AirPods Pro 2きっかけに、ノイキャン搭載のフルワイヤレスに目覚めたマクリンです。
これまで1万円未満のワイヤレスイヤホンを数多く所有してきた僕ですが、2万円超えの高級ワイヤレスはやはりひと味違います。
有線イヤホン派で「音質面が気になってフルワイヤレスにできない……」という人も満足できる完成度に仕上がっています。
BOSE・Sony・JBL・Sennheiser・Technics・Jabraなどを立て続けに試したので、その中でもおすすめの製品を紹介します。
そんなわけで本記事はノイズキャンセリング搭載でおすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介します。
タップできるもくじ
ノイキャン(ANC)搭載の完全ワイヤレスイヤホンBEST7
このたび比較した7製品はこちらです。
正直いずれも音質が良いため、従来の評価項目では差が見えませんでした……。
そこで、音質面とノイキャン性能に分けた評価項目を新たに制定し、こちらに当てはめて9製品の順位づけを行いました。
このクラスになると、音質の仕上がりが良いのはもちろんのこと、専用アプリもしっかり作り込まれ、ナンバーワンを決めるのは困難をきわめました。
それではトップ7を発表していきます。
製品名 | Bluetooth | 防水性能 | 対応コーデック | 重量(イヤホン/ケース込み) | 音楽再生時間 | 音楽再生時間(ケース併用) | ドライバー | 充電ポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第7位「Anker Soundcore Liberty 4 Pro」![]() |
Bluetooth 5.3 | IP55 | AAC/SBC/LDAC | 約11g/約62g | 最大10時間 | 最大40時間 | 10.5mm大型ドライバー 4.6mm大型ドライバー |
USB-C・ワイヤレス |
第6位「AirPods Pro 2」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | AAC/SBC | 約9g/約61g | 最大6時間 | 最大30時間 | 未記載 | Lightning・ワイヤレス |
第5位「JBL TOUR PRO 2」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX5 | AAC/SBC(LC3に今後対応予定) | 約15g/約73g | 最大10時間(ANCで8時間) | 最大40時間(ANCで32時間) | PEN+DLC10mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第4位「Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4」![]() |
Bluetooth 5.4 | IP54 | AAC/SBC/aptX/aptX adaptive/aptX Lossless / LC3 | 約13g/約78g | 最大7.5時間 | 最大30時間 | 7mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第3位「Sony WF-1000XM5」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC/AAC/LDAC/LC3 | 約11g/約48g | 最大12時間(ANC:最大8時間) | 最大36時間(ANC:最大24時間) | 8.4mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第2位「Bose QuietComfort Ultra EarBuds」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC / AAC / aptX Adaptive | 約14g/約72g | 最大6時間 | 最大24時間 | 未記載 | USB-C |
第1位「Technics EAH-AZ100」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC/AAC/LDAC/LC3 | 約12g/約52g | 最大10時間 | 最大28時間 | 磁性流体ドライバー 10mm大型ドライバー 特殊アルミ振動板 |
USB-C・ワイヤレス |
第7位:Anker Soundcore Liberty 4 Pro
第7位は「Soundcore Liberty 4 Pro」です。
-
「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」と定義されている防水規格。高い防水性能だが、水中での使用には適していない。
-
粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
カラーラインナップは、ミッドナイトブラック・パールホワイト・ディープグリーン・スカイブルーの4色。
重量はイヤホン単体で約11g、ケースふくめ約62gと標準的。
スライド式のフタで、中にはスクリーン(ディスプレイ)を内蔵しています。

イヤホン単体で最大10時間(ANCオンで7.5時間)、ケースふくめ最大40時間のロングバッテリーです。
ケース背面のUSB Type-C充電とワイヤレス充電にも対応し、USB-Cの場合、5分の充電で約4時間再生可能な急速充電にも対応しています。
最大2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントにも対応しています。
しかし、3DオーディオやLDACとマルチポイントの併用ができない点は注意が必要です。
フタをスライドして開けると、内蔵スクリーンにはバッテリー残量が表示されます。
- ANC・外音取り込みモードの調整
- 3Dオーディオのモード切り替え
- 飛行機モードの設定
- イヤホンを探す
- リモートシャッター

