どうも、iPhoneユーザーのマクリン( @Maku_ring)です。
iPhone 12 Proに何の不満もない人生ですが、出たらガマンできずに買っちまいましたよ、13 Pro。
今回は正直「見送ろうかな」と思っていました。
というのも、進化ポイントがあまり無いように見えたから。
ですが、いざ購入していろいろさわってみると、地味に進化してました。
- 接写がすごい
- シネマティックモードがすごい
- 最大120Hzの可変リフレッシュレートがやばい
- 最大輝度が200ニト向上
- CPUはそこそこ、GPUは大幅アップ
- MagSafeが若干強い
デザイン面ではキープコンセプトであるものの、中身はけっこうパワーアップしています。
充電ポートがLightningのままだったのはちと残念ですが、それは次のiPhoneに期待といったところでしょうか。
そんなわけで本記事は「iPhone 13 Proをレビュー!12 Proとの違いを比較してみたら意外と進化してた」について書いていきます。
次の機種「iPhone 14 Pro」のレビュー記事も書いています。
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iPhone 13 Proの外観比較と付属品
iPhone 13 Proは、13シリーズの中でも120Hz表示・5コアGPU・マクロ撮影をそなえるハイエンドモデルです。
製品名 | iPhone 13 Pro |
---|---|
カラー | グラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルー |
サイズ | 71.5 x 7.65 x 146.7mm |
重量 | 203g |
ディスプレイ | 6.1型有機EL |
解像度 | 2,532 x 1,170ドット(最大120Hz) |
CPU | A15 Bionic (6コアCPU / 5コアGPU / 16コアニューラルエンジン) |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
カメラ | 1200万画素(広角、F1.5、センサーシフト) + 1200万画素(超広角、F1.8)+ 1200万画素(3倍望遠、F2.8) + LiDARスキャナー、インカメラ1200万画素(F2.2) |
対応回線 | 5G(sub-6)、4G、3G、4バンドGSM |
Bluetooth | 5.2 |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
生体認証 | Face ID |
防水防塵 | IP68 |
バッテリー | 動画再生:最大22時間 音楽再生:最大75時間 |
非接触充電 | MagSafe(15W)/ Qi(7.5W) |
充電ポート | Lightning(20W) |
SIM | nanoSIM + デュアルeSIM |
価格 | 12万2,800円〜 |
iPhone 12 Proが「物理SIM + eSIM」のデュアルSIM仕様だったのに対し、13 ProはさらにeSIMがもうひとつ増え、トリプルSIM仕様にパワーアップしました。
電話番号が複数もてるので、仕事とプライベートで使い分けたい人だけでなく、ギガが不足しがちな人も重宝します。
僕が購入したのは新色のシエラブルーで、その名のとおり雪解けの「山脈」を思わせる、爽やかなライトブルー。
iPhone 12 Proのパシフィックブルーが深みのある青だったのに対し、シエラブルーは爽やかなカラーに仕上がっています。
12 Proと同様、背面ガラスの処理は手馴染みが良く、マットなスリガラス状で指紋が全くつきません。
12 Proと同様、角丸の角張りデザインであり、個人的に好きな形状なのでキープコンセプトでよかったです。
フォルムは変わらないものの、レンズとセンサーが大型化した分、カメラ部分の面積と出っぱりともに大きくなっています。
iPhone 13 Proの側面は、光沢の強いステンレススチール(SUS)製であり、耐久性と耐食性(さびにくさ)にすぐれています。
高級感のアップに貢献しているものの、鏡面仕上げで指紋はつきやすいのであしからず。
「今モデルこそは…!」と期待していた充電ポートは、残念ながらLightningのまま。
