評価:4
どうも、マクリンです。
あなたにとって「夢のようなモバイルバッテリー」って、どんなモバイルバッテリーですか?
僕にとっては「あらゆる機能が全部はいったモバイルバッテリー」です。
とはいえ現実的には、いろいろな制約でなかなか難しいんだろうなとぼんやり思っていました。
でもついに、それをカタチにした商品が出てきました。
「MATECH PowerGo 15000」です。
これ1台に「コンセント」「内蔵ケーブル」「Qi2ワイヤレス充電」「大容量(15,000mAh)」がギュッと詰め込まれ、まさに「ぼくのかんがえたさいきょうのモバイルバッテリー」を体現しています。
オールインワンすぎて価格もそれなりに高く、しかもゴツいのでユーザーは正直選ぶものの、刺さる人には刺さる魅力を燦然と放っています。
そこで本記事はMATECH PowerGo 15000をレビューしていきます。
- 真の意味で全部入り
- コンセント搭載
- USB-C内蔵ケーブル搭載
- Qi2ワイヤレス充電パッド搭載
- パススルー対応
- 最大65W出力対応
- 充電器モードとバッテリーモードで出力が変わらない
- 大きい
- 重い
- iPhoneのモデルによっては充電パットがカメラ縁に干渉する
- 充電パッドの磁力が自重に耐えられず、スマホ起点に持ち上げると落ちる
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MATECH PowerGo 15000の外観
「MATECH PowerGo 15000」は、15,000mAhのワイヤレス充電対応コンセント付きモバイルバッテリーです。
製品名 | MATECH PowerGo 15000 |
---|---|
サイズ | 約107 x 78.6 x 33.4mm |
重さ | 約400g |
バッテリー容量 | 15,000mAh |
出力ポート数 | 3(USB-C内蔵ケーブル / USB-C / USB-A) |
入力 | AC入力:100-240V 50-60Hz 1.5A USB-C入力:5V = 3A / 9V = 2A / 12V = 3A / 15V = 3A / 20V = 3.25A(最大65W) |
出力 | USB-C内蔵ケーブル / USB-C:5V 3A / 9V 2A / 12V 3A / 15V 3A / 20V 3.25A(最大65W) USB-A:5V 3A / 9V 2A / 12V 1.5A(最大18W) ワイヤレス:5V 1A / 9V 1.1A / 12V 1.2A(最大15W) ※USB-AはSCP(HUAWEIのSuper Charge)に対応し、SCP対応機器に接続した場合、4.5V/5A、5V/4.5Aの出力が可能です。 |
合計出力 | 最大30W |
見た目は、ストライプ加工も相まってさながらRIMOWAのスーツケース。
「なんかコイツすごそう」感がハンパありません。
背面にはQi2対応のワイヤレス充電パッドが鎮座しています。
側面の溝に沿ってUSB-Cケーブルを内蔵し、ふだんはスマートにおさまっています。
ピロっと開くと約11cmのケーブルとして展開できるものの、長さがちょっと短いので、取り回しを考えるともうちょっと欲しかったところ。
側面にはUSB-CポートとUSB-Aポートがついています。
天面の電源ボタンを押すと、4段階のLED点灯でおおよそのバッテリー残量が分かります。
右側面にはコンセントプラグもつき、まさに全部入り。
サイズは約107 x 78.6 x 33.4mmと、大人男性の手でもギリギリなくらいに大きいです。
9,600mAhのコンセント付きモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」と並べても、2倍程度平べったくてゴツいです。
重量は約395gでかなりずっしり。
MATECH PowerGo 15000のレビュー
MATECH PowerGo 15000の特徴を紹介します。
Qi2対応スマホなら最大15Wのワイヤレス充電可能だが気になる点も
