ガジェットの中でもモバイルバッテリー大好きマクリンです。
歩くモバイルバッテリーと呼ばれるワタクシでも「これは買うべきじゃなかったな……」という失敗をたくさん経験してきました。
数々の失敗を経て、いまも使い続けているモバイルバッテリーは、本当の意味でおすすめできるものです。
そんなわけで本記事はモバイルバッテリーのおすすめモデルについて書きました。


ガジェットブロガー
Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
▶ プロフィール詳細 / ▶ YouTubeをみる
タップできるもくじ
モバイルバッテリーとはそもそも何?
モバイルバッテリーとは「充電式電池(二次電池)を内蔵し、USB端子から充電できる、携帯性を有するバッテリー」のことをいいます。
充電式電池を内蔵していることが、モバイルバッテリーを定義づけするものであり、内蔵していない「USB充電器」との違いでもあります。
USB充電器は一般的にコンセントをそなえていますが、モバイルバッテリーの中にはコンセントを搭載し、充電器として使えるものもあります。
モバイルバッテリーは、二次電池の容量でバッテリー容量、周辺パーツ合わせた大きさでサイズが決まり、USB端子の種類で汎用性が決まります。
メーカーも多岐にわたり、じつに多くの種類が存在するので、次項「モバイルバッテリーの選び方」を参考ください。
モバイルバッテリーの選び方
ひとえにモバイルバッテリーといっても、各社いろいろな特徴があります。
ここでは、モバイルバッテリーを選ぶうえで大事なポイントを6つあげていきます。
1. 通常タイプとコンセント付きタイプのいずれにするか
モバイルバッテリーは大きく2つのタイプに分かれています。
- モバイルバッテリーのみの「通常タイプ」
- モバイルバッテリーでもUSB充電器でも使える「コンセント付き(ハイブリッド)タイプ」

旅行や出張・外作業が多く、USB充電器をたびたび使う機会のある人は、コンセント付きタイプにすることでUSB充電器が要らなくなるメリットがあります。
しかしコンセント付きタイプは、コンセントに挿した状態(充電器使用)と挿していない状態(モバイルバッテリー使用)で出力が異なり、モバ充使用だとノートPC充電に足りないことがあります。
ノートPCの充電まで想定している人は、通常タイプを選ぶほうがベターです。
- モバイルバッテリーには、通常タイプとコンセント付きタイプがある
- USB充電器を持ち歩く人はコンセント付き、PC充電まで想定している人は通常タイプを選ぼう
2. 重さとバッテリー容量のいずれを優先するのか
買うべきモデルをしぼる上で大事なのは、自分が携帯性(重さ)とバッテリー容量のどちらを優先するかということ。
なぜ無理なのか? それはバッテリー容量が重さに依存するからです。
バッテリーのほとんどはリチウムイオン電池。
電池をたくさん積むほど容量が大きくなり、多くの回数を充電できるようになります。

また基本的に、通常タイプよりもコンセント付きタイプのほうが重め。
これは、充電器の機能やコンセントプラグをプラスしなければならない分、どうしても内部・外部のパーツが増えるためです。
スマホの重さは、例えばiPhoneが約150〜200g。この重さを基準に、重い・軽いで考えるといいでしょう。
- モバイルバッテリーは携帯性(重さ)とバッテリー容量のいずれかを優先しよう
- モバイルバッテリーの重さはスマホの150〜200gを基準に考えよう
バッテリー容量(mAh)の考え方
バッテリー容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表されます。
これは電流(mA)と時間(h)の掛け算で、そのまま表現すると「1時間で流せる電流量」のことです。
平たく書くと「バッテリーに蓄えられる電気量」。
例えば2,000mAhのバッテリーは「1時間で2,000mAの電流を流せるだけの電気量をもっている」が、1時間あたりの消費電流が500mAである場合「4時間 = 2,000mAh ÷ 500mA」使えることになります。
同じく2,000mAhのバッテリーは、1,000mAhの容量があるスマホを「2回 = 2,000mAh ÷ 1,000mAh」充電できるのです。
これまたiPhoneを例にあげると3,000mAh、iPadは約10,000mAhです。それから僕の愛用しているMacBookは約20,000mAh。
ただ、バッテリー容量を見るにあたって重要なのが「定格容量(Rated Capacity)」です。
仮に10,000mAhのモバイルバッテリーだとしても、10,000mAhをそのまま全部使えるわけじゃなく、何十%かの損失がどうしても生じます。
その損失を加味した実質の容量、つまり実際に使える容量のことを「定格容量」といいます。
5,000mAhのモバイルバッテリーの定格容量は「3,000mAh」、10,000mAhのモバ充は「7,000mAh」、20,000mAhは「14,000mAh」であることが多いです。

