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100W対応の充電器はどれがおすすめ?ポート別に最小モデルを紹介する

どうも、MacBook Proユーザーのマクリンです。

MacBookやWindows PCの充電器が高出力化・大型化するなか、100Wクラスのコンパクトモデルのニーズが上がっています。

14インチMacBook Proと16インチMacBook Proの純正充電器

(左)Pro 16の充電器(140W)/(右)Pro 14の充電器(96W)

近年、スイッチング素子もシリコンから窒化ガリウム(GaN)に置き換わって小型化が進み、小さい100Wチャージャーがどんどん増えています。

そこで本記事では、100台以上の充電器をもつ僕が、おすすめの100W充電器を5つ紹介していきます。
 

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株式会社makuri 代表取締役。安心して使える最新ガジェットをレビューするブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営中。PC・ゲーミングデバイス・VPNもわかりやすく紹介。自宅に100台以上の充電器&モバイルバッテリーを所持する電子機器オタク。失敗しないガジェット選びをお手伝いします。 プロフィール詳細レビューガイドライン・理念

100W充電器の選び方

100W対応の充電器を選ぶうえで、いくつかのポイントがあるので紹介していきます。

 

同時充電する機器数でポート数を決める

100W対応の充電器は1〜4ポートまで存在しますが、どのポート数の充電器を選ぶべきか迷うもの。

基本的には「どの機器をふだん充電することが多いのか」という視点で、充電器のポート数を決めるといいでしょう。

例えばノートPCしか充電しないのであれば1ポートで十分ですし、スマホやタブレットも充電するなら2ポートがおすすめです。

あわせてモバイルルーターやイヤホンも充電する機会が多いなら、4ポートの充電器を選びましょう。
 

窒化ガリウム(GaN)搭載の充電器にする

高出力になるほど充電器のサイズは大きくなりますが、そのうえで気にすべきなのがGaN(窒化ガリウム)搭載かどうかという点です。

従来の充電器は、スイッチング素子にSi(シリコン)を搭載していましたが、近年はGaNに置き換わってきています。

SiよりGaNのほうが入力電圧に対する電流の立ち上がりが速く、スイッチのオンオフにともなう発熱をより抑えることができます。

そのことで充電器の内部パーツを小型化できるので、結果として充電器のサイズが小さくなります。

100Wの充電器は高出力であるがゆえに発熱も大きく、GaN充電器をできるだけ選びたいところです。

 

おすすめの100W充電器を紹介

100W対応充電器の中でもポート別におすすめのモデルを紹介します。

左スライドで全表示

製品 サイズ 重量 出力ポート数 出力
約60 × 41 × 29 mm 約120g 1(USB Type-C x 1) USB-C:最大100W
約61 x 50 x 32mm 約204g 2(USB Type-C x 2) USB-C:各ポート最大100W
※ポート合計120W出力
約68 x 45 x 29mm 約170g 3(USB Type-C x 2 / USB Type-A x 1) USB-C:各ポート最大100W
USB-A:最大22.5W
※ポート合計89W出力
約60 x 54 x 32 mm 約190g 4(USB Type-C x 3 / USB Type-A x 1) USB-C:各ポート最大100W
USB-A:最大18W
※ポート合計95〜100W出力
約68 x 61 x 31mm 約234g 4(USB Type-C x 3 / USB Type-A x 1) USB-C:各ポート最大100W
USB-A:最大22.5W
※ポート合計150W出力

 

Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル

Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル」は、1ポートタイプの100WクラスUSB-C充電器です。


 
本機の存在価値ともいえるのがそのサイズ感


 
同じくAnkerの「317 Charger」から半分程度、Apple 96W USB-C電源アダプタからは半分未満であり、同クラスではダントツの最小設計。

(左)Anker 317 Charger /(右)Apple 96W 電源アダプタ


 
重量もバツグンに軽く、なんと123g。100Wクラスながら60Wクラスと遜色ない軽量ぶり。

Anker Nano Charger (100W)(123g)

Anker 317 Charger(209g)

Apple 96W USB-C電源アダプタ(296g)

  
ケーブル別売りの充電器が多い中、100W対応ケーブルが同梱されているのもかなり良心的。


 
100W出力に対応し、14インチMacBook Proや高出力WindowsノートPCでも急速充電可能です。

14インチMacBook Pro(89.8W)

 
仕様には記載されていませんが、PPSにも対応し、PPS対応スマホとの組み合わせで20W以上の超急速充電が確認できました。

Galaxy S21(20.2W)

 
マクリン
この軽さと小ささだけでもマジで買い!
 

