どうも、外出時はANC搭載イヤホンが欠かせないマクリン(
ワイヤレスイヤホンは毎日のように身に着けるものなので、少しでも気に入ったデザインのものを使いたいところ。
しかし、いわゆる高級イヤホンでも無骨なデザインが多く、外観そのものに惹かれるモデルは実はそう多くありません(完全に主観です)。
そんななか、ANC・音質・装着性が良いのはもちろん、デザイン性まで文句なしのモデルが「LIBRATONE AIR+3」です。
小鳥ロゴを中心とした可愛らしい外観は前作「AIR+(2nd)」のまま、各スペックが進化しています。
マルチポイント非対応やボタン割り当てが微妙など、前作からのデメリットで解消されていないところもあります。
とはいえ音質の良さは健在で、ANCも大きくパワーアップ、装着時の快適さも抜群と、トータルの完成度はかなりのものです。
なによりデザインが可愛くて上質感もあるので、所有欲が存分に満たされますし、着けていて気分のアガるモデルです。
そこで本記事ではLIBRATONE AIR+3をレビューしていきます。
- 可愛らしい北欧デザイン
- 優秀なANCと外音取り込み
- 心地いい柔らかなサウンド
- 快適な装着性
- IP54の防水防塵
- aptXコーデック対応
- AACコーデック非対応
- マルチポイント非対応
- ボタン割り当てが微妙
タップできるもくじ
LIBRATONE AIR+3の概要
「LIBRATONE AIR+3」は防水・防塵仕様(IP54)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | LIBRATONE AIR+3 |
---|---|
防水・防塵規格 | IP54 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / aptX |
重量 | イヤホン約9g / ケース込み約51g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:約6時間 ケース込み:約24時間 |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C・ワイヤレス |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 29,800円 |
ラインナップは、ブラックのほかにホワイトにミントグリーンと、ポップで淡いカラー展開となっています。
イヤホンはスティック型でありながら「耳からうどん」感のない角ばったクールなフォルム。
一方でワンポイントの小鳥ロゴがポップさをも感じさせる、絶妙なデザインに仕上がっています。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともなって自動で音楽再生・停止します。
デュアルマイクにより音声をうまく取り込み、クリアで途切れのない通話も可能です。
ケースはシックなボディに小鳥のロゴがあしらわれ、イヤホンケースとは思えない小粋なオシャレさがあります。
上下に開閉するイカした機構も健在で、総じてこだわり深い設計です。
サイズも小ぶりで、ポケットにもスルッと収まります。
重量はイヤホン単体で約9g、ケースふくめ約51gと標準的な重さです。
付属品はイヤホン本体とUSB C to Aケーブル、イヤーチップは装着済みふくめ、4種類(XS / S / M / L)用意されています。
LIBRATONE AIR+(2nd)とのスペック比較
LIBRATONE AIR+3と同社の過去モデル「LIBRATONE AIR+(2nd)」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | LIBRATONE AIR+3 |
LIBRATONE AIR+(2nd) |
---|---|---|
防水規格 | IP54 | IP54 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / aptX | SBC / AAC / aptX |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約9g / 約51g | 約11g / 約52g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:6時間 ケース込み:24時間 |
イヤホン単体:6時間 ケース込み:24時間 |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー | 5.3mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス | USB-C / ワイヤレス |
装着検出機能 | ||
ANC | ||
外音取り込み | ||
専用アプリ | ||
マルチポイント | ||
価格 | 29,800円 | 25,980円 |
LIBRATONE AIR+3の音質はクセのない上品でやわらかなサウンドで、前作から正統進化しました。
粒の細かさや各音域の心地いい響きは健在で、音の厚みがさらに増しています。
さらにANCは大幅にパワーアップし、こちらも文句なしの性能です。
装着感の良さも前作同様で、本機はさらに軽くなっていて耳に重さをほぼ感じません。
ただしiPhoneの主力コーデック「AAC」が省かれたのはちょっと残念。
相変わらずマルチポイント非対応なのも、個人的には気になる点です。