スマホやタブレットの充電が中心になる場合は5,000mAhあるいは10,000mAhクラス、ノートPCまで視野に入れるならば20,000mAhクラスから選ぶことをおすすめします。
- スマホ・タブレットは5,000・10,000mAhクラスのモバイルバッテリー、ノートPCは20,000mAhクラスから選ぼう
3. ケーブル内蔵であるか
モバイルバッテリーにともなう付属品で絶対に必要なのが充電ケーブル。
場合によっては複数本のケーブルを持ち歩く必要があります。
- ケーブルを別に持ち歩きたくない人はケーブル内蔵モデルを選ぼう
4. ワイヤレス給電規格のQi(チー)を搭載しているか
置くだけで充電できる、ワイヤレス給電規格「Qi」対応のQi搭載モバイルバッテリー。
iPhone 16シリーズをはじめ、多くのスマホがワイヤレス充電をサポートしています。
対応機種を使っているならQi搭載モデルをなるべく選びたいところ。
また近年「Qi2」という新しいワイヤレス充電規格が登場しました。
iPhoneふくむQi2対応スマホであれば、こちらに対応するモバ充のほうが充電が速いので、迷わずQi2対応を選びましょう。

- Qi/Qi2対応スマホを使用しているならば、Qi/Qi2搭載モデルのモバイルバッテリーを選ぼう
5. PD(Power Delivery)対応であるか
ノートPCへも充電できる、20,000mAhクラスの超大容量タイプのモバイルバッテリーも数多く出揃ってきました。

モバイルバッテリー自体の容量が大きく、またノートPCの容量も大きいです。
通常規格のモバイルバッテリーでは、バッテリー自体の満充電に時間を要し、ノートPCへの充電にも時間を要してしまいます。
モバイルバッテリーがPD対応していると、いずれの時間も通常規格の半分以下に抑えることができるのです。
つまり、ノートPCまで充電する場合は、PD対応モデルを選びましょう。

- ノートPCへの充電を想定している場合、PD対応の20,000mAhクラスモバイルバッテリーを選ぼう
6. パススルー対応であるか
モバイルバッテリーの使い勝手面で大きな差が出るのが「パススルー対応であるかどうか」です。
パススルーとは「バッテリー本体の充電と機器の充電を同時に行える機能」のことをいいます。
モバイルバッテリーでスマホの充電をしたいときにかぎってバッテリー本体の充電残量が少ないこと、ありませんか?

そういったときにパススルー対応であれば、一方のUSBポートでバッテリー本体を充電しつつ、他方のポートでスマホを充電するといったことができます。
この機能があれば、バッテリー本体の充電が十分にできていない状態でも安心して使えるので、モバ充にはほぼ必須の機能といえるでしょう。
以上6点がモバイルバッテリーを選ぶうえで大事なポイントです。
次章ではデバイス・メーカー別・5,000mAh・10,000mAh・20,000mAhの3つに分け、おすすめ商品をひたすら紹介していきます。

デバイス・メーカー別におすすめのモバイルバッテリー
デバイス・メーカー別におすすめのモバイルバッテリーをそれぞれ紹介します。
iPhoneにおすすめのモバイルバッテリー
iPhone向けのモバイルバッテリーを選ぶなら、重ね持ち需要も高いので、やはり軽量・スリムであることは欠かせません。
それからiPhoneの高速充電(30分で50%充電)もカバーする20W出力であったり、MagSafe対応モデルならマグネット式ワイヤレス充電も欲しいところ。
こちらの記事では、上記の特徴をもつiPhoneにおすすめのモバイルバッテリーを特集しています。
ワイヤレス充電対応でおすすめのモバイルバッテリー
近年需要が高まっているのが、MagSafe対応iPhoneやQi対応Androidスマホにくっつけるだけで充電できる、ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーです。
有線接続の充電にくらべ、充電速度自体はどうしても劣るもの、ピタッと貼り付けるだけで充電できるのは、それ以上にメリットが大きいです。
こちらの記事では、ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーを特集しています。
ANKERでおすすめのモバイルバッテリー
数あるモバイルバッテリーメーカーの中でもっともおすすめなのが、ANKER(アンカー)です。
たしかな品質と性能でAmazon内でもトップクラスに売れ続け、同社製であればどれを選んでもハズレがないと断言できるほど信頼は厚いです。
その種類も、安いモデルからパワフルで高級感あふれる超大容量モデルまでバリエーション豊か。
こちらの記事では、ANKERのモバイルバッテリーでもおすすめのモデルを紹介しています。
CIOでおすすめのモバイルバッテリー
ANKERの次におすすめなのがCIO(シーアイオー)です。
持ち運べるワイヤレス充電スタンドやディスプレイ付きマグネットケーブルなど、独創的なガジェットを出すメーカーで知られ、近年はモバイルバッテリーにも傑作モデルが増えてきています。
こちらの記事では、CIOのモバイルバッテリーでおすすめを紹介しています。
5,000mAhでおすすめのモバイルバッテリー
ひとえにモバイルバッテリーといっても、バッテリー容量・USBポート数/種類と、さまざまなモデルがあります。
バッテリー容量は「充電するデバイスが何なのか」によって、どのモデルを選ぶか分かれてきます。
サイズ・重量は基本的にバッテリー容量と依存するため、携帯性を重視するほど、バッテリー容量の小さいものを選ぶ必要があります。
軽量性をとにかく優先するなら、5,000mAhのモバイルバッテリーが最適です。
充電デバイスがスマホやイヤホンのみであれば、このクラスのモデルを選ぶことをおすすめします。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | ワイヤレス対応 | ケーブル内蔵 | コンセント搭載 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「CIO SMARTCOBY SLIM」![]() |
5,000mAh | USB-C(18W入力20W出力) ※ポート合計15W出力 |
約111g | 通常タイプ | |||
「Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C x 2(45W出力) ※合計最大18W出力(モバイルバッテリー使用時) ※合計最大45W出力(充電器使用時) |
約200g | ハイブリッドタイプ | |||
「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C x 2(18W入力22.5W出力) ※合計最大18W出力 |
約102g | USB端子一体タイプ | |||
「MATECH PowerFusion 5000 45W」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(18W入力45W出力) ※合計最大15W出力(モバイルバッテリー使用時) ※合計最大18W出力(充電器使用時) |
約189g | ケーブル内蔵・ハイブリッドタイプ | |||
「CIO SMARTCOBY SLIM 5K」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C(20W入出力) Qi2ワイヤレス(15W出力) ※合計最大10W出力 |
約120g | ワイヤレス充電タイプ | |||
「MATECH MagOn Watch Slim 5000」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C(18W入力20W出力) Qi2ワイヤレス 兼 Apple Watch用充電パッド(15W出力 / 3W出力) ※合計最大15W出力 |
約141g | ワイヤレス充電タイプ |
CIO SMARTCOBY SLIM
「CIO SMARTCOBY SLIM」は、5,000mAhのモバイルバッテリーです。
本機は同クラスで世界最小・最薄設計であり、なんとクレジットカードサイズにおさまっています。
厚みもわずか12mmでポケットにらくらく収まり、スマホとの重ね持ちも余裕。
USB-Cポートはいずれも最大18Wでの本体充電に対応し、パススルー対応なので、1つのポートで本体充電しつつ他方のポートでデバイス充電といったこともできます。
2ポートとも最大20W出力に対応し、iPhone 15 Proふくめたスマホの急速充電までサポートしています。
2ポート利用時は最大15Wに制限されるものの、スマホ + イヤホン(スマートウォッチ)の同時充電なら十分可能です。
CIO SMARTCOBY SLIMは「ポケットにらくらく収まる超スリムなモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)
これ1台でUSB急速充電器とモバイルバッテリーの2役をこなす「Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)」です。