ただ、iPad miniが第6世代でLightning USB-Cになったので、iPhoneもそう遠くない未来に実現しそうです。
ディスプレイから向かって右側にサイドボタン、左側にはマナーモードスイッチと音量ボタンが付いています。
12 Proとボタンのエリアは変わらないものの、位置は異なり、前に使っていたカバーは引き継げませんので注意ください。
iPhone 13 Proの付属品は、イヤホン・USB-C to Lightningケーブルであり、12と同様にUSB充電器はついていません。
13 Proで高速充電(30分で50%充電)に対応する場合、「最大20W対応のUSB充電器」を購入しましょう。
20W対応の充電器では「Anker 511 Charger」か「DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger」がおすすめです。
ただ、DIGIFORCEは格納プラグ型なので、持ち運ぶ機会が多いならこちらがベター。
また、小さな高級品のiPhoneだからこそ、保護フィルムはすぐに付けておきたいところ。
僕はいつも、安くて丈夫なNIMASOの「強化ガラスフィルム」を貼り付けています。
ガイド付きなので貼り位置がズレることもなく、気泡も生じにくいのできれいに貼り付けられます。
あと画面だけでなく筐体も守るなら保護ケースも装着しましょう。
MagSafeの吸着を活かしつつ保護するなら「Spigen マグ・アーマー」がおすすめです。
斜めのストライプ加工でデザイン性が高いのにくわえ、指紋も付きづらく、使いやすい仕上がりとなっています。
ケース内にマグネットを搭載し、ケースの厚みがあるにも関わらず、裸レベルでMagSafe充電器がしっかりくっ付きます。
なお、こちらの記事では、iPhone 13におすすめのケースを紹介しています。
iPhone 13 Proと12 Proの違いを比較レビュー
iPhone 13 Proのサイズは71.5 x 7.65 x 146.7mmと、大人男性の手のひらになじむ大きさとなっています。
12 Proとサイズや解像度は変わらないものの、ノッチ(画面上部の枠)の横幅は少し小さくなっています。
ただし、高さは13 Proのほうがほんの少し高くなっているので、そこはちと残念。
重さは約204g(計量器は約10gのフィルム込み)で、12 Proより10数g重く、実際持った感じも若干のずっしり感があります。
それでは各方面から12 Proと比べる形で13 Proをレビューしていきます。
なお、カメラのレビューはざっくりなので、あらかじめご承知おきください。
高速通信の5G対応で下りは光回線並み
iPhone 12シリーズから対応した高速モバイルネットワーク「5G」は、13 Proでも継承しています。
ただし、国内のiPhoneはサブ6止まり(米国ではミリ波もサポート)であり、5Gの実力を存分に発揮できるわけではありません。
ahamoのSIMを挿して5Gエリアに入り、正午の通信速度を測ってみました。
上りはキャリア側で制限されるものの、下りは200Mbps近辺まで伸び、我が家の光回線ともはや変わらないほど。
12 Proと13 Proで速度差はとくにありませんでしたが、5Gの恩恵はしっかり感じられました(電池の減りは速くなるけど…)。
可変リフレッシュレート対応の有機ELディスプレイ採用
iPhone 13 Proは6.1インチの有機ELディスプレイを採用しています。
自然で目にやさしく、どこか紙のような質感もたたえています。
12 proと13 proはいずれも「Super Retina XDRディスプレイ」と呼ばれるHDR対応なので、黒つぶれ・白飛びを抑えた肉眼に近い映像表現に長けています。
輝度はアップしており、12 Proでは最大800ニト(標準)に対し、13 Proでは最大1,000ニト(標準)。
最大照度で比較したところ、画像では分かりにくいかもしれませんが、13 Proのほうがよりクリアさが増しています。
別のページで見ても、美白感が上がっている感覚が得られ、輝度のちがいは明らかでした。
もうひとつ見逃せないポイントが、13 Proのみ10〜120Hzの可変リフレッシュレート(VRR)対応であるという点です。
リフレッシュレートとは「1秒間に描画できる枚数」を表し、この数値が高いほど残像が残らず、ヌルヌルの映像を表示できます。