Liberty 4やLiberty 4 NCのように高音寄りでも低音寄りでもなく、Ankerのイヤホンでバランスのもっとも良い音に仕上がっています。
楽器もボーカルも丸く透き通った音を感じられます。
3Dオーディオやお好み診断といった、各サウンドモードのつくりが優秀なのも魅力。
価格も一番高いだけあり、音質面でも本機がAnker最強だと思います。

ノイキャンのオプション機能は多くないものの、ANCの遮音性自体は高く、Liberty 4やLiberty 4 NCと比べても完璧にカットしてくれる音の種類が増えました。

同社の他モデルと比べ、音質もノイキャン性能も向上し、さすがAnkerの最上位モデルというイヤホンに仕上がっています。
Anker Soundcore Liberty 4 Proの評価
第6位:AirPods Pro 2
第6位は、この分野を切り開いたともいえる「AirPods Pro2」です。
イヤホン外観は前のAirPods Proとほぼ変わらず、白を基調としたシンプルなスティック形状です。
実際に装着してみると、これまで感じたようなカッコ悪さとは無縁で、耳へのフィット感も抜群です。
センサー部を上下にスワイプすると音量調節できるなど、小技も効いています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 1クリック | 1クリック |
曲送り | 2クリック | 2クリック |
曲戻し | 3クリック | 3クリック |
音量を上げる | 上にスワイプ | 上にスワイプ |
音量を下げる | 下にスワイプ | 下にスワイプ |
音声アシスタント | ー | 3タップ |
受話 | 着信中に1クリック | 着信中に1クリック |
通話拒否 | 着信中に長押し | 着信中に長押し |
通話終了 | 通話中に1クリック | 通話中に1クリック |

バッテリー性能は、イヤホン単体で最大6時間(ANCオン)、ケースふくめ最大30時間(ANCオン)とロングバッテリーではないものの、日常使いに困らないレベル。
充電面は優秀で、Lightningによる有線充電にくわえ、ワイヤレス充電に対応しています。
しかも、前モデルとちがって充電部にマグネットを搭載し、充電スポットを外すことがなくなり、使いやすくなりました。
iPhoneをお持ちなら必須レベルでおすすめできる理由として、純正ならではの本体設定画面への組み込み具合があげられます。
接続後は「設定」アプリ直下にAirPodsメニューが現れるため、直接アクセスできて便利です。
設定画面では、バッテリー残量の確認やノイキャン切り替えが可能です。

音質は軽快かつフラットで、低音域にフォーカスしたサウンドとなっています。
低音の量感が多めで、ベースの音程をしっかり聞き取れるのが楽しいですし、音がポンポンと軽快に鳴り、ひとつひとつの音も粒立って感じとれます。
一方、中音域は控えめかつこもる傾向があるので、ボーカル重視の人は少し気になるかもしれません。
もともと強力なANCがさらに進化し、他の追随を許さないレベルにまで強化されています。
電車のガタンゴトン音や車のロードノイズなどの低音域に関しては、ANC強度はひと回り以上アップしています。
全体的には前モデルの良かった部分をさらに引き伸ばし、細かい部分の使い勝手までブラッシュアップしている印象です。

AirPods Pro 2の評価
第5位:JBL TOUR PRO 2
第5位は「JBL TOUR PRO 2」です。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともなう音楽再生・停止が可能です。
ケースには斬新なタッチディスプレイを搭載し、その外観は従来のモデルと一線を画します。

左右へのフリックで各操作画面を変更でき「音楽の再生/停止」や「音量調整」に対応しています。
ほかには睡眠をアシストする「SilentNow」や空間サウンドの「Spatial Sound」のオンオフも。
さらには「ボイスアウェア」や「装着センサー」のオンオフまで切り替えられます。

