評価:4.5
どうも、iPhone 16 Proユーザーのマクリンです。
iPhoneを外出先でもヘビーユースするならモバイルバッテリーは不可欠。
とはいえケーブルでつなぐのもわずらわしいので、iPhoneがQi2対応であるのを活かし、背面にくっ付けるだけで充電できるワイヤレスモバイルバッテリーが使いやすいです。
Qi2とQiの大きな違いは2点あり、その1つが「マグネット固定に対応した」という点です。
iPhoneにも「MagSafe」というマグネット接続技術があるものの、Apple独自の技術であり、Qi自体に組み込まれている技術ではありませんでした。
それ自体をQiに組み込めないかということで、Appleの技術協力を得てQi2には「Magnetic Power Profile(MPP)」というマグネット固定技術が入っています。
MPPはMagSafeとの互換性を確保したものとなっているので、iPhone 15はQi2対応であり、13/14シリーズもiOSのアップデートのみでQi2対応を実現しています。
Qi2対応のAndroidスマホは今後出てくる予定ですが、そうなるとiPhone・Android関係なく、マグネット固定しながらワイヤレス充電できるようになります。
Qi2のもう1個の違いが最大出力、つまりワット数です。
Qiのときはワイヤレス充電器自体の性能やスマホの仕様によって、最大出力は5〜15Wと幅がありました。
一方Qi2では、最大出力が15Wと固定化されました。つまり、Qi2対応スマホとQi2対応充電器の組み合わせであれば、もれなく15W出力を実現できるということになります。
Qi2対応モバブのなかでも完成度がひときわ高いのが「TORRAS Ostand Power Bank」です。
バッテリー容量が10,000mAhでQi2とパススルー対応だけでも使いやすいですが、本機はそれだけではありません。
同社のスマホケースでもおなじみのリングスタンドをそなえ、360°回転するので縦置き・横置き充電もお手のもの。
そこで本記事は外観と特徴に触れた後、出力面を紹介していきます。
- 10,000mAhがちょうどいい
- Qi2対応スマホの高速ワイヤレス充電可能
- パススルー対応
- 360°回転スタンド付きで縦置き・横置き可能
- 同タイプで最小最軽量
- 2台同時充電時の合計出力が15Wと低い
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TORRAS Ostand Power Bankの概要と外観
TORRASのOstand Power Bankは、Qi2対応スマホを約2回分充電できるワイヤレス対応モバイルバッテリーです。
製品名 | TORRAS Ostand Power Bank |
---|---|
サイズ | 約102 x 70 x 16.6mm |
重さ | 約199g |
カラー | ブラック |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
出力ポート数 | 2(マグネット式ワイヤレス / USB-C x 1) |
入力ポート数 | 1(USB-C x 1) |
出力(USB-C) | 5V 3A / 9V 2.22A(最大20W) |
ワイヤレス出力 | 最大15W ※12シリーズ以前のiPhoneやQi対応スマホには最大7.5Wの出力となります。 |
合計出力 | 最大15W(10W + 5W) |
入力(USB-C) | 5V 3A / 9V 2.22A(最大20W) |
前面の円形に縁取られたエリアはQi2対応スマホ用のマグネット式ワイヤレス充電部であり、表面はラバー素材ですべりにくくなっています。
背面が特徴的で、同社のスマホケースでも採用されているリングスタンドを搭載しています。
リングスタンドは傾斜を0〜100°まで無段階調整できるのにくわえ、360°回転する機構もついています。
下部にはLEDインジケーターがつき、一番左がワイヤレス充電用のインジケーター(青点灯)、それ以外の4つでバッテリー残量を確認できます。
サイズは名刺ケースサイズのAnker MagGo Power Bank (10000mAh)より高さがおさえられ、同タイプのQi2モバブでもっともコンパクトに仕上がっています。
重量は約199gで、先ほどのAnkerより約50gも軽いです。
付属品はバッテリー本体とUSB-C to Cケーブルで、充電器は付いていません。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)との比較