12 Proでは常時60Hzだったのが、13 ProはVRRなので大きな進化。
つまり、不要なときは10Hzに下げてバッテリー消費を抑え、必要なときは最大120Hzまででなめらかに表示するという、高効率のディスプレイにパワーアップしているのです。
メニュー切り替え時の移動をスローで比較すると、そのシャープさで若干分かるかなといったところ。
(左)12 Pro /(右)13 Pro
実際のところ大きな差を感じにくいかもしれませんが、画面スクロール中の文字が視認しやすいなど、日常のブラウジングでの快適性につながっています。
A15 Bionic搭載でGPU性能が大幅アップ
13 ProのCPUにはA15 Bionicを搭載し、12 ProのA14 Bionicから世代が新しくなっています。
CPUとGPUの性能差を、ベンチマークソフト「Geekbench 5」で測ってみました。
シングルコアでは約6%、マルチコアでは約15%アップし、大きくはないものの、着実な進化を遂げていました。
つづいてGPUスコアでは、13 Proが12 Proの約54%アップと大幅な向上が見られました。
数値だけ見れば、iPad Pro 2020年モデル搭載のA12Z Bionicをしのぐ値であり、「13 Proはゲーミングスマホじゃね?」というレベル感。
ということで、アクションRPG「原神」を軽くプレイして確認してみました。
グラフィックス「高(デフォルト)」、リフレッシュレート「60」という、12 Proならカクカクで熱もヤバい設定です。
最高画質にもかかわらず、処理落ちすることなくふつうにプレイできたので(本体はけっこう熱くなる)、可変リフレッシュレートと6コアGPUの実力を感じました。
マスク付けた状態のFace IDは相変わらずツライ
ロック解除・承認のシステムは、変わらず顔認証(Face ID)を採用しています。
ここれはTouch IDも並装してほしかったところだが残念……!
ただ、CPUの性能アップで処理速度も上がり、俊敏に解錠自体は可能です。
しかし、マスクをしている状態のFace IDは相変わらずビミョーなので、Apple Watch持ってる人はApple Watch解錠でしのぎましょう。
MagSafeの磁力は強くなった
13 Proの背面は、12 Proと同様、マグネット式ワイヤレス充電のMagSafeを採用しています。
別売りのMagSafe充電器を用意することで、iPhone 13シリーズにピタッと最適位置でワイヤレス充電が可能となります。
MagSafeの磁力は12 Proより強くなったようで、おかげで取り外しに若干まごつく場面がありました。
ちなみにMagSafe対応のスマホケースでは「MagSafe対応MOFT」や「MOFT O」がおすすめです。
防水防塵仕様かつバッテリー性能が向上
iPhone 13 Proは12 Proと同様、IP68の防水・防塵仕様です。
- iPhone X IP67等級(水深1mで30分間耐えられる)
- iPhone XS IP68等級(水深2mで30分間耐えられる)
- iPhone 11 Pro IP68等級(水深4mで30分間耐えられる)
- iPhone 12 Pro IP68等級(水深6mで30分間耐えられる)
- iPhone 13 Pro IP68等級(水深6mで30分間耐えられる)
また、搭載バッテリーが約15%の容量アップをはたし、重くなった分、バッテリー駆動時間は大幅な延伸を遂げています。
製品名 | iPhone 13 Pro | iPhone 12 Pro | iPhone 11 Pro |
ビデオ再生時間 | 22時間 | 17時間 | 18時間 |
別の人間が3時間ずつ平等にゴリゴリにゲームした結果、13 Proのほうが10%以上多く残っており、ロングバッテリーの実力を体感できました。
2cmまで近づいて撮れるマクロがすごい
iPhone 13 Proのカメラは、12 Proと変わらずLiDARセンサー + 3カメラ構成となっています。
光学ズームは2倍から3倍にアップしました。
メインカメラだけでなく、インカメラも1200万画素なので、画面を確認しながらの動画撮影時にも重宝します。
カメラの魅力はいろいろあるのですが、僕からはひと言、「接写(マクロ撮影)がとにかくすごい」です。
せ、接写がぜんぜん違う…!