カラーはグリーン以外に、個性を出したい人にぴったりのブルー・パープル、ベーシックなブラック・ホワイトの全5色。
モバイルバッテリーでありつつ、背面には充電器としても使えるコンセントプラグが付いています。
バッテリー本体の充電はコンセントからとUSB-Cからの2種類に対応しています。
サイズは約71 × 60 × 31 mmで、同クラスのAnker PowerCore III Fusion 5000と比べても約20%の小型化を実現しています。
重量は約204gとやや重め。
コンセントに挿して充電器で使うと単ポート最大45W出力まで対応し、MacBook Airも急速充電できます。
モバイルバッテリー使用なら最大20W出力に対応し、iPhone 14 Proなどのスマホやタブレットの急速充電が可能です。
充電器使用なら2ポート合計最大45Wで、MacBook Airとスマホの同時急速充電も可能です。

Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)は「MacBook Airまで急速充電できる、充電器と一台二役のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)
「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)」は、5,000mAhのUSB-C端子一体型モバイルバッテリーです。
カラーは、ブラックとグレイッシュブルー、グリーン・パープル・ホワイトの5色です。
右側面にもUSB-Cポートがつき、こちらからも本体ならびにデバイス充電ができます。
重量は約102gとかなり軽く、同クラスのモバイルバッテリーでも最軽量です。
本体格納のUSB-C端子を引き出してiPhone 15 Proのポートに挿すだけで、充電がスムーズに開始します。

