ゲーミングPCはいまや、お手頃な10万円台から15万円・20万円・25万円をゆうに超えるモデルまで、ラインナップが豊富にそろっています。
その中でも予算30万円で買えるゲーミングPCは、高性能なハイエンドモデル。
ゲームはもちろん、動画配信や動画編集もストレスフリー。
FPSなどでトップランカーを目指したいプレイヤー、ストリーマーやVtuberになりたい人が手を出す価格帯が、30万円クラスのゲーミングPCです。
そこで本記事では、30万円のゲーミングPCの特徴を解説しつつ、目的別におすすめのモデルを紹介します。
目次(気になる項目をクリック)
30万円以下で買えるゲーミングPCの特徴
30万円以下で買えるゲーミングPCは、どんな特徴があるのかを解説します。
ApexからVRまでストレスフリーで遊べるハイエンドモデル
PCの性能をはかる上で重要なパーツは「CPU・メモリ・GPU」の3つです。
この3つのパーツをわかりやすく説明するとこんな感じ。
- CPU…作業する人
- メモリ…作業場所
- GPU…グラフィック処理の専門家
たとえば作業する人(CPU)がすぐれていれば、作業の処理スピードはあがります。
でも、そのスピードについてこれる作業場所(メモリ)を確保できてないと、効率よく作業を進められません。
また、3Dのような高度なグラフィック処理には、その専門家(GPU)が必要です。
昨今のゲームは、人気のあるApexやモンハンなど、3D前提のものがほとんど。
したがって、グラフィック処理の専門家、GPUの性能はとくに重要です。
30万円以下で買えるゲーミングPCになると、最上位クラスに近いGPUを選択できます。
RTX 4090にはさすがに届かないものの、その下のRTX 4080や4070には手が届きます。
CPUもCore i7の第14世代を選べるので、スペックとしては申し分ありません。
そしてメモリに関しては16GB搭載が標準。
このパーツの組み合わせだと、どのゲームであっても推奨スペックをゆうに超えます。
3Dゲームで快適にプレイできる144fpsはおろか、設定次第で240fpsも狙えるレベルです。
さらに高スペックが要求されるVRゲームの推奨スペックもクリアするレベル。
大抵のゲームがストレスフリー!
ハイスペックだからこそ長く使える
昨今の技術進化のスピードは、ゲーミングPCの各パーツの進化にも影響しています。
ちょっと予算を我慢して10万円~20万円台のゲーミングPCを購入してしまうと、数年で遊びたいゲームを遊べない劣化ゲーミングPCに早変わりしてしまう可能性も。
その点30万円クラスのゲーミングPCなら、どんなゲームも快適に遊べるトップクラスの性能。
数年で買い替えを検討する必要はありません。
さらなる高スペックが要求されるゲームが主流になるまでは、現役で十分活躍できるでしょう。
動画製作や作曲などクリエイティブな活動にも
30万円で買えるゲーミングPCであれば、動画制作はもちろん、イラスト製作や作曲など創作活動にも十分なパフォーマンスを発揮してくれます。
最近だと、ゲーム配信をメインとしたストリーマーやゲーム配信にくわえ、お絵描き・歌配信など、クリエイティブな活動をメインとしたVtuberがたくさんいます。
とくにVtuberの場合、配信と同時に2Dモデルや3DモデルでVtuberの姿を動かすため、高スペックなPCが必要です。
そうなると、GPUの性能が重要になってきます。
その点30万円で買えるゲーミングPCであれば、2D・3Dモデルをスムーズに動かすためのスペックを十分そなえています。
誰よりも一歩先へ進みたい人たちにおすすめ
以上をふまえると、予算30万円で買えるゲーミングPCはこんな人たちにおすすめです。
- FPSやバトロワ系ゲームでトップランカーを目指したい
- ストリーマーとしてゲーム配信で有名になりたい
- Vtuberとしてさまざまなジャンルの配信をしたい
- 既に配信活動をしているけど、より快適な環境を求めている
個人的な趣味の枠を超えて、一歩先の世界を目指したい!