イヤホン単体では約12gと標準的な重さですが、ケースをふくめると約86gと、タッチディスプレイ化にともない、重量感がやや増しています。
イヤホン単体で最大10時間(ANCオンで8時間)、ケースふくめ最大40時間(ANCオンで32時間)です。
USB-C充電にくわえ、ワイヤレス充電にももちろん対応し、置くだけ充電が可能です。
「JBL Headphones」は機能がとても豊富で、UIも見やすい快適なアプリに仕上がっています。
- ANC・外音取り込み設定
- Personi-Fi
- イコライザー設定
- Spatial Sound
- 低遅延モード切り替え
- タッチ操作カスタマイズ
- SilentNow
- イヤホン本体を見つける
JBL TOUR PRO 2はフィット感が抜群で、高い密閉感と安定性を両立。
その秘密はイヤーチップの楕円形状にあり、耳穴が小さいなどイヤホンを選ぶ方でも違和感なく装着できる設計となっています。
ANC強度はかなり高く、JBLフルワイヤレス史上随一の仕上がりです。
とくに低音域への効きが強く、ドライブ中にANCをオンにすると、車のロードノイズがまったく聞こえなくなるほどでした。
外音取り込みは不自然さはやや残るものの、音に鋭さはなく、実用性は充分です。
コンビニやオフィスなど、周囲の声を聞きたいときに使う分には全く問題ありません。
アプリから強度を調整できますし、周囲音を取り込む「アンビエントアウェア」だけでなく再生音量を抑える「トークスルー」も用意され、かなり使いやすい仕上がりです。
イヤホン表面はタッチセンサーで、デフォルトで以下の操作が可能となっています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | ー | 1タップ |
曲送り | ー | 2タップ |
曲戻し | ー | 3タップ |
ANC / 外音取り込み / OFF | 1タップ | ー |
トークスルー / OFF | 2タップ | ー |
音声アシスタント | 2秒長押し | 2秒長押し |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話中のミュート / OFF | 通話中に2秒長押し | 通話中に2秒長押し |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
タップ時の「ポンッ」と鳴る柔らかい音が心地よく、クセになる操作感です。