本機はコンセント付きモバイルバッテリーで唯一、Qi2対応のワイヤレス充電パッドを搭載しています。
電源ボタンを押すと、iPhoneふくむQi2対応スマホなら最大15Wのワイヤレス充電が開始し、カラからフル充電まで3時間未満で到達します。
ただバッテリー本体が重いため、スマホを起点に持ち上げるとポロッと取れがちです。
また、充電部が上目にあるため、iPhone 16 Proとくっつけた際にカメラの端部が干渉し、充電パッドと間に若干のすき間ができるのも気になりました。
iPhone 15 Proや15 Pro Maxでは問題なかったです。
充電器・バッテリーモードともに最大65WのUSB-C出力対応
MATECH PowerGo 15000は、ACコンセントとUSB-Cのいずれかで本体充電可能です。
一方のUSB-C / 内蔵ケーブルで本体充電し、もう一方のUSB-C / 内蔵ケーブルやUSB-A、Qi2パッドで機器充電するパススルーにも対応しています。
充電器モード・バッテリーモードで出力が変わらず、内蔵ケーブル / USB-Cポートともに最大65W出力対応で、14インチMacBook Proや60WクラスのノートPCも急速充電可能です。
USB-A側は最大18Wという触れ込みですが、実際試したかぎり10W以下だったので、充電を急ぐときはUSB-Cもしくは内蔵ケーブルを使うのがベターです。
複数ポート使用時も組み合わせによってはUSB-Cが最大45Wキープ
複数ポート使用時にUSB-Cと内蔵ケーブルを同時に使わなければ、つないだ側のUSB-Cは最大45W出力をキープできます。
例えば3ポート使用なら「USB-Cもしくは内蔵ケーブル + USB-A + ワイヤレス充電パッド」でつなぐと、MacBook Airを急速充電しつつモバイル機器を2台充電可能です。
ただし、USB-A + ワイヤレス充電パッドで合計15Wを分け合うカタチとなるため、デバイスによってはいずれも通常充電になることがあります。
4台同時充電も可能ではあるものの、USB-Cと内蔵ケーブルを同時に使うと合計15Wに落ちてしまうため、高出力の恩恵を受けられない配分となってしまいます。
なので基本的には「USB-Cもしくは内蔵ケーブル + USB-A」「USB-Cもしくは内蔵ケーブル + ワイヤレス充電パッド」「USB-Cもしくは内蔵ケーブル + USB-A + ワイヤレス充電パッド」のいずれかをおすすめします。
出力配分にクセはあるものの、内蔵ケーブルとUSB-Cポートの両使いにさえ注意を払えば、十分使い勝手のいいモバ充といえるでしょう。
MATECH PowerGo 15000はこんな人におすすめ
MATECH PowerGo 15000は「スマホからノートPCまでオールマイティにまかなえる充電器兼用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
正直重いしデカいですが、ここまで機能を盛り盛りに入れたモデルは他になく、それだけでもガジェット好きをくすぐる製品に仕上がっています。
オールマイティゆえに想定ユーザーが広すぎる感があるのと、iPhoneのモデルによってはワイヤレス充電パッドとカメラが干渉する問題があり、設計上のムリもやや生じている印象を受けました。
とはいえ、ユーザーの欲しい機能を全部詰め込んでいるのは間違いなく、出張・旅行時にコレ一個忍ばせとけばなんとかなる安心感は、ほかでは得られないものです。
MATECH PowerGo 15000レビューまとめ
本記事はMATECH PowerGo 15000をレビューしました。
多少の弱点はあるものの、それを万能性でなぐっている、面白いコンセント付きモバイルバッテリーです。
どうも、マクリン(
- 真の意味で全部入り
- コンセント搭載
- USB-C内蔵ケーブル搭載
- Qi2ワイヤレス充電パッド搭載
- パススルー対応
- 最大65W出力対応
- 充電器モードとバッテリーモードで出力が変わらない
- 大きい
- 重い
- iPhoneのモデルによっては充電パットがカメラ縁に干渉する
- 充電パッドの磁力が自重に耐えられず、スマホ起点に持ち上げると落ちる