評価:4.3
どうも、iPhone・Apple Watch・イヤホンユーザーのマクリンです。
いずれも充電規格はちがえど、ワイヤレス充電できるデバイス。
それならいっそ「同じ充電パッドで充電したい!」と思いませんか?
製品設計上なかなか難しかったこの仕様を可能にしたモバ充がついに登場しました。
それが「MATECH MagOn Watch Slim 5000」です。
同社の「MagOn Watch 9000」は、iPhoneとApple Watchを表裏のパッドで両方充電できる製品でしたが、本機は別ベクトルに進化。
なんと、同じ面にあるワイヤレス充電パッドで両デバイスを充電できます。
このタイプは他社ふくめても、現状「CIO SMARTCOBY Ex02 Magnet & Watch」しかありません。
しかもCIOより数段スリム。格納性の高いスタンド付きで、ながら充電にも最適です。
さらにワイヤレス充電規格も、CIOではできなかった「Qi2」に対応し、USB-C充電も最大20Wとそこそこ強力。
そこで本記事ではMATECH MagOn Watch Slim 5000をレビューしていきます。
- 1つのパッドでiPhone・Apple Watch・イヤホンがワイヤレス充電可能
- 同タイプで希少なQi2対応
- スタンドの格納性が高い
- パススルー対応
- 8.5mmのスリム設計
- iPhone充電時に先端がカメラ部にかかるギリギリ
- 2台同時充電時の合計出力が15Wと低い
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MATECH MagOn Watch Slim 5000の外観
「MATECH MagOn Watch Slim 5000」は、5,000mAh(iPhone x 約0.8回分)のワイヤレス充電対応モバイルバッテリーです。
製品名 | MATECH MagOn Watch Slim 5000 |
---|---|
サイズ | 約102 x 69.2 x 8.5mm |
重さ | 約141g |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
出力ポート数 | 2(USB-C / ワイヤレス充電パッド) |
入力ポート数 | 1(USB-C) |
出力 | USB-C:5V 3A / 9V 2.22A / 12V 1.67A(最大20W) マグネット式ワイヤレス充電:5W / 7.5W / 10W / 15W Apple Watch用ワイヤレス充電:最大3W ※12シリーズ以前のiPhoneやQi対応スマホには最大7.5Wの出力となります。 |
合計出力 | 最大15W |
入力 | 5V 3A / 9V 2A(最大18W) |
表面にはなめらかな処理が施され、すべすべしていて心地いいわりに、指紋はそこまでつかないのが好印象。
右側面の電源ボタンを押すと、表面下部にバッテリー残量が1%単位で表示され、デジタル表示自体も他よりくっきり明るくて分かりやすいです。
本機最大の特徴が、MagSafe対応iPhone(Qi2対応スマホ)・Apple Watch・Qi対応イヤホンが同一エリア上で充電できるワイヤレス充電パッド。
厳密には外周部がスマホ用、中央部がApple Watch用の磁気充電パッドとなっています。
同タイプのCIO「SMARTCOBY Ex02 Magnet & Watch」や同社「MagOn Watch 9000」と比べても、厚みは半分近く(15.6mm/15.8mmに対して本機は8.5mm)と、かなり薄型の設計となっています。

この薄さながら格納性の高いスタンドを搭載し、0〜80°まで無段階で動かせるので使いやすいです。
右側面には本体充電・デバイス給電ともに対応するUSB-Cポートがついています。
重量も約141gと、ハイブリッド仕様のワイヤレス充電パッドを搭載するわりに軽いです。
付属品は本体とUSB-C & USB-Cケーブル(0.8m)です。
MATECH MagOn Watch Slim 5000のレビュー
MATECH MagOn Watch Slim 5000をレビューしていきます。
オールマイティのワイヤレス充電パッドを搭載
前述のとおり、本機は3種(Qi2対応スマホ・Qi対応イヤホン・Apple Watch)が同エリアで充電できるワイヤレス充電パッドをそなえています。
まずはMagSafe対応iPhone。ピタッとくっつけるだけでスムーズに充電が開始します。
しかもワイヤレス充電規格は「Qi2(最大15W)」で、iPhone充電時のワイヤレス出力もQi2にふさわしい高い値が出ていました。
同社のモバ充としてはめずらしく、なんとiPhone無印/Proともにスマホ側の飛び出しがなく、サイズ感が見事に改善されていました。重ね持ちにも最適。
ただカメラ側はわりとギリギリでした。ケースをつければ基本問題ないです。
本機は、使い勝手のよい格納型スタンドも搭載し、動画視聴しながらの充電もお手のもの。
ケースのない状態でiPhoneを横に向けると、カメラ側が干渉して若干浮いてしまい、この状態での充電は少々厳しかったです。
ケース越しなら横置き充電もギリ大丈夫です。でも、この使い方を想定したモバ充ではなさそう。
中心部の磁気充電パッドを用い、Apple Watchのワイヤレス充電も可能です。充電部が若干くぼみになっており、充電箇所に迷わないのはグッド。
AirPodsふくむQi対応イヤホンも同エリアでワイヤレス充電可能です。

パススルーと有線 + 無線の同時充電に対応
側面のUSB-Cポートを使った有線充電も可能で、最大20Wの範囲内でiPhone・Androidスマホともに急速充電可能です。フル充電まで急ぐならこっちですね。
同ポートから本体充電もでき、この場合は最大18Wで本体充電可能です。欲をいえば入力も20Wだとよかったですね。
本体充電しながらワイヤレス充電できるパススルーにも対応しています。
USB-C + ワイヤレスの合計出力は15Wにしぼられるものの、有線側に10W程度もっていかれるので、充電パッド側にはApple Watch、有線側でスマホを充電するのがおすすめです。

MATECH MagOn Watch Slim 5000はこんな人におすすめ
MATECH MagOn Watch Slim 5000は「iPhone・Apple Watch・Qi対応イヤホンのいずれも同パッドでワイヤレス充電したい人」におすすめです。
同一エリア上で3種のデバイスをワイヤレス充電できるのにくわえ、使い勝手の良いスタンドもそなえ、自分の好きな角度で充電できます。
ワイヤレス充電パッドが1つゆえ「MagOn Watch 9000」のように両デバイス同時にワイヤレス充電するといったことはできないものの、8.5mmのスリム設計はほかにはない魅力。
ワイヤレス充電規格もQi2対応と優秀で、有線・無線ともに急速充電可能。ただし、2台同時充電時は合計15Wにしぼられるので注意ください。
同タイプのワイヤレスモバイルバッテリーでは、軽さ・薄さ・充電規格の点でもっともおすすめです。
MATECH MagOn Watch Slim 5000レビューまとめ
本記事ではMATECH MagOn Watch Slim 5000をレビューしました。
同じワイヤレス充電パッド上で、スマホとApple Watch・イヤホンをいずれもワイヤレス充電できる、ユニークなモバイルバッテリーです。

どうも、マクリン(
- 1つのパッドでiPhone・Apple Watch・イヤホンがワイヤレス充電可能
- 同タイプで希少なQi2対応
- スタンドの格納性が高い
- パススルー対応
- 8.5mmのスリム設計
- iPhone充電時に先端がカメラ部にかかるギリギリ
- 2台同時充電時の合計出力が15Wと低い






ガジェットブロガー
Makurin
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株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
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