ANC重視ならAIR+3一択ですが、AIR+(2nd)も非常に良いモデルなので、価格次第では選択肢に充分入れて良いレベルでしょう。
LIBRATONE AIR+3のレビュー
LIBRATONE AIR+3の特徴を紹介していきます。
バッテリーは控えめでワイヤレス充電対応
バッテリー性能はイヤホン単体で最大6時間、ケースふくめ最大24時間と少し控えめです。
バッテリー残量は、ケース背面のボタンを押すことでお手軽に確認できます。
ケース背面にはUSB Type-Cポートをそなえ、急速充電にも対応。
急速充電には急速充電器が、ワイヤレス充電にはワイヤレス充電器が必要なので、ぜひそろえてみてください。
シンプルで使いやすい専用アプリ
専用アプリ「Libratone」は以下の機能がそろい、非常に充実しています。
- 外音コントロール
- イコライザー設定
- タップ機能のカスタマイズ
- デバイス管理
- 取扱説明書
アプリを開くとまず外音コントロール画面が表示され、右上のルーペボタンからバッテリー残量を確認できます。
外音コントロールでは、外音を取り込む「モニタリングモード」とANC機能の「ノイズキャンセリングモード」だけでなく、ジョギング中などに最適な「スポーツモード」も用意されています。
ノイキャンモードでは強度調整も可能です。
イコライザーは自在にカスタマイズできず「デフォルト」「低音重視」「高音重視」の3つから選択するシンプルな設計です。
タップ機能の割り当ては限定的で、カスタマイズできるのは左右イヤホンの「ダブルタップ」「トリプルタップ」のみです。
本機は5台までのマルチペアリングに対応し、一度接続したことのあるデバイスにアプリ操作で切り替えが可能です。
ただし2台の機器に同時接続できるマルチポイントには非対応です。
設定画面からは装着センサーのON/OFF切り替えも可能です。
総評として機能面でやや力不足はあるものの、アプリ自体はとても見やすく、完成度は上々といった感じです。
前作からパワーアップしたANC
LIBRATONE AIR+3のANCは前作からパワーアップを遂げ、かなりの強度をほこります。
低音の効きはとくに素晴らしく、ロードノイズや雑踏の音は10%ほどにグッと抑えてくれる印象です。
効きの甘い中音域もスッと遠ざかってくれるのでそこまで気になりません。
Technics EAH-AZ80やSONY WF-1000XM5には劣るものの、それに準ずるレベルに感じました。
アプリから強度調整も可能ですし、ジョギング時の風切り音などをうまく低減してくれる「スポーツモード」も用意され、利便性も十二分です。
外音取り込みも前作以上に自然で、ノイズなどは全く気にならずに使用できます。
ANCから外音取り込みに切り替えると、静寂の世界へ音が徐々に戻ってくる感覚を楽しめ、その細やかな設計に惚れ惚れ。
ANC・外音取り込みは文句なしの仕上がりです。
やわらかで心地よいサウンド
LIBRATONE AIR+3は小ぶりで耳への収まりが良く、装着感はかなり良いです。
耳からの飛び出しがほとんどないので、首を振っても軽く走っても落ちそうな気配は全くなし。
重さも片耳A4用紙1枚ほどですし、耳に負担をほとんど感じません。
イヤホン表面はタッチセンサーで、デフォルトで以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 2タップ | 2タップ |
ANC / 外音取り込み | 3タップ | 3タップ |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
操作は2種類しか割り当てられていませんが、アプリから変更可能です。
ただし操作できるのは「2タップ」「3タップ」のみなので、左右合わせて計4つの操作しか変更できません。
音質は前作を踏襲した上品なサウンドで、フワッとした柔らかさが特徴的です。
若干中音フォーカスのバランスながら、低音がしっかりと下支えしつつ高音も伸びやかに響き、全音域がハイレベルに仕上がっています。
アンダー1万円のイヤホンとは一線を画し、他のイヤホンでは拾えないような音もしっかり描写。
変な加工やノイズもなく、声の震えや微妙な歌い分けまで緻密に再現され、その細かい音にも不思議な力強さを感じるサウンドです。
音場の広さはまずまずですが、立体感は感じられますし、音の響きが心地よく万人に刺さる音質設計といえます。
LIBRATONE AIR+3はこんな人におすすめ
LIBRATONE AIR+3は「ANC重視のオシャレなイヤホンが欲しい人」におすすめです。
本機はタッチ操作の割り当てが微妙、マルチポイントに非対応と使い勝手の面でデメリットがあります。
とはいえ装着性の良さは抜群で音質・ANCともに非常にハイレベル。
さらに本機独特のデザインと上質な質感は、所有欲を存分に満たしてくれます。
マルチポイントや音質コーデックにこだわる人は、Technics EAH-AZ80やSONY WF-1000XM5もおすすめです。
LIBRATONE AIR+3レビューまとめ
本記事ではLIBRATONE AIR+3をレビューしました。
本機は使い勝手の面で一部デメリットがあるものの、それを凌駕するメリットにも溢れたモデルです。
ANCや音質の良さはもちろん、小鳥ロゴの可愛らしいデザインと上質な質感は唯一無二といえるほど。
本機の外観にグッと惹かれた人はぜひお試しあれ。
どうも、マクリン(
- 可愛らしい北欧デザイン
- 優秀なANCと外音取り込み
- 心地いい柔らかなサウンド
- 快適な装着性
- IP54の防水防塵
- AACコーデック非対応
- マルチポイント非対応
- ボタン割り当てが微妙