CIO NovaPort DUOⅡ 120W

個人的にもっとも愛用してる100W充電器が「NovaPort DUOⅡ 120W」です。

製品名 CIO NovaPort DUOⅡ 120W
サイズ 約61 x 50 x 32mm
重さ 約204g
出力ポート数 2(USB Type-C x 2)
USB出力(1ポートのみ使用) 5V 3A / 9V 3A / 12V 3A / 15V 3A / 20V 5A(最大100W)
USB出力(C1 + C2) 90W + 30W / 60W + 60W
PPS出力 5.0V-11.0V 5A(最大55W)

価格は税込み9,980円、2ポートです。

カラーはブラックとホワイトの2色。



 
表面は粗いシボ加工が施され、キズが付きにくいので扱いやすいです。


 
サイズは約61 x 50 x 32mmと同クラスでは圧倒的にコンパクトで、クレカ未満の設置面積を実現しています。


 
Ankerの同クラスの2ポート充電器「PowerPort III 2-Port 100W」やApple 96W USB-C電源アダプタと並べると、本機がいかに小さいか分かるでしょう。

(左)Anker /(右)Apple


 
重量も約193gと軽く、同クラス唯一の200g未満におさめています。




 
2つのUSB-Cポートはそれぞれ単ポート最大100W出力に対応し、14インチMacBook Proや動画編集用のWindowsノートPCなど、100Wクラスの高出力PCも急速充電できます。

MacBook Pro(59.0W)

DAIV R6-I7G60SR-A(86.9W)

 
2ポート接続時は、ノートPC同士だと60Wずつに分かれ、60WクラスのノートPCなら同時急速充電も可能です。

MacBook Pro / MacBook Air(58.8W / 37.1W)

 
ノートPC + スマホ(タブレット)の組み合わせだと90W + 30Wに分かれ、これならデバイスをほぼ選ばず同時充電できます。

MacBook Pro / iPhone 16 Pro(58.8W / 25.7W)

マクリン
高出力側ポートが決まっていることもなく、ポートの区別なく接続できるのでかなり使いやすい!

NovaPort DUOⅡ 120Wは「100WクラスのノートPC充電器として基本使い、スマホやタブレットと一緒に充電することもある人」におすすめです。

Anker Prime Charger (100W, 3 ports, GaN)

次に紹介するのは、3ポートタイプの100WクラスUSB急速充電器「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」です。


 
本機最大の特長ともいえるのが、約68 x 45 x 29mmとクレカサイズ未満のコンパクト設計である点。


 
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)UGREEN Nexode Proといった、同クラス同ポートの充電器と並べてもひと際スリムで、コンセント間隔の狭い環境でも挿しやすい形状となっています。

(左)Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) /(右)UGREEN Nexode Pro


マクリン
同クラスで最小設計!
 
同クラスのApple 96W USB-C電源アダプタと比べても、ポート数3倍なのに約50%の小型化を実現しています。



  
重量も約167gと軽く、同クラスでなんと最軽量




  
USB-Cは、1ポート利用だと最大100W出力に対応し、14インチMacBook Proふくむ100W出力対応ノートPCでも急速充電可能です。

MacBook Pro(67.1W)

MEMO
MacBook Pro (14インチ、M3 Pro) を約30分で50%の充電が可能です。
 
USB-Cポートを2つ利用した際は合計最大100Wであり、この場合は「USB-C1 + C2 = 65W + 35W」に分配され、MacBook ProとAirの組み合わせなら2台同時急速充電可能です。

MacBook Pro / Air(61.4W / 32.9W)

 
3ポートとも接続した際は合計最大89Wに制限されるものの、C1は65W出力を保持しているので「ノートPC + スマホ2台」あるいは「ノートPC・タブレット・スマホ」の組み合わせで充電できます。

MacBook Pro / iPhone 15 Pro / Galaxy S21(61.4W /
9W / 7.9W)

注意
USB-C2とUSB-Aの出力は各12Wずつに分かれるため、機器によっては通常充電になることがあります。
 
Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)は「ノートPCとモバイル機器が同時充電できるコンパクトな3ポート充電器がほしい人」におすすめです。

 

CIO NovaPort QUADⅡ 100W

4ポートタイプの100WクラスUSB充電器「NovaPort QUADⅡ 100W」です。


 
4ポートのうち、USB-Cポートはいずれも「Nova Intelligence」に対応し、USB-Cポートだけ組み合わせると、接続機器によって最適な出力に配分してくれます。

