくさんの専用アプリ
専用アプリ「Sound+」は扱いきれないほど機能が盛りだくさんのため、全体をサラッと紹介していきます。
- サウンドモード切り替え
- イコライザー設定
- サウンドスケープ(環境音)
- ボタン操作カスタマイズ
- Find My Jabra(イヤホンを探す)
- オーディオやANCのパーソナライズ
ダッシュボード画面では、バッテリー確認やサウンドモード(ANC/外音取り込み)の切り替えが可能です。
イコライザーは6種類のプリセットならびに5段階の音域調整が可能と、多様なニーズに応える仕様。
めずらしい機能として、アプリ上で「鳥のさえずり」「せせらぎ」といった環境音を設定できる、サウンドスケープもそなえています。
僕はお気に入りの作業用BGMがあるので正直使っていません……が、環境音をサッと流せる便利な機能です。
ボタン操作のカスタマイズでは、左右の「1回押す」「2回押す」「3回押す」と計6種類の操作アクションに各操作を割り当てることができます。
ただし、音声調整が割り当てられないなど、カスタマイズ可能な操作はちと少なめ。
また、イヤホンを失くしたときに使える「Find My Jabra」もあります。
「Find My Jabra」をオンにすると、スマホの位置情報利用を許可し、イヤホンの場所を探索できる機能です。
ただ、イヤホンとのBluetooth接続が最後に切断された場所を記憶するというものなので、使い勝手はそこそこ。
個人的には、最近のイヤホンでよく採用されている「イヤホンから電子音を鳴らす機能」のほうが使いやすいかな、という印象です。
さらにオーディオを最適化する「My Sound」や、最適なノイズキャンセリングを見つける「ANCのパーソナライズ」も搭載。
正直「ここまでやるか?」と思うくらい、ユーザーのことを考え抜いた機能が満載。
多くの人にとっては過剰かもしれませんが、細かいニーズに応えようとするJabraの本気度が伺えるアプリとなっています。
高い遮音性とマイルドなANC性能
ANC性能は控えめで、イヤホン自体の物理的な遮音性でカバーしている印象です。
Elite 85tでの高いANCに期待して装着すると、やや肩透かしを食らうかもしれません。
ANC単体での車の走行音や話し声に対する低減効果は大きくないものの、イヤホンの遮音性のおかげで音楽への没入感はそれなりにあります。
外音取り込みは、音を強調しすぎている印象。
平常時よりも周囲の音が大きく聞こえるため、人によっては少し違和感を覚えるかもしれません。
また、外音取り込み強度をMAXにすると小さなノイズも感じます。
こちらもElite 85tのほうが完成度は高いです。
広がりと伸びやかさが気持ちいいサウンド
Elite 7 Proは筐体部分が耳穴にフィットする形状で、装着の安定感は申し分ありません。
イヤーチップを耳に挿入してからイヤホンを回転させていくと、筐体部分が徐々に耳穴におさまっていきます。
イヤホン表面には物理ボタンを搭載し、「カチッ」と押し込むことで操作を認識します。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 | ― | 1タップ |
停止 | ― | 1タップ |
曲送り | ― | 2タップ |
曲戻し | – | 3タップ |
音量を上げる | ― | 長押し |
音量を下げる | 長押し | ― |
モード切替 | 1タップ | ― |
音声アシスタント | 2タップ | – |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
着信拒否 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
タップ操作だと反応がシビアなケースも多い中、物理ボタンだと誤操作と無縁なのはうれしいです。
ただ、ボタン操作により耳の穴をグッと押し込むことになるので、その感覚が苦手な方には合わないかもしれません。
音質は鋭さと伸びやかさを両立した、気持ちのいい広がりを感じられるサウンドとなっています。
低音から高音までの音のバランスが良く、とにかく聞いていて気持ちいい音質設計です。
中音域の伸びやかさが特徴的で、ボーカル音の抜けが非常に心地いい仕上がりです。
かと思えば細かい音も忠実に再現され、曲全体に立体感と奥行きを生んでいます。
ボーカルの息遣いやハモリの声までしっかり聞こえるので、臨場感を感じながら音楽にどっぷり浸かることができるイヤホンといえるでしょう。
また、低音が強調されているわけではないので、低音中心にEDMなどをノリノリで楽しみたい方向けではないかなと。
とはいえ、ボーカルを中心に邦楽・洋楽全般を楽しみたい方にぴったりなイヤホンなのは間違いありません。
Jabra Elite 7 Proはこんな人におすすめ
Jabra Elite 7 Proは「クリアで心地いいサウンドに浸りたい人」におすすめのワイヤレスイヤホンです。
本機の魅力はなんといっても、粒の細かさと音の広がりを両立した心地よいサウンド。
また、防水防塵(IP57)対応なので、アウトドアで音楽を堪能したい場合にも真価を発揮してくれます。
ただし、ANCが控えめという弱点もあるので、トータルの完成度はJabra Elite 85tのほうがすぐれています。
一方、デザイン面・音質面(中音寄りなら本機)・バッテリー面で選ぶなら本機に軍配があがるという感じです。
Jabra Elite 7 Proレビューまとめ
本記事は「Jabra Elite 7 Proをレビュー!中音域の伸びやかさとクリアなサウンドが心地いいANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
Elite 7 Proは、Jabraらしい落ち着きのあるデザインと音質の高さ、安定した装着感を兼ねそなえ、基本的なスペックは申し分ありません。
マルチポイント対応や物理ボタン、機能満載のアプリ、防水防塵(IP57)対応など他にはないメリットもあり、この辺りに魅力を感じる方にはぜひ試していただきたいイヤホンです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- IP57の防水防塵
- 安定した装着感
- 機能盛りだくさんの専用アプリ
- 伸びやかでクリアなサウンド
- マルチポイント対応
- ボタン割り当てが限定的
- 前モデルのほうがANC・外音取り込みの性能高い