USB-C対応デバイスであればiPhone 15シリーズ以外にも当然対応し、iPadやAndroidスマホ、ワイヤレスイヤホンへも充電可能です。
一体型のUSB-C端子と右側面のUSB-Cポートを合わせれば、合計出力は最大18Wにしぼられるものの、2台同時充電(スマホ + イヤホンがおすすめ)も可能です。
パススルーにも対応し、本体充電しながらのデバイス充電に対応しています。
Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)は「iPhone 15シリーズに適したUSB-C端子一体型のモバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
MATECH PowerFusion 5000 45W
「MATECH PowerFusion 5000 45W」は、5,000mAhのコンセント&ケーブル一体型モバイルバッテリーです。
ブラックとシルバーのツートーンに、同心円模様の入ったボタンが、洗練された雰囲気をまとっています。
本機の大きな特徴のひとつが、ストラップ代わりにも使えるUSB-C内蔵ケーブル。
端子の根元がホルダーに引っ掛かけられ、取り外すことでケーブルとして露出できます。
ケーブルと隣接するようにUSB-Cポートが付いています。
コンセントに挿した「充電器モード」では、内蔵ケーブル・USB-Cポートのいずれも最大45W出力まで対応し、MacBook Airふくむ一部のモバイルノートPCの急速充電までカバーしています。
コンセントに挿さない「モバイルバッテリーモード」では最大22.5W出力に落ちるので、PCは厳しいものの、iPhone・Androidスマホの急速充電には十分使えます。
2ポート利用時は、充電器使用時は最大18W出力、モバ充使用時は最大15Wで、スマホ + イヤホン(スマートウォッチ)の同時充電がおすすめです。
MATECH PowerFusion 5000 45Wは「ノートPCも充電できるケーブル内蔵のコンセント付きモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
CIO SMARTCOBY SLIM 5K
「CIO SMARTCOBY SLIM 5K」は、5,000mAhのQi2 & MagSafe対応ワイヤレスモバイルバッテリーです。
外装にはアルミニウム合金を採用し、メタルボディならではの高級感をたたえています。
本機の強みがそのサイズ感で、iPhone無印 / Pro / Pro Maxのいずれに装着した際も、カメラ部の干渉・下側の本体飛び出しともにありませんでした。
厚みは、iPhone 16 Pro(8.25mm)より少しだけ厚い8.7mmを実現しています。
Qi2対応であり、iPhone 16シリーズ・Galaxy S25シリーズふくむQi2対応スマホであれば最大15Wの高速ワイヤレス充電に対応しています。
iPhoneがカラの状態からワイヤレス充電速度を測ったところ、ちょうど120分(2時間)の時点で86%に到達し、ここでバッテリーが0%になりました。
吸着力もしっかりあり、ちょっとやそっと振っても、外れる雰囲気はまったくありませんでした。
USB-Cポートを用いた最大20W出力の有線充電にも対応し、スマホの急速充電が可能です。
ワイヤレス + 有線を合わせた2台同時充電も可能で、その場合は5Wずつ分配されます。
バッテリー本体を充電しながらデバイス充電するパススルーにも対応しています。
CIO SMARTCOBY SLIM 5Kは「外出先でちょこっとスマホ充電したい人」におすすめです。
MATECH MagOn Watch Slim 5000
「MATECH MagOn Watch Slim 5000」は、Apple Watch兼用のQi2対応モバイルバッテリーです。
本機最大の特徴が、Qi2対応スマホ・Apple Watch・Qi対応イヤホンが同一エリア上で充電できるワイヤレス充電パッド。
外周部がスマホ用、中央部がApple Watch用の磁気充電パッドとなっています。
同タイプのCIO「SMARTCOBY Ex02 Magnet & Watch」や同社「MagOn Watch 9000」と比べても、厚みは半分近く(15.6mm/15.8mmに対して本機は8.5mm)と、かなり薄型の設計。
格納性の高いスタンドも搭載し、0〜80°まで無段階で動かせるので使いやすいです。
重量も約141gと、ハイブリッド仕様のワイヤレス充電パッドを搭載するわりに軽いです。
ワイヤレス充電規格は「Qi2(最大15W)」なので、iPhone充電時のワイヤレス出力もQi2にふさわしい値が出ていました。
iPhone無印/Pro装着時もスマホ側の飛び出しがなく、重ね持ちにも最適。
使い勝手のよいスタンドのおかげで、動画視聴しながらの充電もお手のもの。
中心部の磁気充電パッドを用い、Apple Watchのワイヤレス充電も可能です。充電部が若干くぼみになっており、充電箇所に迷わないのはグッド。
側面のUSB-Cポートを使った有線充電も可能で、最大20Wの範囲内でiPhone・Androidスマホともに急速充電可能です。フル充電まで急ぐならこっち。
USB-C + ワイヤレスの合計出力は15Wにしぼられるものの、有線側に10W程度配分されるので、充電パッド側にはApple Watch、有線側でスマホを充電するのがおすすめです。
本体充電しながらワイヤレス充電できるパススルーにも対応しています。