音質はナチュラルな仕上がりで、ずっと聞いていたくなるような心地よいサウンドです。
クセや引っかかりがなく、洗練された音の運びにより、欲しいサウンドをそのまま耳に届けてくれるような感じです。
各楽器音は粒立っていながらも丸みを帯び、細かい音までもれなく再現されているため、心地よい深みのあるサウンドを堪能できます。
空間的な広がりはそこまでですが、ふわっと柔らかく膨らむのを感じ取れますし、強弱の再現度も高いため、聞いていて惹き込まれるほど。
JBL TOUR PRO 2は「ハイクラスの音質を堪能したいが、機能面も妥協したくない人」におすすめです。
JBL TOUR PRO 2の評価
第4位:Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4
第4位は「MOMENTUM True Wireless 4」です。
カラーはホワイトシルバー・ブラックグラファイト・ブラックコッパーの3種類で、どれも気品漂うシックなデザインです。
ケース素材は丁寧に織り込まれたファブリック調で、イヤホンケースとは思えない外観と手なじみが、所有欲を存分に満たしてくれます。
イヤホン表面はタッチセンサーになっており、以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | ― | 1タップ |
曲送り | ― | 2タップ |
曲戻し | 2タップ | ― |
音量を上げる | ― | 長押し |
音量を下げる | 長押し | ― |
ノイズキャンセリング | 3タップ | ― |
外音取り込み | 1タップ | ― |
音声アシスタント | ― | 3タップ |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
通話拒否 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に1タップ | 通話中に1タップ |
連続使用時間はイヤホン単体で最大7.5時間(ANCオンで7時間)、ケースふくめ最大30時間です。
USB-Cにくわえ、ワイヤレス充電にも対応し、置くだけ充電が可能です。
専用アプリ「Smart Control」は以下の機能がそろい、かなり充実しています。
- 接続機器管理
- イコライザー設定
- タッチ操作カスタマイズ
- ノイキャン・外音取り込み設定
- サウンドゾーン設定
- 低遅延・高解像度設定
- 装着センサーON/OFF
筐体・イヤーフック・イヤーチップでがっしりと耳に固定され、装着時の安定感はかなり高いです。
人間工学に基づいたデザインと柔らかいシリコン製イヤーチップがこだわりポイントで、長く聴いても耳が疲れません。
音質は流石はゼンハイザーという出来栄えで、広がりと繊細さを堪能できる極上サウンドに仕上がっています。
本来の音を忠実に再現しているため、息遣いや音の震えまでもがリアルに感じられ、ベースやコーラス、細かい楽器音など埋もれがちな音もしっかり聴こえます。
音場は単に広いだけでなく、かなり自然かつ縦横無尽に音が広がっていくのを感じられます。
ホワッと柔らかいながらも粒が細かく繊細で、音の広がりや強弱がとても気持ちいいイヤホンです。
ANCは前作MTW3から大幅なアップデートを遂げ、かなりの強度となりました。
MTW3で効きづらかった中高音域はとくに進化し、実用的なレベルとなっています。
外音取り込みもとても自然で、イヤホンを装着したまま会話をしても違和感がありません。
MTW3に比べてホワイトノイズも抑えられていますし、音が刺さることもなく、使用感はかなり良好です。
MOMENTUM True Wireless 4は「繊細で自然な音質を堪能したい人」におすすめです。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4の評価
第3位:Sony WF-1000XM5
第3位は「Sony WF-1000XM5」です。
音質・ノイキャン性能ともに総じてレベルの高い一品に仕上がっています。
カラーはブラックとプラチナシルバーの2色で、どちらも上質感があってしっとりしています。
イヤホンは、ロゴ/マイク部に採用された金色とタッチ面のマット加工が相まって、全体として上質感を演出しています。
ただ、外周部がピアノブラックでツルッとした表面加工になりました。
前モデル「WF-1000XM4」より筐体がシュッとしていて耳からの飛び出しも少なく、装着性は大きく向上しています。
イヤホン表面はタッチセンサーとなっており「ポンッ」「ポンポンッ」とタップ回数に応じて反応音が鳴る仕様です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | ― | 1タップ |
曲送り | ― | 2タップ |
曲戻し | ― | 3タップ |
音量を上げる | ― | 4タップ以上 |
音量を下げる | 4タップ以上 | ― |
ANC / 外音取り込み | 1タップ | ― |
Quick Access(Spotify Tapなど) | 2タップ・3タップ | ― |
音声アシスタント | ― | 長押し |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話拒否 | 着信中に長押し | 着信中に長押し |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
タッチ操作のカスタマイズでは、左右イヤホンに「外音コントロール/Quick Access」「再生コントロール」のいずれかを割り当てられます。
「1〜3タップ」「リピートタップ」「長押し」の全てをまとめて変更することになり、個別の変更はできないため、カスタマイズ性は低めです。
かなりのロングバッテリーを実現し、イヤホン単体で最大12時間(ANCで8時間)、ケースをふくめ最大36時間(ANCで24時間)使用可能です。
音質はさすがソニーと言わんばかりの完成度で、圧倒的なハイクオリティサウンドに仕上がっています。
前作では得意ジャンルでなかったROCK & POPSもしっかり鳴らせ、本機はオールジャンル対応イヤホンにパワーアップしています。
ボーカルの息遣いはもちろん、声の震えや微妙な声の出し方の違いなど、口の動きや表情までが目に見えるようです。

ANC性能もこれまでレビューした中で最強レベル。
車のロードノイズや掃除機の音、空調音にくわえ、話し声や打鍵音もしっかり抑え込んでくれ、周囲音を怖いくらいシャットアウトしてくれます。
外音取り込みも前作よりアップデートされ、ホワイトノイズもなく、より自然で使いやすくなっています。
ただし、マイクで集音している若干の不自然感があるので、外音取り込みだけで見るとAirPods Pro 2やTechnics EAH-AZ80のほうが優秀です。
友人知人から「とりあえず、おすすめのイヤホンどれ?」と聞かれたらコレをすすめておけば間違いない。そんな最高峰のフルワイヤレスです。
Sony WF-1000XM5の評価
第2位:Bose QuietComfort Ultra Earbuds
第2位は「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」です。
イヤホンはスティック形状ですが、軸幅が分厚いためAirPods Pro 2などのよく見かけるスティックタイプとは趣の異なる風貌です。

