どうも、MacBook Proユーザーのマクリンです。
MacBookやWindows PCの充電器が高出力化・大型化するなか、100Wクラスのコンパクトモデルのニーズが上がっています。
近年、スイッチング素子もシリコンから窒化ガリウム(GaN)に置き換わって小型化が進み、小さい100Wチャージャーがどんどん増えています。
そこで本記事では、100台以上の充電器をもつ僕が、おすすめの100W充電器を5つ紹介していきます。
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100W充電器の選び方
100W対応の充電器を選ぶうえで、いくつかのポイントがあるので紹介していきます。
同時充電する機器数でポート数を決める
100W対応の充電器は1〜4ポートまで存在しますが、どのポート数の充電器を選ぶべきか迷うもの。
基本的には「どの機器をふだん充電することが多いのか」という視点で、充電器のポート数を決めるといいでしょう。
例えばノートPCしか充電しないのであれば1ポートで十分ですし、スマホやタブレットも充電するなら2ポートがおすすめです。
あわせてモバイルルーターやイヤホンも充電する機会が多いなら、4ポートの充電器を選びましょう。
窒化ガリウム(GaN)搭載の充電器にする
高出力になるほど充電器のサイズは大きくなりますが、そのうえで気にすべきなのがGaN(窒化ガリウム)搭載かどうかという点です。
従来の充電器は、スイッチング素子にSi(シリコン)を搭載していましたが、近年はGaNに置き換わってきています。
SiよりGaNのほうが入力電圧に対する電流の立ち上がりが速く、スイッチのオンオフにともなう発熱をより抑えることができます。
そのことで充電器の内部パーツを小型化できるので、結果として充電器のサイズが小さくなります。
100Wの充電器は高出力であるがゆえに発熱も大きく、GaN充電器をできるだけ選びたいところです。
おすすめの100W充電器を紹介
100W対応充電器の中でもポート別におすすめのモデルを紹介します。
左スライドで全表示
製品 | サイズ | 重量 | 出力ポート数 | 出力 |
---|---|---|---|---|
約60 × 41 × 29 mm | 約120g | 1(USB Type-C x 1) | USB-C:最大100W | |
約61 x 50 x 32mm | 約204g | 2(USB Type-C x 2) | USB-C:各ポート最大100W ※ポート合計120W出力 |
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約68 x 45 x 29mm | 約170g | 3(USB Type-C x 2 / USB Type-A x 1) | USB-C:各ポート最大100W USB-A:最大22.5W ※ポート合計89W出力 |
|
約60 x 54 x 32 mm | 約190g | 4(USB Type-C x 3 / USB Type-A x 1) | USB-C:各ポート最大100W USB-A:最大18W ※ポート合計95〜100W出力 |
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約68 x 61 x 31mm | 約234g | 4(USB Type-C x 3 / USB Type-A x 1) | USB-C:各ポート最大100W USB-A:最大22.5W ※ポート合計150W出力 |
Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル
「Anker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル」は、1ポートタイプの100WクラスUSB-C充電器です。
同じくAnkerの「317 Charger」から半分程度、Apple 96W USB-C電源アダプタからは半分未満であり、同クラスではダントツの最小設計。
重量もバツグンに軽く、なんと123g。100Wクラスながら60Wクラスと遜色ない軽量ぶり。
ケーブル別売りの充電器が多い中、100W対応ケーブルが同梱されているのもかなり良心的。
100W出力に対応し、14インチMacBook Proや高出力WindowsノートPCでも急速充電可能です。
仕様には記載されていませんが、PPSにも対応し、PPS対応スマホとの組み合わせで20W以上の超急速充電が確認できました。

CIO NovaPort DUOⅡ 120W
個人的にもっとも愛用してる100W充電器が「NovaPort DUOⅡ 120W」です。
製品名 | CIO NovaPort DUOⅡ 120W |
---|---|
サイズ | 約61 x 50 x 32mm |
重さ | 約204g |
出力ポート数 | 2(USB Type-C x 2) |
USB出力(1ポートのみ使用) | 5V 3A / 9V 3A / 12V 3A / 15V 3A / 20V 5A(最大100W) |
USB出力(C1 + C2) | 90W + 30W / 60W + 60W |
PPS出力 | 5.0V-11.0V 5A(最大55W) |
価格は税込み9,980円、2ポートです。
カラーはブラックとホワイトの2色。
表面は粗いシボ加工が施され、キズが付きにくいので扱いやすいです。
サイズは約61 x 50 x 32mmと同クラスでは圧倒的にコンパクトで、クレカ未満の設置面積を実現しています。
Ankerの同クラスの2ポート充電器「PowerPort III 2-Port 100W」やApple 96W USB-C電源アダプタと並べると、本機がいかに小さいか分かるでしょう。
重量も約193gと軽く、同クラス唯一の200g未満におさめています。
2つのUSB-Cポートはそれぞれ単ポート最大100W出力に対応し、14インチMacBook Proや動画編集用のWindowsノートPCなど、100Wクラスの高出力PCも急速充電できます。
2ポート接続時は、ノートPC同士だと60Wずつに分かれ、60WクラスのノートPCなら同時急速充電も可能です。
ノートPC + スマホ(タブレット)の組み合わせだと90W + 30Wに分かれ、これならデバイスをほぼ選ばず同時充電できます。

NovaPort DUOⅡ 120Wは「100WクラスのノートPC充電器として基本使い、スマホやタブレットと一緒に充電することもある人」におすすめです。
Anker Prime Charger (100W, 3 ports, GaN)
次に紹介するのは、3ポートタイプの100WクラスUSB急速充電器「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」です。
本機最大の特長ともいえるのが、約68 x 45 x 29mmとクレカサイズ未満のコンパクト設計である点。
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)やUGREEN Nexode Proといった、同クラス同ポートの充電器と並べてもひと際スリムで、コンセント間隔の狭い環境でも挿しやすい形状となっています。