10,000mAhでおすすめの大容量モバイルバッテリー
重さはややあるものの、タブレットやスマホを複数回充電するなら、10,000mAhのモバイルバッテリーが適しています。
近ごろは、ノートPCまで充電できるPD対応モデルも増えています。
僕がふだん使うのは、このクラスであることが多いです。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | ワイヤレス対応 | ケーブル内蔵 | コンセント搭載 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(20W入力30W出力) USB-A(22.5W出力) ※ポート合計15W出力 |
約212g | ケーブル内蔵タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(35W入出力) ※ポート合計30W出力 |
約189g | ケーブル内蔵タイプ | |||
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(30W入出力) Apple Watch用ワイヤレス充電(5W出力) ※ポート合計35W出力 |
約250g | ケーブル内蔵・Apple Watch充電タイプ | |||
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C(20W入力27W出力) Qi2ワイヤレス(15W出力) ※ポート合計18W出力 |
約250g | ワイヤレス充電タイプ | |||
「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(30W入出力) ※合計最大15W出力(モバイルバッテリー使用時) ※合計最大18W出力(充電器使用時) |
約250g | ケーブル内蔵・ハイブリッドタイプ | |||
「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」![]() |
9,600mAh | PD対応USB-C x 2(30W入力65W出力) ※合計最大65W出力 |
約308g | ハイブリッドタイプ | |||
「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」![]() |
10,000mAh | 内蔵ケーブル(90W入力120W出力) PD対応USB-C(45W入出力) ※120W出力はXiaomiハイパーチャージ対応端末のみ(それ以外は65W出力) ※ポート合計165W出力 |
約314g | ケーブル内蔵タイプ |
10,000mAhクラスのモバイルバッテリーでおすすめのモデルは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)
「Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)」は、10,000mAhのケーブル一体型モバイルバッテリーです。
ブラックが3,990円、それ以外のカラーは4,490円なので、価格面では基本ブラックを選びたいところ。
本機の大きな特徴ともいえるのが、ストラップ代わりに使える内蔵のUSB-Cケーブル。
編み込み式になったことで、丈夫になっただけでなく、手触りもかなり良くなりました。
サイズは約109 x 65 x 25mmとクレカよりひと回り大きいくらいで、成人男性の手に十分おさまるサイズ感。
重量は約216gで、10,000mAhクラスでは標準レベルです。
内蔵ケーブル/USB-Cともに最大20Wで本体充電でき、パススルーにも対応しています。
同ポートは最大30W出力に対応し、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCまで急速充電できる高出力です。
Androidスマホ・iPhoneも20W以上で急速充電でき、スマホ用としては十分すぎる出力。
複数ポート接続時は合計最大15Wに制限されるものの、最大3台同時充電が可能です。
Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)は「ケーブル一体のスマホ用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE
SMARTCOBY Pro SLIM CABLEは、10,000mAhのケーブル一体型モバイルバッテリーです。
表面はおなじみの粗いシボ加工で、キズの目立ちにくい処理が施されています。
側面には本機の特徴でもある内蔵USB-Cケーブルが、溝に沿ってきれいに格納されています。
内蔵ケーブルの長さは約21cmで、SMARTCOBY Pro CABLEと比べても2倍程度長く、取り回しがかなり良くなりました。
サイズはクレカ以上カードケース未満という絶妙な大きさ(約101.5 × 64.5 × 17.8 mm)で、バッテリー容量とケーブル内蔵をふまえると、かなりコンパクトなほうです。
厚みも1円玉未満なので、スマホとの重ね持ちやポケット収納も問題ありません。
天面には電源ボタンとUSB-Cポートがつき、電源ボタンを押すとバッテリー残量が1%単位で表示され、これまでのドットLEDよりくっきり見えやすくなった感じがします。
重量は約184gでiPhone 15 Proとちょうど同じくらいです。
内蔵ケーブル・USB-Cポートは各ポート最大35W出力にも対応し、スマホはもちろん、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCも急速充電できます。
パススルー搭載なので、バッテリー本体に充電しながらスマホ充電にも対応しています。
内蔵ケーブルとUSB-Cポートを同時につないだときは合計最大30W出力に制限され、ノートPCは厳しいものの、スマホであれば2台同時充電も十分可能です。
CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLEは「ケーブル一体型でスリムなノートPC用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)」は、Apple Watch充電パッド&ケーブル一体型モバイルバッテリーです。
表面下部には存在感あるApple Watch用の磁気充電パッドを搭載しています。
充電パッドは折りたたみ式になっており、ほぼ直角まで折り曲げられます。
もう1つの特徴として、ストラップ代わりに使えるUSB Type-Cケーブルを内蔵しています。
Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)と同様、先端を押し出すことでUSB-Cケーブルとして使えます。
表面にはディスプレイを搭載し、電源ボタンを押すとバッテリー残量がデジタル表示され、本体・機器充電時はワット数も表示してくれます。
重量は約244gで同クラスとしては若干重めです。
平置き型でもスタンド型でもApple Watch充電できますが、スタンドのほうがApple Watchの自重を利用してぶら下げる分、安定感は増します。
出力は最大5WでSeries 7以降の急速充電に対応し、一般的なApple Watch充電器(最大2.5W)より出力面でも秀でています。
USB-C内蔵ケーブルとUSB-Cポートはいずれも最大30W出力に対応し、スマホ・タブレットはもちろん、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCも急速充電できます。
さらに、本体充電 + 機器充電のパススルーにも対応しています。
2・3ポートを同時に使用した際は合計最大35Wの範囲内で分配されます。
ただ3台同時充電だとUSB-Cへの出力がやや不足気味になるため「スマホ + Apple Watch」がいい感じで使いやすいです。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 35W, For Apple Watch)は「Apple Watchとスマホを出先でも家でも充電したい人」におすすめです。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」は、Qi2対応スマホを約2回分充電できるワイヤレス対応モバイルバッテリーです。
カラーはブラック・ホワイト・ブルー・グリーン・パープルの5色と多彩。
前面は最大15Wのワイヤレス出力に対応する、Qi2対応スマホ用のマグネット式ワイヤレス充電部となっています。
側面にはディスプレイを搭載し、下部の電源ボタンを一回押すとバッテリー残量、充電時はバッテリー本体から機器へ給電可能な残り時間が表示されます。
本機はワイヤレス充電パッドにQi2対応スマホをくっ付けるだけで充電が開始します。
充電速度はワイヤレスながら最大15Wと高く、3時間程度でカラからフル充電に到達します。
背面のフリップスタンドを立てれば、動画やSNSを見ながらの充電にも最適。
Qi対応イヤホンもワイヤレス充電可能です。
側面にUSB-Cポートをそなえ、こちらは最大27W出力できるので、MacBook Airのような一部のモバイルノートPCでも充電できました。
パススルーにも対応し、本体充電とデバイス充電を同時に行えます。