そういう人にこそ30万円のゲーミングPCはおすすめです。
本記事でおすすめしているゲーミングPCの購入を検討してみてください。
30万円で買えるゲーミングPCの選び方
30万円以下で買えるゲーミングPCの選び方について説明していきます。
極めたいゲーム基準で選ぶ
FPSやバトロワ系ゲームでトップランカーを目指したいのであれば、そのゲームの推奨スペックを基準に選ぶのは一つの手です。
前述のとおり、重要になるのはCPU・GPU・メモリの3パーツ。
ただ基本的に、現在の3世代前のパーツが推奨スペックになっていることが多いです。
したがって、30万円以下で買えるハイエンドモデルのゲーミングPCであれば、推奨スペックはゆうに超えているでしょう。
しかし、3D要素の多いゲームやVRゲームは、高スペックがとくに要求されるので必ず確認しておきましょう。
有名なストリーマーやVtuberのコラボモデルから選ぶ
最近だと、有名なストリーマーやVtuberとのコラボモデルが数多く発売されています。
価格帯もさまざまですが、30万円で買えるハイエンドモデルのゲーミングPCもラインナップに。
キャンペーンで割安になっているケースもあります。
自分が目標とするストリーマーやVtuberが推薦するモデルなら、信頼性も高いですよね。
細かいスペックは見切れないという人は、ストリーマーやVtuberのコラボモデルを基準にして選ぶのも良いでしょう。
BTOメーカーから選ぶ
BTOとは「Build To Order」の略称。
つまり、受注生産できるメーカーのことです。
BTOメーカーによっては、同じようなパーツ構成であっても以下の違いが出てきます。
- 価格(コスパ)
- お届け日数
- 保証内容
- キャンペーン
BTOメーカーによっては、価格帯によってパーツの組み合わせによるコスパに違いがあります。
注文してから届くまでの日数も、BTOメーカーによって早かったり遅かったり。
また、買うタイミングによっては安くなるキャンペーンを実施しているBTOメーカーも。
そのときの自分に適した価格やお届け日数を意識しながら、BTOメーカーをチェックすると良いでしょう。
わからないことがあったら気軽に質問できるのもポイントです!
スペックで選ぶ
何度か触れているとおり、ゲーミングPCで重要なのはCPU、GPU、そしてメモリ。
なかでも、描画性能をつかさどるGPUにはこだわりたいところ。
Nvidia社のGeforceであればRTX 4070や4080が狙い目。
ただしGPUにこだわる分、CPUは性能を若干落とさざるをえません。
それでもCore i7の第14世代には手が届くので、CPUの基準はそこに定めましょう。
それからメモリ。
30万円で買えるゲーミングPCだと、基本的に16GBがベースとなります。
16GBあれば、ゲームをする上ではまったく問題ありません。
ただし、動画編集やゲーム実況配信もやりたい場合、もう少し欲張りたいところです。
ストリーマーやVtuberを目指す人なら32GBあったほうが、より快適な配信活動を行えます。
この辺は予算や他のパーツとの組み合わせも視野に入れながら、ゲーミングPCの利用用途をよく考えて判断しましょう。
30万円以下で買えるゲーミングPCおすすめ4選
ここからは30万円以下のゲーミングPC 4モデルを厳選して紹介します。
製品名 | 特徴 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
GALLERIA XA7R-R48S | 同一価格帯最高クラスのグラボ | Ryzen 7 5700X | RTX 4080 SUPER | 16GB | 1TB | 309,980円 |
GALLERIA CRA7C-R47 CRコラボ | スペックもデザインも秀逸 | Core i7-14700F | RTX 4070 | 16GB | 1TB | 249,980円 |
G-Tune DG-I7G7S | コスパ最強モデル | Core i7-14700F | RTX 4070 SUPER | 32GB | 1TB | 299,800円 |
NEXTGEAR JG-A7G7A | 高バランスのハイエンドモデル | Ryzen 7 7700 | RTX 4070 Ti SUPER | 16GB | 1TB | 299,800円 |
同一価格帯最高クラスのグラボ|GALLERIA XA7R-R48S
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | Nvidia GeForce RTX 4080 SUPER 16GB |
メモリ | 16GB DDR4 3200 8GB×2 |
ストレージ | NVMe SSD 1TB |
金額 | 309,980円 |
- RTX 4080 SUPER 16GB搭載
- ゲームは最高画質でも快適
- 同一価格帯では最高のベンチマークを記録
- CPU性能が控えめ
GALLERIA 「XA7R-R48S」は、ドスパラから発売されたゲーミングPCです。