イヤホン側面にあるイヤーフックが耳との隙間を埋めてくれるのでしっかり密閉され、遮音性は抜群です。
ノイズキャンセリングマイクを片耳4基もそなえ、クリアな通話を実現します。
重量はイヤホン単体で約14g、ケースふくめ約72gとずっしり感があります。
ケースは赤ちゃんのほっぺのようなスベスベした質感で、関係ないときもついつい触ってしまうほど。

バッテリー性能は控えめで、イヤホン単体で最大6時間、ケースふくめ最大24時間です。
ケース背面にはUSB-Cポートをそなえ、20分の充電で2時間使用できる急速充電にも対応しています。
ワイヤレス充電には専用のケースカバーが必要なので注意ください。

専用アプリ「Bose Music」は以下の機能をそなえています。
- サウンドモード変更
- タッチ操作カスタマイズ
- イコライザー設定
- 接続機器管理
- 装着検出機能設定
- 音声ガイド設定
- セルフボイス設定
本機の重さはヘビー級ですが、抜群のフィット感がそれを全く感じさせません。
イヤーフックが耳穴と接触して支えつつ隙間も埋めてくれるため、密閉度が高く、遮音性も抜群です。
ANCも高い性能をほこり、怖いくらいに周囲の音をシャットアウトしてくれます。
電車のガタンゴトン音のような騒音でも、小さな音量で音楽再生するだけでほぼ気にならなくなるレベルです。
音量が小さくて済むので耳への負担が減りますし、電車の中にいるのにノイズが全くなく、別世界にいるかのような感覚に陥るほど。

外音取り込みの完成度も高く、音に鋭さや違和感はゼロでホワイトノイズもほとんどなし。
イヤホンを外したときと着けているときでの聞こえ方に差がほぼなく、イヤホンを着けたまま不自由なく会話ができます。
イヤホン表面はタッチセンサーであり、デフォルトで以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 1タップ | 1タップ |
曲送り | 2タップ | 2タップ |
曲戻し | 3タップ | 3タップ |
音量を上げる | 上にスワイプ | 上にスワイプ |
音量を下げる | 下にスワイプ | 下にスワイプ |
ANCモード切り替え | 2秒長押し | 2秒長押し |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
通話拒否 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
特筆すべきは上下スワイプで音量調整ができる点。
そのおかげで「1〜3タップの操作を変更できない」「左右イヤホンに同じ操作が割り当てられている」というデメリットが全く気になりません。
音質はまるでレコーディングスタジオで聞いているかのような、臨場感を感じるナチュラルなサウンドです。
とくに音の広がりが素晴らしく、その立体音響による臨場感は本機ならでは。
どの音域もフィルターを通していないような自然さで、イヤホンを通さずに音楽を聞いているような不思議な感覚を味わえます。
WF-1000XM5と比べると、SONYのほうがボーカルの息遣いや繊細な楽器音など細かい描写を得意とし、Bose QuietComfort Ultra Earbudsはナチュラルさと音場の再現度を得意としています。
ただし再現のベクトルが異なるだけで、どちらも素晴らしい音質であることに違いはありません。
Bose QuietComfort Ultra Earbudsの評価
第1位:Technics EAH-AZ100
第1位はなんと「Technics EAH-AZ100」です。
イヤホンはコロンとした形状で、表面にはロゴが刻まれています。
ラインナップはブラックとシルバーの2色で、どちらも使いやすいカラーリングです。
イヤホン単体で最大10時間、ケースふくめ最大28時間と、標準的なバッテリー性能です。
ケース背面にはUSB Type-Cの充電ポートを搭載し、ワイヤレス充電にも対応しています。
本機もマルチポイントに対応しています。
Bluetoothの接続設定を切り替えることなく、最大3台のデバイス間で接続機器がスムーズに切り替わります。