USB-C 1 USB-C 2 USB-C 3 USB-A Total
100W 100W
100W 100W
100W 100W
18W 18W
2ポート接続時:最大97W内で自動振り分け(45W + 45W / 67W + 30W) 90〜97W
67W 18W 85W
67W 18W 85W
15W(2ポート合計) 15W
3ポート接続時:最大95W内で自動振り分け(30W + 30W + 30W / 45W + 30W + 20W) 90〜95W
45W 30W 18W 93W
65W 15W(2ポート合計) 80W
65W 15W(2ポート合計) 80W
2ポート接続時:最大85W内で自動振り分け(65W + 20W / 35W + 45W) 15W(2ポート合計) 95〜100W

 
100Wクラス4ポートで最小の約60 x 54 x 32 mmにおさめ、クレカレベルのコンパクト設計。


 
Apple 96W USB-C電源アダプターと比べても、ポート数4倍にかかわらず、サイズはじつに3分の2です。



 
重量はスマホと同じくらいの約187g

NovaPort QUADⅡ 100W

Apple 96W USB-C電源アダプター

 
3つのUSB-Cは、1ポート接続で最大100W出力に対応しています。


 
MacBook Proふくめ、100WクラスのWindowsノートPCも急速充電可能です。

MacBook Pro(42.2W)

ASUS Zenbook Pro 14(83.9W)

 
USB-C1〜C3のいずれかを2つつないだときは、ノートPCの要求ワット数によって「45W + 45W」もしくは「67W + 30W」に分かれます。

MacBook x 2(38.3W / 39.0W)

ASUS Zenbook Pro 14 / MacBook(62.1W / 28.5W)

ただ、MacBook Pro同士で2台接続した際は、急速充電に必要なワット数に絶妙に足りないので、通常充電になることがあります。

USB-C1〜C3を全部つないだ際は、ノートPC 3台やノートPC 2台 + スマホなど組み合わせに応じ、90〜95Wの範囲内で配分してくれます(「30W + 30W + 30W」もしくは「45W + 30W + 20W」)

MacBook Air / Air / Pro(28.3W / 27.6W / 28.0W)

MacBook Pro / THIRDWAVE / Galaxy S21(34.3W / 28.9W / 11.6W)

 
4ポート全部使ったときは、USB-C3とAの合計出力は15Wに制限され、ややクセはあるものの、USB-C1/C2はノートPC 2台かノートPC + スマホかで出力配分が変わります(「65W + 20W」もしくは「35W + 45W」)

MacBook Pro / iPad mini / iPhone / Galaxy S21(65.1W / 14.5W / 9.3W / 未計測)

 
NovaPort QUADⅡ 100Wは「ノートPCとモバイル機器を複数台一気に充電したい人」におすすめです。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)

最後に紹介するのは、4ポートタイプの150WクラスUSB-C充電器「Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)」です。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)は4ポートタイプの150Wクラス充電器
 
 
USB-Cは単ポート最大100W出力、USB-Aは単ポート最大22.5Wで、複数ポート使用時も最大150Wまで対応しています。

USB-C1 USB-C2 USB-C3 USB-A Total
100W 100W
100W 100W
100W 100W
22.5W 22.5W
合計150W 150W
100W 22.5W 122.5W
100W 22.5W 122.5W
合計150W 150W
合計150W 150W
合計150W 150W

 
サイズは約68 x 61 x 31mmと、Apple 140W USB-C電源アダプタから40%の小型化を実現しています。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)とApple 140W USB-C電源アダプタのサイズ比較

 
重量は約234gであり、ひときわ軽くできています。
Anker 747 Chargerの重量は約234g

Anker 747 Charger

140W USB-C電源アダプタの重量は約279g

Apple 140W USB-C電源アダプタ

 
USB-Cを1ポート接続で使用した場合、16インチMacBook Pro(2020)でも急速充電できる最大100Wまで対応しています。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)は単ポート最大100W出力対応

 
こちらのUSB-CはPPSにも対応し、PPS対応スマホで20W以上の超急速充電をサポートしています。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)はPPS対応

 
USB-C 2ポート接続時は合計150W出力まで対応し、ノートPC2台同時充電すらカバーできるパワフルぶり。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)はノートPC2台充電可能

99W / 23.5W

 
3・4ポート接続時も合計150W出力に対応しているので、最大でノートPC2台 + タブレット・スマホの組み合わせでも急速充電可能です。

Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)の4ポート接続時に合計150W出力対応

24.1W / 36.5W / 14W

 
Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)は「ノートPC複数台とモバイル機器を一気に充電したい人」におすすめです。

 

100W充電器のおすすめまとめ

本記事ではおすすめの100W充電器を紹介しました。

ポート数に合わせて自身の環境に合った充電器を選びましょう。

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

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2 COMMENTS

ガジェット野郎Aチーム

こちらの記事を拝見してAnkerのものを購入しました!丁寧かつわかりやすいご解説、ありがとうございます!!

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