同クラスのApple 96W USB-C電源アダプタと比べても、ポート数3倍なのに約50%の小型化を実現しています。
重量も約167gと軽く、同クラスでなんと最軽量。
USB-Cは、1ポート利用だと最大100W出力に対応し、14インチMacBook Proふくむ100W出力対応ノートPCでも急速充電可能です。
USB-Cポートを2つ利用した際は合計最大100Wであり、この場合は「USB-C1 + C2 = 65W + 35W」に分配され、MacBook ProとAirの組み合わせなら2台同時急速充電可能です。
3ポートとも接続した際は合計最大89Wに制限されるものの、C1は65W出力を保持しているので「ノートPC + スマホ2台」あるいは「ノートPC・タブレット・スマホ」の組み合わせで充電できます。
Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)は「ノートPCとモバイル機器が同時充電できるコンパクトな3ポート充電器がほしい人」におすすめです。
CIO NovaPort QUADⅡ 100W
4ポートタイプの100WクラスUSB充電器「NovaPort QUADⅡ 100W」です。
4ポートのうち、USB-Cポートはいずれも「Nova Intelligence」に対応し、USB-Cポートだけ組み合わせると、接続機器によって最適な出力に配分してくれます。
USB-C 1 | USB-C 2 | USB-C 3 | USB-A | Total |
---|---|---|---|---|
100W | 100W | |||
100W | 100W | |||
100W | 100W | |||
18W | 18W | |||
2ポート接続時:最大97W内で自動振り分け(45W + 45W / 67W + 30W) | 90〜97W | |||
67W | 18W | 85W | ||
67W | 18W | 85W | ||
15W(2ポート合計) | 15W | |||
3ポート接続時:最大95W内で自動振り分け(30W + 30W + 30W / 45W + 30W + 20W) | 90〜95W | |||
45W | 30W | 18W | 93W | |
65W | 15W(2ポート合計) | 80W | ||
65W | 15W(2ポート合計) | 80W | ||
2ポート接続時:最大85W内で自動振り分け(65W + 20W / 35W + 45W) | 15W(2ポート合計) | 95〜100W |
100Wクラス4ポートで最小の約60 x 54 x 32 mmにおさめ、クレカレベルのコンパクト設計。
Apple 96W USB-C電源アダプターと比べても、ポート数4倍にかかわらず、サイズはじつに3分の2です。
重量はスマホと同じくらいの約187g。
3つのUSB-Cは、1ポート接続で最大100W出力に対応しています。
MacBook Proふくめ、100WクラスのWindowsノートPCも急速充電可能です。
USB-C1〜C3のいずれかを2つつないだときは、ノートPCの要求ワット数によって「45W + 45W」もしくは「67W + 30W」に分かれます。
ただ、MacBook Pro同士で2台接続した際は、急速充電に必要なワット数に絶妙に足りないので、通常充電になることがあります。
USB-C1〜C3を全部つないだ際は、ノートPC 3台やノートPC 2台 + スマホなど組み合わせに応じ、90〜95Wの範囲内で配分してくれます(「30W + 30W + 30W」もしくは「45W + 30W + 20W」)。
4ポート全部使ったときは、USB-C3とAの合計出力は15Wに制限され、ややクセはあるものの、USB-C1/C2はノートPC 2台かノートPC + スマホかで出力配分が変わります(「65W + 20W」もしくは「35W + 45W」)。
NovaPort QUADⅡ 100Wは「ノートPCとモバイル機器を複数台一気に充電したい人」におすすめです。
Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)
最後に紹介するのは、4ポートタイプの150WクラスUSB-C充電器「Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)」です。
USB-Cは単ポート最大100W出力、USB-Aは単ポート最大22.5Wで、複数ポート使用時も最大150Wまで対応しています。
USB-C1 | USB-C2 | USB-C3 | USB-A | Total |
---|---|---|---|---|
100W | 100W | |||
100W | 100W | |||
100W | 100W | |||
22.5W | 22.5W | |||
合計150W | 150W | |||
100W | 22.5W | 122.5W | ||
100W | 22.5W | 122.5W | ||
合計150W | 150W | |||
合計150W | 150W | |||
合計150W | 150W |
サイズは約68 x 61 x 31mmと、Apple 140W USB-C電源アダプタから40%の小型化を実現しています。
重量は約234gであり、ひときわ軽くできています。
USB-Cを1ポート接続で使用した場合、16インチMacBook Pro(2020)でも急速充電できる最大100Wまで対応しています。
こちらのUSB-CはPPSにも対応し、PPS対応スマホで20W以上の超急速充電をサポートしています。
USB-C 2ポート接続時は合計150W出力まで対応し、ノートPC2台同時充電すらカバーできるパワフルぶり。
3・4ポート接続時も合計150W出力に対応しているので、最大でノートPC2台 + タブレット・スマホの組み合わせでも急速充電可能です。
Anker 747 Charger (GaNPrime 150W)は「ノートPC複数台とモバイル機器を一気に充電したい人」におすすめです。
100W充電器のおすすめまとめ
本記事ではおすすめの100W充電器を紹介しました。
ポート数に合わせて自身の環境に合った充電器を選びましょう。
どうも、マクリン(


こちらの記事を拝見してAnkerのものを購入しました!丁寧かつわかりやすいご解説、ありがとうございます!!
ガジェット野郎Aチーム様、
ありがとうございます!
また遊びに来てください。
マクリン