1枚目→iPhone 12 Pro
2枚目→iPhone 13 Pro pic.twitter.com/2raZ6eXsdU— マクリン(新井涼太)@マクサン本発売中 (@Maku_ring) September 24, 2021
12 Proだとボヤける近距離でも、13 Proならホコリも文字もくっきり映るという有能ぶり。
シネマティックモードがすごい
動画撮影面でもiPhone 13 Proは進化しています。
本モデルから新たに「シネマティックモード」をそなえました。
こちらは、AIが判断して被写体にピントを合わせ、被写体が動くことでピントを自動的に変化してくれるモードです。
ポートレイトの動画バージョンともいえ、日常の動画を撮っているだけでもシネマティックモードにすると、まるで映画やドラマのように映し出してくれます。
僕の運営するコワーキングスペース「レイテラス」の階段をあがって、スタッフさんに挨拶するまでの様子をおさめました。
外の看板 階段 木製扉 スタッフさんの顔とピントが次々に移り変わり、最後はウェルカムボードに合っていく様子が見て取れます。
被写体をもう一度タップすることで、その被写体にピントをロックする「AFトラッキングロック機能」もあり、使い勝手は良好です。
iPhone 13 Proの評判・口コミ
当サイトで独自に集計したアンケートから、良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
購入時の参考にしてください。
良い口コミ
女性 / 40代前半(京都府)
バッテリーの持ちが最高に良い。
カメラ機能がすぐれていて、綺麗な写真が撮れる。
カラーが可愛いくて選べる。
男性 / -(北海道)
丈夫で頑丈。8とは比べ物になりません。
動作が全体的に速く、安定している。
容量が多いのでデータストレージとしても使える。
男性 / 40代前半(東京都)
画面が綺麗です。
シエラブルーは色味が良く、所有欲を満たされる。
カメラ性能がよい。
男性 / 20代後半(-)
iPhone Xとサイズ感が近く、操作しやすいです。
思った以上に近距離の撮影ができ、満足度が高いです。
被写体に近づけると、通常撮影からマクロ撮影に自動で切り替わる点も嬉しいです。
パソコンにつなげる必要もなく、本体同士を近くに置くだけでデータ移行できる点が良かったです。
悪い口コミ
女性 / 40代前半(京都府)
カメラが大きすぎてデザイン的にイマイチ。
人気のカラーはなかなか買えない。
12とさほど変わらない。
男性 / -(北海道)
高いです。最新モデルとはいえ、やはり高価だと思います。
発熱は相変わらずのようです。夏がこわいですね。
指紋認証がないのは残念です。
男性 / 40代前半(東京都)
同サイズのスマートフォンと比べて重い。
カメラレンズが大きく傷がつきそう。
高い。
男性 / 20代後半(-)
本体の重さ。片手持ちだと手首が少し疲れる重さです。
キーボード入力時の画面のチラつき。チラつきが起きるのはChromeアプリを使っているときだけですが、文字が打ちづらく気になります。今後のアップデートで改善を期待しています。
カメラレンズが3つあり、出っ張りもあるため、少し目立つと感じました。
iPhone 13 Proはどんな人におすすめ?
女性 / 40代前半(京都府)
高画質な画像を撮りたい方
バッテリーの持ちをとにかく長くしたい方
夜に撮影をする機会が多い方
男性 / -(北海道)
総合的にはiPhoneシリーズ最強と言われるだけのことはあると思います。高いと書きましたが、実はAndroidの最高級よりは安いのもポイントです。
男性 / 40代前半(東京都)
Apple製品好きな人
iPhoneXS以前の機種を利用している人
綺麗な写真を撮りたい人
男性 / 20代後半(-)
カメラ機能を楽しみたい方
iPhone Xから買い換えを考えている方
スマホ本体の重さをあまり気にしない方
iPhone 13 Proレビュー・評判・口コミまとめ
本記事は「iPhone 13 Proのレビュー・評判・口コミを紹介!12 Proとの違いを比較してみたら意外と進化してた」について書きました。
- 接写がすごい
- シネマティックモードがすごい
- 最大120Hzの可変リフレッシュレートがやばい
- 最大輝度が200ニト向上
- CPUはそこそこ、GPUは大幅アップ
- MagSafeが若干強い
見た目こそほとんど変わりませんが、中身はけっこう進化していました。
個人的にはマクロ対応とGPU性能アップ、ディスプレイの最高120Hz表示は大きく、ゲーマーもカメコも大喜びの仕様ではないでしょうか。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。