アプリから「音楽の優先再生を1台目と2台目のいずれにするか」「2台目の着信音を鳴らすか鳴らさないか」など、マルチポイントの細かい動作も選べ、踏み込んだ動作設定までできるのはかなり好印象でした。
専用アプリ「Technics Audio Connect」では、そのほかに以下の機能を利用できます。
- 装着検出機能の切り替え
- 外音コントロールの切り替え
- サウンドモード切り替え
- タッチ操作カスタマイズ
- マルチポイント管理
- イヤホンを探す
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認や接続コーデックが確認できます。
外音コントロールでは「ノイズキャンセリング」「オフ」「外音取り込み」を切り替えられます。

小型でコロッとしたイヤホンの形状ですが、イヤピースのシリコンがしっかりしているので、装着時の安定感はピカイチ。
前モデルも装着感はすぐれていましたが、筐体が小さくなった恩恵で、さらにアップしています。
軽量でイヤピースの圧迫感が少ないため、耳穴への負担も軽め。
音質はEAH-AZ80の傾向でもあったバランスの良さを引き継ぎつつ、高音域の粒度やクリア感はさらに引き立っています。
良くも悪くも優等生的な音設計であるため、ドンシャリサウンドを求める人には向いていません。
とはいえ、個人的にはかなり好みの音設計なので、今後のメイン使いは本機になりそうです。
前モデルのANCも優秀でしたが、本機は車両の走行音やエアコンの室外機といった低音域、人の話し声などの中音域をさらにカットでき、トップクラスのノイキャン性能を有しています。
一方、高音域の遮音はほどほどといった印象。
外音取り込みも前モデルよりさらに自然な仕上がりになっています。
ホワイトノイズもほとんどなく、外音取り込みによる音質の劣化も感じませんでした。
Technics EAH-AZ100は「そこそこの高価格帯で音質も機能も妥協したくない人」におすすめです。
Technics EAH-AZ100の評価
ノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンまとめ
本記事は、ノイズキャンセリング搭載でおすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介しました。
ノイキャン搭載ワイヤレスは、各社ともにフラグシップモデルであるため、完成度がいずれも高く、順位付けはめちゃくちゃ大変でした……。
このたびあげた製品は、どれを選んでも後悔しないはずですので、順位も参考にしつつ、自分に合うモデルをぜひ見つけてみてください。
どうも、マクリン(
製品名 | Bluetooth | 防水性能 | 対応コーデック | 重量(イヤホン/ケース込み) | 音楽再生時間 | 音楽再生時間(ケース併用) | ドライバー | 充電ポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第7位「Anker Soundcore Liberty 4 Pro」![]() |
Bluetooth 5.3 | IP55 | AAC/SBC/LDAC | 約11g/約62g | 最大10時間 | 最大40時間 | 10.5mm大型ドライバー 4.6mm大型ドライバー |
USB-C・ワイヤレス |
第6位「AirPods Pro 2」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | AAC/SBC | 約9g/約61g | 最大6時間 | 最大30時間 | 未記載 | Lightning・ワイヤレス |
第5位「JBL TOUR PRO 2」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX5 | AAC/SBC(LC3に今後対応予定) | 約15g/約73g | 最大10時間(ANCで8時間) | 最大40時間(ANCで32時間) | PEN+DLC10mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第4位「Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4」![]() |
Bluetooth 5.4 | IP54 | AAC/SBC/aptX/aptX adaptive/aptX Lossless / LC3 | 約13g/約78g | 最大7.5時間 | 最大30時間 | 7mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第3位「Sony WF-1000XM5」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC/AAC/LDAC/LC3 | 約11g/約48g | 最大12時間(ANC:最大8時間) | 最大36時間(ANC:最大24時間) | 8.4mmドライバー | USB-C・ワイヤレス |
第2位「Bose QuietComfort Ultra EarBuds」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC / AAC / aptX Adaptive | 約14g/約72g | 最大6時間 | 最大24時間 | 未記載 | USB-C |
第1位「Technics EAH-AZ100」![]() |
Bluetooth 5.3 | IPX4 | SBC/AAC/LDAC/LC3 | 約12g/約52g | 最大10時間 | 最大28時間 | 磁性流体ドライバー 10mm大型ドライバー 特殊アルミ振動板 |
USB-C・ワイヤレス |