ワイヤレス + USB-Cを使った2台同時充電も可能で、合計出力18Wにしぼられるものの、スマホ + イヤホンの同時充電くらいがおすすめ。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)は「10,000mAhのQi2対応モバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、10,000mAhのコンセント&ケーブル一体型モバイルバッテリーです。
カラーはブラック・ホワイト・ピンク・ブルー・パープルの5色です。
本機の特徴でもある内蔵ケーブルは、そのまま使うとストラップ、押し出して引っぱることでUSB-Cケーブルとして使えるようになります。
ポートの下にある電源ボタンを押すと、ディスプレイ面にバッテリー残量がデジタル表示されます。
バッテリー本体の充電はコンセントとUSB-Cポートの両方に対応しています。
充電器使用時・モバイルバッテリー使用時のいずれも最大30W出力に対応し、MacBook Airなど一部のノートPCでも急速充電可能です。
2ポート利用時は、充電器使用時が最大18W出力、モバ充使用時は最大15Wになるので、スマホ2台充電(通常充電になることもあり)か「スマホ + イヤホン」の同時充電くらいがおすすめです。
Anker Power Bank(10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は「ノートPCも充電できる充電器兼用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)
「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」は、9,600mAhのコンセント一体型モバイルバッテリーです。
バッテリー本体の充電はコンセントからとUSB-Cからの2種類に対応しています。
単ポートいずれも最大65W出力に対応し、MacBook Airだけじゃなく、14インチMacBook Proでも急速充電できます。

充電器使用時は本体充電とともに機器充電が可能なので、コンセント充電時はパススルーに対応しています。
2ポート同時に使ったときは合計65Wに対応し、ノートPCとスマホを組み合わせるとちょうどいい感じです。
充電器使用時も同出力で分け合うので実用性はかなり高いです。
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)は「MacBook Proも急速充電できる、充電器と一台二役のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh
「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」は、10,000mAhのケーブル一体型モバイルバッテリーです。
黒いエリアはディスプレイとなっており、前面のボタンを押すと、バッテリー残量が表示されます。
表示内容はアクションで変わり、本体充電時はバッテリー残量と満充電までの必要時間、デバイス充電時はバッテリー残量と1分あたりの充電容量が出ます。
底面にはUSB-C内蔵ケーブルが付き、端子部分を下にスライドして外すことで、ケーブルとして取り出せるようになっています。
サイズは約143 × 48 × 36mmと大きく、コンセント付きのAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)と比べても若干長いです。
重量は314gで、同クラスでは重い部類にはいります。
本機は「Xiaomi 120Wハイパーチャージ」に対応し、一部のXiaomiスマホ・タブレット(14T Pro・POCO F6Pro・Pad 6S Pro 12.4)は最大120Wで充電できるという、驚異的な超高出力を実現。
Xiaomi 14 Ultraは90Wハイパーチャージ対応なのですが、下位互換もあるため、90Wでの高速充電をしっかり確認できました。
カラからフル充電まで38分しか要さず、これでも十分すぎるほどに速いです。
Xiaomi以外の製品に使ってもそれなりに優秀で、内蔵ケーブルは最大65W出力まで対応しています。
120Wという数値のあとだと物足りなく感じますが、65Wも高出力の部類で、一般的なモバイルノートPCなら急速充電までいけるので十分実用的です。
90W以上の充電器との組み合わせで、最大90Wでの本体高速充電が可能です。

パススルーにも対応し、出力側は40W程度出ていました。MacBook Airレベルまでなら急速充電しつつ本体充電もでき、この点もなかなか優秀でした。
内蔵ケーブル + USB-Cポートを両方つなぐと、Xiaomiハイパーチャージをキープしながら45W出力もできるため、120W充電対応Xiaomiスマホとの組み合わせなら合計最大165W(120W + 45W)までしっかり出ます。
Xiaomi 165W Power Bank 10000mAhは「Xiaomiハイパーチャージ対応のXiaomi端末ユーザー」におすすめです。
20,000mAhでおすすめの超大容量モバイルバッテリー
ずっしりとした重量感はありますが、ノートPCやiPad Proの充電まで想定するなら、やはり20,000mAhのモバイルバッテリーです。
出張・旅行に持ち出しても、バッテリーがカラにならない安心感があります。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | ワイヤレス対応 | ケーブル内蔵 | コンセント搭載 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「Anker Power Bank (20000mAh, 30W)」![]() |
20,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(30W入出力) USB-A(18W出力) ※ポート合計24W出力 |
約485g | ケーブル内蔵タイプ | |||
「Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)」![]() |
20,000mAh | PD対応USB-C / 内蔵ケーブル(65W入出力) USB-A(18W出力) ※ポート合計87W出力 |
約440g | ケーブル内蔵タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY TRIO」![]() |
20,000mAh | PD対応USB-C x 2(67W入出力 x 2) USB-A(22.5W出力) ※ポート合計60W出力 |
約333g | 通常タイプ | |||
「MOTTERU MOT-MB25001」![]() |
25,000mAh | PD対応USB-C x 2(140W出力 x 1 / 65W入出力 x 1) USB-A(24W出力) ※ポート合計150W出力 |
約535g | 通常タイプ | |||
「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh」![]() |
25,000mAh | PD対応USB-C x 2(100W入力140W出力 x 1 / 45W入出力 x 1) USB-A(120W出力) ※ポート合計212W出力 |
約631g | 通常タイプ | |||
「Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)」![]() |
25,000mAh | 内蔵ケーブル x 2(100W入出力 x 2) PD対応USB-C(100W入出力) USB-A(33W出力) ※ポート合計165W出力 |
約595g | ケーブル内蔵タイプ | |||
「Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W)」![]() |
27,650mAh | PD対応USB-C x 2(140W入出力 x 2) USB-A(65W出力) ※ポート合計250W出力 |
約665g | 通常タイプ |
20,000mAhクラスのモバイルバッテリーでおすすめは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
Anker Power Bank (20000mAh, 30W)
Anker Power Bank (20000mAh, 30W)は、20,000mAhのケーブル内蔵モバイルバッテリーです。
ストラップ兼用ケーブルは、両サイドのボタンを押し込むと端子部分を取り外せ、USB-C to Cケーブルとして使えます。

