ふだんから充電器もモバイルバッテリーも持ち歩いているマクリン( @Maku_ring)です。
僕のように、両デバイスでかさばっている人におすすめなのが、コンセントプラグ付きで充電器代わりにも使えるコンセント付きモバイルバッテリー。
ただし、これまでのコンセント付きモバイルバッテリーは、出力が控えめのモデルがほとんどで、スマホ充電には使えてもノートPC充電には使えませんでした。
そんな人に朗報ともいえるモデルが、CIOの「SMARTCOBY Pro PLUG」です。
最大30W出力のPD対応USB-Cと最大22.5W出力のUSB-Aを搭載し、USB-C側ならMacBook Airすら急速充電できるパワフル仕様。
2ポート同時使用時も、USB-Cは30WをキープしつつUSB-A側のみ12Wに制限されるため、ノートPC + スマホの同時充電も可能です。
コンセントに挿してバッテリー本体を充電しつつ、充電器として使えるパススルー充電にも対応しています。
さらにはPPSにも対応し、Galaxy S21のようなPPS対応スマホなら超急速充電が可能という盤石ぶり。
後発品ならではのスキのない商品に仕上がっています。
そこで本記事は、外観を紹介して類似品と比較した後、出力面を紹介していきます。
- USB-Cが最大30W出力対応
- PPS対応
- 2ポート使用時もUSB-C出力が制限されない
- パススルー充電対応
- バッテリー残量の見方が分かりにくい
タップできるもくじ
CIO SMARTCOBY Pro PLUGの外観と付属品
「SMARTCOBY Pro PLUG」は、10,000mAhのUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
製品名 | SMARTCOBY Pro PLUG |
---|---|
サイズ | 約79 × 79 × 26 mm |
重さ | 約265g |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
出力ポート数 | 2(USB-C x 1 / USB-A x 1) |
入力 | AC 100-240V 50-60Hz 3.33A |
出力(USB-C) | 5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A / 15V 2A / 20V 1.5A(最大30W) |
PPS出力(USB-C) | 3.3-11V 3A(最大33W) |
出力(USB-A) | 5V 3A / 9V 2A / 12V 1.5A / 5V 4.5A(最大22.5W) |
合計出力 | 最大42W |
10,000mAhは、iPhone 13で約1.9回、MacBook Airでも約0.6回分充電でき、携帯性を担保しながらちょうどいいバッテリー容量といえます。
表面には粗いシボ加工が施され、キズの目立ちにくいデザインに仕上がっています。
背面には格納型のコンセントプラグを搭載し、先端が若干飛び出ているので、引き出しやすくできています。
バッテリー本体の充電はコンセントからのみに対応しています(約2.5時間)。
サイズは約79 × 79 × 26 mmで、手のひらにギリギリ収まるくらい。
GaN(窒化ガリウム)を搭載しているおかげで、同容量のAnker PowerCore Fusion 10000より、25%ほどスリムに仕上がっています。
充電器としての機能も持ち合わせているので、重量は約253gとやや重め。
上部にはバッテリー残量を確認するための電源ボタンがついています。
LEDはバッテリー残量に応じて4色に変わり、色で識別するようになっています。
従来のモバイルバッテリーは、LEDの点灯数で判別するものが多いので、分かりやすさはさておき、近未来的でおもしろいですね。
Anker PowerCore III Fusion 5000・PowerCore Fusion 10000との比較
SMARTCOBY Pro PLUGと同じく、コンセント付きモバイルバッテリーであるAnker PowerCore III Fusion 5000・PowerCore Fusion 10000とで比較してみました。
製品名 | SMARTCOBY Pro PLUG |
PowerCore Fusion 10000 |
PowerCore III Fusion 5000 |
---|---|---|---|
サイズ | 約79 × 79 × 26 mm | 約82 x 82 x 35 mm | 約78 x 72 x 30 mm |
重さ | 約265g | 約281g | 約181g |
バッテリー容量 | 10,000mAh | 9,700mAh | 4,850mAh |
出力ポート数 | 2(USB-C / USB-A) | 2(USB-C / USB-A) | 2(USB-C / USB-A) |