CPUはRyzen 7 5700Xと控えめにしている分、RTX 4080 SUPERと強力なグラボ搭載にもかかわらず、30万円台を実現しています。
最新ゲームでも高画質で臨場感あふれる世界を体感できるハイスペックモデルです。
ただし、メモリは少なめなので、32GBにアップすることをおすすめします。
スペックもデザインもこだわりたい派へ|GALLERIA CRA7C-R47 Crazy Raccoon コラボモデル
CPU | Intel Core i7-14700F |
GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 12GB |
メモリ | 16GB DDR5 4800 8GB×2 |
ストレージ | NVMe SSD 1TB |
金額 | 249,980円 |
- プロゲーミングチームCrazy Raccoon コラボモデル
- Intel第14世代Core i7搭載
- RTX 4070搭載
- 6個ファンでも静音かつ冷却効果大
- 筐体のデザインが人気
GALLERIA 「GALLERIA CRA7C-R47」は、ドスパラから発売されたゲーミングPCです。
しかも、ここで紹介しているのはプロゲーミングチームCrazy Raccoonとのコラボモデル。
性能面では前述の 「XA7R-R48S」より少し劣るとはいえ、その分安く、CPU・GPUともに申し分ない組み合わせです。
そしてなにより注目したいのが筐体デザインです。
性能だけじゃなく、見た目のデザインにもこだわりたい人におすすめしたいモデルです。
RTX 4070 SUPER搭載コスパ最強ゲーミングPC|G-Tune DG-I7G7S
CPU | Intel Core i7-14700F |
GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 SUPER 12GB |
メモリ | 32GB DDR5 4800 16GB×2 |
ストレージ | NVMe SSD 1TB |
金額 | 299,800円 |
- CPUは第14世代Core i7搭載
- RTX 4070 SUPER搭載でゲーム配信・動画編集も快適
- 32GBの大容量メモリで複数処理も快適
「G-Tune DG-I7G7S」は、マウスコンピューターから発売されたゲーミングPCです。
グラボはRTX 4070 SUPERなので、ゲームから動画配信までオールマイティにこなせます。
メモリも32GBと大容量かつ高速メモリ規格「DDR5」対応のメモリモジュールを搭載しています。
しかも、これだけの性能を兼ね備えて29万円台におさまるのが魅力的。
クリエイティブな活動をしたい人にももってこいのモデルでしょう。
高バランスのハイエンドモデル|NEXTGEAR JG-A7G7A
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB |
メモリ | 16GB DDR5 4800 8GB×2 |
ストレージ | NVMe SSD 1TB |
金額 | 299,800円 |
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載
- メモリ容量は控えめだがDDR5と高性能
- カスタマイズ・メンテナンス性にすぐれる
「NEXTGEAR JG-A7G7A」もマウスから発売されたゲーミングPCです。
性能面が申し分ないモデルであることはCPUやGPUから一目瞭然。
Ryzen 7とRTX 4070 Ti SUPERの組み合わせはバランスが非常に良く、コストをそこそこに抑えつつ、GPU性能を引き出せる構成となっています。
本モデルでもFF14の4KプレイやAPEXの144fps張り付きを狙えます。
30万円以下で買えるゲーミングPCに関するよくある質問
ここでは30万円以下で買えるゲーミングPCによくある質問とその回答を紹介します。
- 自作とBTOどちらがおすすめ?
- 20万円以下のゲーミングPCとの違いは?
- GPUはGeForceとRadeonのどっちがいい?
- CPUはインテルとAMDでどう違う?
- 30万円以下のゲーミングノートPCでおすすめはどれ?
- モニターは今まで使ってるもので大丈夫?
自作とBTOどちらがおすすめ?
30万の予算があるなら「BTOメーカーで買うより、自作のほうが安くできるんじゃない?」という疑問をもつ人も多いでしょう。
自作PCのメリットは以下の3点。
- 自分の好みのメーカーでパーツを揃えられる
- より安いパーツを探すことで低コストに抑えられる
- 世界に一台、自分だけのPCを作れる
ただし、自作するにはPCの知識が必要です。
CPUやGPUの性能によって選べないパーツもあるので、PCの各パーツについても熟知している必要があります。
また、昨今GPUの価格高騰しているので、単体で購入すると却って高くついてしまう場合も。
以上の点をふまえると、PCの知識がまだ浅い初心者にはおすすめできません。
20万円以下のゲーミングPCとの違いは?