サイズはiPhone 15 Proより少し大きいくらい(約151 x 71 x 28mm)ですが、3倍程度の厚みがあります。
重量は約473gと、超大容量バッテリーだけにずっしり感があります。
USB-Cポート・内蔵ケーブルともに、Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)など30W以上の充電器との組み合わせで、最大30W入力でバッテリー本体の充電が可能です。
同ポートは最大30W出力にも対応し、iPhoneはもちろん、MacBook Airなど一部のノートPCも急速充電できます。
2・3ポート同時使用時の合計出力は最大24Wで単ポート接続より下がるため、スマホ2台同時充電(通常充電になることもあり)や「スマホ x 2 + イヤホン(スマートウォッチ)」の組み合わせがおすすめです。
Anker Power Bank (20000mAh, 30W)は「超大容量のスマホ/MacBook Air用モバ充がほしい人」におすすめです。
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)も、20,000mAhのケーブル内蔵モバイルバッテリーです。
本機最大の特徴は、格納できる内蔵のUSB-Cケーブル。
側面の溝に沿ってキレイにおさまるため、通常使用時は邪魔にならないのがメリットです。
Anker Power Bank (20000mAh, 30W)と同様、前面の電源ボタンを押すことで、バッテリー残量がデジタル表示されます。
サイズはiPhone 15 Proより少し長い程度(約158 x 74 x 26mm)ですが、3倍程度分厚いです。
重量は約424gとやや重いですが、Anker Power Bank (20000mAh, 30W)よりは幾分軽く仕上がっています。
内蔵ケーブル・USB-Cポートともに、65W以上の充電器との組み合わせで最大65W入力でバッテリー本体の充電が可能です。
両ポートは最大65W出力にも対応し、MacBook Airや14インチMacBook Proふくめ、60W対応ノートPCの急速充電までカバーしています。
複数ポートの同時使用時は合計最大87W出力に対応し、MacBook AirレベルのノートPCなら2台同時充電、3ポート使用時は「ノートPC + スマホ + イヤホン」の同時充電がおすすめです。
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)は「ケーブルが付いている超大容量のスマホ/ノートPC用モバ充がほしい人」におすすめです。
CIO SMARTCOBY TRIO
「CIO SMARTCOBY TRIO」は、20,000mAhの超大容量モバイルバッテリーです。
USB-Cは各ポート最大67W出力、USB-Aは単ポート最大22.5Wで、USB-Cの2ポート接続時にNova Intelligenceがはたらき、接続したデバイスに応じて最適な出力に配分してくれます。
USB-C 1 | USB-C 2 | USB-A | Total |
---|---|---|---|
67W | 67W | ||
67W | 67W | ||
22.5W | 22.5W | ||
最大65W内で最適に振り分け | 65W | ||
45W | 22.5W | 67.5W | |
15W | 15W | ||
45W | 15W | 60W |
側面の電源ボタンを押すと、下部の液晶面にバッテリー残量が数字で表示され、かなり分かりやすいです。
特筆すべきは同クラスで圧倒的に世界最小級のサイズ。
サイズは約95 × 69 × 29.5 mmで名刺以上カードケース未満と、20,000mAhとは思えないほどコンパクトにできています。
同社の「SMARTCOBY TRIO 65W」と比べても、体積比でじつに30%近く小さくなっています。
重量も約329gと同クラス最軽量で、一般的な20,000mAhバッテリーより60g程度軽い仕上がりです。
USB-Cポートはいずれも最大67W入力に対応し、超大容量にかかわらず約1時間30分でフル充電可能です。
USB-Cは1ポート接続時だと最大67W出力にも対応し、13・14インチMacBook Proであれば急速充電可能です。