同クラスのQi2対応モバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」と比較してみました。
製品名 | TORRAS Ostand Power Bank |
Anker MagGo Power Bank (10000mAh) |
---|---|---|
サイズ | 約102 x 70 x 16.6mm | 約105 x 66 x 20mm |
重さ | 約199g | 約250g |
バッテリー容量 | 10,000mAh | 10,000mAh |
ワイヤレス充電規格 | Qi2 | Qi2 |
出力ポート数 | 2(マグネット式ワイヤレス / USB-C) | 2(マグネット式ワイヤレス / USB-C) |
入力ポート数 | 1(USB-C) | 1(USB-C) |
USB-C出力 | 最大20W | 最大27W |
ワイヤレス出力 | 最大15W | 最大15W |
入力 | 最大20W(USB-C) | 最大20W(USB-C) |
合計出力 | 最大15W | 最大18W |
スタンド | (回転機構付き) | |
パススルー充電 | ||
ディスプレイ搭載 |
まず両者の大きな違いがサイズと重量で、TORRASのほうがいずれも小型スリムかつ軽量に仕上がっています。
ただしAnkerにあるディスプレイは非搭載で、TORRASのLEDインジケーターではバッテリー残量がざっくりしか分かりません。
もうひとつの違いが背面のスタンド機能。
Ankerはフリップスタンドで縦置きしかできません。
一方TORRASはリングスタンドで360°回転もできるので、そのままゴロンと横置きも可能です。
スタンド機能の秀逸さは、スマホケースで技術を培ってきたTORRASに軍配があがります。
USB-C出力と合計出力はAnkerのほうがやや高いため、有線充電する機会が多い人はAnker MagGo Power Bank (10000mAh)がベターです。
ただ携帯性とスタンドの機能性でTORRASが優秀なので、全体的な完成度はTORRAS Ostand Power Bankが高いと感じました。
TORRAS Ostand Power Bankのレビュー
TORRAS Ostand Power Bankをレビューしていきます。
Qi2対応スマホなら最大15Wのワイヤレス充電可能
前面のワイヤレス充電パッドにはQi2対応スマホがピタッと貼り付き、ワイヤレス充電がそのまま開始します。
充電速度も十分速く、3時間程度でカラからフル充電可能です。
サイズも比較的コンパクトで、16 Proでもカメラの縁に干渉しないのでその点は安心。
背面のリングスタンドはフレキシブルで、縦置き・横置きもお手のもの。僕は横置きにしてYouTubeを見ながら充電することが多いです。
側面のUSB-Cポートを介した最大20Wの有線充電も可能で、こちらはワイヤレス充電非対応のスマホ充電、あるいはフル充電まで急ぐときに適しています。
パススルー対応かつ2台同時充電可能
TORRAS FlexLineなど20W以上の充電器との組み合わせで、本機は最大20Wで本体充電可能です。
本体充電とワイヤレス充電を同時にできるパススルーにも対応しています。
ワイヤレス + 有線の2台同時充電もできるものの、この場合の合計出力は最大15Wにしぼられるので、スマホ + イヤホンの同時充電くらいが現実的です。
TORRAS Ostand Power Bankはこんな人におすすめ
TORRAS Ostand Power Bankは「10,000mAhで軽量小型のQi2対応モバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
バッテリー容量10,000mAhでQi2対応だけでなく、本機はケースで培った360°回転リングが背面につき、充電時のスタンド機能もすぐれています。
サイズや重量も同タイプでもっとも小さくて軽いので、外出時のQi2対応モバブとしては現時点で最適モデルといえるでしょう。
TORRAS Ostand Power Bankレビューまとめ
本記事ではTORRAS Ostand Power Bankをレビューしました。
バッテリー容量・サイズ・重量・スタンド機能と全体的に完成度が高く、良い意味で伏兵の本命Qi2モバブが登場した印象です。
どうも、マクリン(
- 10,000mAhがちょうどいい
- Qi2対応スマホの高速ワイヤレス充電可能
- パススルー対応
- 360°回転スタンドが便利
- 同タイプで最小最軽量
- 2台同時充電時の合計出力が15Wと低い