20万円以下のゲーミングPCとの一番の違いはGPUです。
たとえば本記事でおすすめしているRTX 4080は12~20万円前後。
また、CPUのCore i7第14世代は5~6万円前後。
予算20万円だと、CPUとGPUだけで予算オーバーしてしまう可能性があります。
RTX 4070も8~12万円前後なのでギリギリ予算におさまるかどうか。
他のパーツも考慮すると、予算20万円の場合はGPUをGTX 4060 / 4070台まで下げる必要があります。
ゲームを単純に楽しむだけのレベルであればRTX 4060でも問題ありません。
しかし、トップランカーを目指すぐらいゲームを極めるなら、RTX 4080に手が届く30万円クラスのゲーミングPCがおすすめです。
GPUはGeForceとRadeonのどっちがいい?
NVIDIA社がGeForce RTXシリーズ、AMD社がRadeon RXシリーズですね。
このどちらのGPUを選べばいいのか疑問に思う人もいるでしょう。
GeForceとRadeonでは、得意分野に違いがあります。
平たく書くと、GeForceはゲーム向け、Radeonは動画製作向けです。
また、性能上限でいえばGeforceのほうが優秀ですが、Radeonのほうが消費電力が控えめで価格も若干安め、といった特徴があります。
大きな性能差があるわけでもありませんが、ゲーミングPCではGeForceを選択したほうが無難でしょう。
ゲームはGeforce前提で作られていることが多いです!
CPUはインテルとAMDでどう違う?
インテルはIntel Core iシリーズ、AMDはAMD Ryzenシリーズ。
これも一体どちらがいいのか気になるところ。
CPUもGPU同様、得意分野に若干の違いがあります。
たとえば単体アプリの実行速度ならインテル、複数アプリの同時実行ならAMDに軍配が上がります。
そういう意味で、ゲーム単体の実行速度でいくならインテル、複数アプリを起動する必要があるゲーム配信ならAMD優勢といえます。
予算に見合う価格と性能で照らし合わせながら、そのとき評判の良いCPUを選択するのがおすすめです。
30万円以下のゲーミングノートPCでおすすめはどれ?
ゲーミングノートPCは同じ価格帯であっても、デスクトップより性能が落ちます。
たとえばゲーミングノートPC用で最高クラスのRTX 4090 Laptop GPU。
これは、デスクトップ用のRTX 4070より若干劣るぐらいの性能値です(ドスパラのGPU性能比較表参照)。
CPUでも同じことがいえます。
それでもゲーミングノートPCの購入を検討する人におすすめなのが「GALLERIA ZL9C-R47」です。
CPU | Intel Core i9-14900HX |
GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 8GB Laptop |
メモリ | 32GB DDR5-4800 SO-DIMM 16GB×2 |
ストレージ | NVMe SSD 1TB |
金額 | 299,979円 |
- Intel第14世代Core i9搭載
- RTX 4070 Laptop搭載
- CPU・GPUともにノートでは最高クラス
- デスクトップより落ちる性能をDDR5のメモリ32GBでカバー
どのゲームも最高画質でストレスなく遊べる、とはいきませんが、画質を落とせば十分遊べるレベルです。
また、メモリ32GBを搭載しているため、ゲーム配信や動画編集にも最適。
モニターは今まで使ってるもので大丈夫?
モニターに関しては注意が必要です。
仮に144fps出るといわれるゲーミングPCを購入しても、その性能を引き出せるモニターを使用していないと意味がありません。
たとえば144fpsを出せるPCなら、144hzのモニターが必要です。
まずは今使用しているモニターがどれぐらいの性能を出せるのかを確認しましょう。
「ゲーミングモニターのおすすめ」でくわしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
30万円以下で買えるゲーミングPCまとめ
本記事では、30万円以下で購入できるゲーミングPCを4つ紹介しました。
この価格帯のゲーミングPCは、トップランカーを目指したいゲーマーにとっては必需品。
また、ストリーマーやVtuberが快適な配信を行うのにも十分なスペックを備えています。
本記事を参考に、自分の目的に沿ったゲーミングPCを見xつけてください。
こちらの記事では「おすすめのゲーミングPC」を総合的に紹介しているので、ぜひ参考にしてください!