ケーブル内蔵充電器愛好家のマクリンです。
通常の充電器はケーブルと充電器が分かれていますが、当然2つ1セットで使うアイテムのため、ケーブルを忘れたら充電器が使えなくなってしまいます。
そこで本記事では、充電器 + ケーブルが一緒になった「ケーブル内蔵型充電器」をじっくり比較していきます。

巻き取り式なので、長さも自由に調整できて持ち運びもスマートです。
数あるケーブル内蔵充電器の中でも、ノートPCでも使える65Wクラスの3モデルをピックアップしました。
比較する項目は「外観」「価格」「サイズ」「重量」「ポート」「ケーブル長」「出力」「発熱」です。
それではさっそく行きましょう!
タップできるもくじ
巻取り式ケーブル内蔵充電器を項目別に比較
今回比較する3つの巻取り式ケーブル内蔵充電器です。
メーカー | UGREEN | TORRAS | Baseus |
---|---|---|---|
製品名 | |||
製品画像 | |||
カラー | グレー |
ホワイト |
コズミックブラック |
価格 | 5,980円 |
9,999円 |
9,480円 |
価格だけを見ると、UGREENの安さが際立っています。これが性能にどう影響するのか気になるところ。
くわしく見ていきましょう。
外観・デザイン
毎日持ち歩くものだからこそ、デザインや質感は重要です。
3製品とも単色展開。欲をいえばカラバリは欲しかったところ。
表面仕上げは、TORRASは光沢のあるツルっとした質感。一方、UGREENとBaseusは指紋が目立ちにくい、サラサラした半マット仕上げです。

形状は、UGREENが四角柱なのに対し、TORRASとBaseusは従来の充電器に近い、スリムな直方体形状を採用しています。
サイズ・重量
ケーブル内蔵ながら、どれだけコンパクトで軽量なのか、携帯性を比較していきます。
メーカー | UGREEN | TORRAS | Baseus |
---|---|---|---|
製品名 | |||
製品画像 | |||
サイズ(mm) | 53 x 51 x 60 |
58 x 32 x 71 |
58 x 37 x 70 |
体積(cm³) | 162.2 |
131.8 |
150.2 |
重量 | 200g |
146g |
188g |
もっともスリムで軽量だったのはTORRASでした。ケーブルを内蔵しながら140g台なのは驚異的。
TORRASのFlexLineは40Wタイプもあるのですが、67Wタイプはそれよりも薄く仕上がっています。67Wのほうが後発品なので改良してきたんでしょうね。
BaseusもiPhone 16 Proより軽いため、日常的な持ち運びで重さが気になることはないでしょう。
とはいえ、TORRASはUGREENより50g以上も軽いため、1gでも荷物を軽くしたい人にとっては大きなアドバンテージです。
ポート構成
ポートの種類と数を比較します。
メーカー | UGREEN | TORRAS | Baseus |
---|---|---|---|
製品名 | |||
製品画像 | |||
ポート種 | USB-C × 1 / USB-A × 1 |
USB-C × 1 |
USB-C × 2 |
軽さと小ささを追求したTORRASは1ポートと割り切った設計。一方UGREENとBaseusは2ポート搭載しています。
最近はUSB-C対応機器が増えているため、個人的には汎用性の高いUSB-Cポートを2つ搭載しているBaseusの構成がもっとも好印象です。
ケーブル長
内蔵ケーブルの長さと伸縮時の使い心地をチェックしました。
メーカー | UGREEN | TORRAS | Baseus |
---|---|---|---|
製品名 | |||
製品画像 | |||
ケーブル長 | 67.5cm |
102.5cm |
80.5cm |
スムーズさ | △ |
◯ |
◎ |
静音性 | ◯ |
△ |
◎ |
ケーブル長はTORRASが1m超えで圧勝。軽くて小さいのに、ケーブルがもっとも長いのは素晴らしいですね。
伸縮時の感触は、Baseusがもっともなめらかで静かでした。
TORRASは「カチカチ」という小気味良い音がしますが、静かなカフェやオフィスで使うなら、より静音性の高いBaseusに軍配が上がります。
出力
スペックどおりの充電性能を発揮できるか、ワット数を確認します。
まずは内蔵ケーブルのみで14インチMacBook Proを充電した際の実測値です。
いずれもカタログスペック(UGREEN:60W、TORRAS / Baseus:67W)に近い結果となりました。ノートPCを充電するには十分な性能です。
各製品で複数デバイスに接続し、出力配分も確認しました。
どのモデルも複数接続時は、内蔵ケーブル側が45W程度に制御されます。
その中でもBaseusは、各ポートの出力制御が安定している印象を受けました。
基本的に2台までしか同時充電しないならTORRAS、3台同時に充電する可能性があるならBaseusがおすすめです。
発熱
ノートPCを30分間充電した後の本体温度を、サーモグラフィーカメラで計測しました。
UGREENは熱を少しもつのに対し、TORRASとBaseusは発熱が標準的な範囲に抑えられ、優秀な結果となりました。
【結論】巻取り式ケーブル内蔵充電器でどれがおすすめ?
これまでの比較結果をもとに総合評価を発表します。各項目で1位を3点、2位を2点、3位を1点として採点しました。
なんと、TORRASとBaseusが17点で同率1位という結果になりました!
これは僕自身の使用感とも一致しており、どちらも完成度がかなり高い製品だと感じています。

少しでも軽くてケーブルが長いのがいい人はTORRAS、ケーブルの静かさやポートの多さを買うならBaseusという感じですね。
どうも、マクリン(


ガジェットブロガー
Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
▶ プロフィール詳細 / ▶ YouTubeをみる