入力方法 | ACコンセント | ACコンセント | ACコンセント |
USB-C出力 | 最大30W | 最大20W | 最大18W |
USB-A出力 | 最大22.5W | 最大12W | 最大12W |
合計出力 | 最大42W(30W + 12W) | 最大15W(7.5W + 7.5W) | 最大15W(10W + 5W) |
PPS | |||
パススルー充電 |
3製品いずれもUSB-C + USB-Aの2ポート仕様であり、使いやすいポート構成となっています。
SMARTCOBY Pro PLUGは後発品というだけあり、PPSならびにパススルー充電に唯一対応し、優位性のかなり高い製品に仕上がっています。
USB-Cの出力も他2製品よりパワフルな最大30W出力なので、MacBook Airなど一部のノートPCの急速充電までカバーしているのもポイント。
バッテリー残量の見方が、色をおぼえないといけないため若干分かりにくい点さえ除ければ、弱点なしのモバイルバッテリーといえるでしょう。
CIO SMARTCOBY Pro PLUGのレビュー
CIO SMARTCOBY Pro PLUGの特徴を紹介します。
USB-Cは最大30W出力でMacBook Airの急速充電に対応
CIO SMARTCOBY Pro PLUGは最大30W出力のPD対応USB-Cを搭載しています。
この30W出力というのは、10,000mAhクラスでも対応モデルが少ないワット数(同社のSMARTCOBY Proくらい)で、これだけあるとノートPCの充電も想定できるのでかなり重宝します。
Nintendo Switchも問題なく充電できる出力です(純正充電器は45Wですが)。
USB-CはPPS対応かつiPhoneの高速充電可能
USB-CはPDだけでなくPPSにも対応し、従来のPDをしのぐ充電速度で充電可能です。
PPS対応スマホであるGalaxy S21を充電したところ「超急速充電」と表示し、PPSをサポートしていることが確認できました。
PPS出力も「3.3-11V 3A」なので中途半端な仕様でなく、完全なPPS対応です。
なお、iPhoneのようにPPS非対応のスマホであっても問題なく急速充電でき、13シリーズでは20Wをしのぐ出力で高速充電が確認できました。
iPadの急速充電ももちろん可能です。
USB-Aも最大22.5Wとパワフル
USB-C側だけでなく、USB-A側も最大22.5Wとなかなかの高出力仕様です。
ケーブル側の律速で実質最大15Wに制限されるものの、それでもスマホの急速充電は十分可能です。
パススルー充電に対応
コンセント付きでもCIOのみの特長としてパススルー充電に対応し、本体充電しながらのデバイス充電に対応しています。
PowerCore III Fusion 5000やPowerCore Fusion 10000では本体充電とデバイス充電を同時に行おうとすると、デバイス充電が優先的にされ、本体充電できませんでした。
そういう意味で使い勝手にやや難があったので、本機はその部分も解消し、ポイントがかなり高いです。
2台同時使用でもノートPC + スマホの充電に対応
CIO SMARTCOBY Pro PLUGがすごいのは、2台同時接続時でもUSB-C側の出力が制限されないため、たとえばMacBook Airを急速充電しつつスマホも同時充電可能です。
実測では若干低めに出ましたが、2ポート合計最大42W出力でき、「USB-C:30W + USB-A:12W」とかなり使いやすい出力配分になっています。
CIO SMARTCOBY Pro PLUGはこんな人におすすめ
CIO SMARTCOBY Pro PLUGは「充電器と一台二役でノートPC用のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
USB-Cは30W出力対応かつPPS対応であり、MacBook AirレベルのノートPCまで急速充電可能とオールマイティ。
USB-Aとの同時使用でもUSB-C側が制限されなかったり、パススルー充電に対応していたり、使い勝手の細かいところまで配慮されています。
バッテリー残量の見方がやや分かりにくいですが、それ以外はほぼ完璧な製品に仕上がっています。
CIO SMARTCOBY Pro PLUGレビューまとめ
本記事は「CIO SMARTCOBY Pro PLUGをレビュー!スマホもPCも急速充電できるコンセントプラグ付きモバイルバッテリー」について書きました。
充電器 兼 モバイルバッテリーの製品としては、まさに真打ちのモデルが出たといえるのではないでしょうか。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- USB-Cが最大30W出力対応
- PPS対応
- 2ポート使用時もUSB-C出力が制限されない
- パススルー充電対応
- バッテリー残量の見方が分かりにくい