USB-Cポートのみの接続であれば、最大65Wの範囲内で接続デバイスに合わせて最適な出力に配分してくれる「Nova Intelligence」に対応しています。
ノートPC同士であれば各ポート30Wずつ、ノートPC + タブレット(スマホ)なら45W + 20Wに分配してくれ、ポートを選ばず好きな組み合わせで充電できるのが使いやすいです。
3ポート接続時は高出力デバイス側のUSB-Cが45W出力で、残り2ポートを15Wで分け合う形となるため、ノートPC + スマホ x 2(スマホ + イヤホン)の組み合わせがおすすめです。
CIO SMARTCOBY TRIOは「世界最小の超大容量モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
MOTTERU MOT-MB25001
MOTTERU MOT-MB25001は、25,000mAhのモバイルバッテリーです。
デザインも凝りがちな近年のモバ充において、めずらしいほどシンプルな見た目。逆にすがすがしいですw
サイズは、約6.7インチのXiaomi 14T Proとちょうど同じくらいです。長財布くらいのサイズ感ですね。
重量は約513gでそれなりに重いものの、同クラスでは比較的軽いです。
USB-C2ポートのみ最大65Wでの本体充電に対応しています。

ただパススルーにはしっかり対応し、「65W入力 / 45W出力」と実用的な入出力値が確認できました。
USB-C1ポートは、全モバ充でも最高クラスの単ポート最大140W出力に対応しています。
USB-C2は最大65W出力に落ちるものの、実際このくらいの出力があれば、一般的なノートPC充電において困る場面はほとんどありません。
USB-C1 + C2の組み合わせだと合計最大150Wに対応しています。
大抵のノートPCは65Wクラスにおさまるので、この合計出力であればPC2台同時充電も無理なくカバーできる高出力です。
3ポート使用時は合計130W出力に落ちますが、USB-C1は100Wに分配される仕様なので、この場合も「ノートPC + スマホ2台」という普段やるであろう組み合わせがイケるのは助かります。
MOTTERU MOT-MB25001は「超高出力・超大容量がほしいけど価格はそこそこにおさえた人」におすすめです。
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhは、25,000mAhのモバイルバッテリーです。
表面のチップがスケルトンで露わになったメカメカしいデザインで、男心をくすぐります。
上部はディスプレイとなっており、黄ボタンを1回押すとバッテリー残量(パーセント表示)、もう1回押すと本機のもつ充電 / 出力プロトコル(FAST CHARGING PROTOCOL)が表示されます。
サイズは約160 × 55.4 × 55.4mmとデカく、折り畳み傘くらいあります。
重量も631gで重いです。鈍器です。
パススルーにも対応し、入出力は40W程度に落ちるものの、本体充電しながらのデバイス充電も確認できました。
USB-C1は「Xiaomi 120Wハイパーチャージ」に対応し、一部のXiaomiスマホ・タブレット(14T Pro・POCO F6Pro・Pad 6S Pro 12.4)は最大120Wで充電できる超高出力を実現。
120W充電対応以外のXiaomi端末と組み合わせた際は、67W/90W/100W対応の下位互換もあるため、Xiaomi 14 Ultraでは90Wハイパーチャージが確認できました。
Xiaomi 6A Type-C急速充電ケーブルを用いる必要はあるものの、USB-A側も「Xiaomi 120Wハイパーチャージ」に対応し、同じく後方互換があるため、Xiaomi 14 Ultraでは65Wハイパーチャージで充電されていました。
USB-C1はXiaomi端末以外でも最大140Wの超高出力を実現し、MacBook Proやクリエイター向けWindowsノートPCなど、高出力ノートPCの急速充電にもまったく問題なく使えます。
USB-C1 + C2の同時接続時はそれぞれ最大120Wと最大45Wで分配され、C2が低出力側であることさえ気をつければ、ノートPC x 2台の同時充電も無理なくこなせます。
3ポートを全部つなぐと、USB-A側がXiaomiハイパーチャージをキープしながらUSB-C1 / C2が「65W / 27W」となるため、合計最大212Wという懐のデカさで、65W対応ノートPC + スマホ + Xiaomi端末の組み合わせがベターです。

Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhは「Xiaomi端末とノートPCを一緒に充電したい人」におすすめです。
Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)
Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)は、25,000mAhのケーブル内蔵モバイルバッテリーです。
本機は、モバ充の中でもなかなかめずらしく、2本のケーブルを内蔵しています。
1本はストラップ兼用一体型ケーブルで、根元からスライドして取り外すと、約30cmの編み込みケーブルになります。
もう1本は巻取り式ケーブルで、全部ひっぱり出すことで0〜67cmまでフレキシブルに使えます。使い心地も裁縫のメジャーみたいで気持ちいいです。
内蔵ケーブル型は10cm前後で短いモデルが多い中、本機は30cmと67cmで、どちらもかなり長くて使いやすいのもいいです。
2本のケーブルを用い、1本で本体充電、もう1本でデバイス充電といったこともでき、パススルーに対応しています。
ケーブルのみを使ってデバイス充電すると、各ポート最大65Wずつに分配され、ノートPC x 2でも無理なく同時充電できて十分実用的です。
機能性・視認性の高いディスプレイも搭載し、ボタンを押すごとに「バッテリー残量」「バッテリー温度」「最大容量」とさまざまな情報が見れるようになっています。
ポートごとの入出力を見たい場合、ボタンの2回押しで4ポートそれぞれの入出力ワット数が確認できます。
3・4ポート接続時の出力配分には若干クセがあり、USB-C1(巻取り式USB-Cケーブル)側が高出力ポートになり、残りのワット数を残ポートで分け合うカタチになります。
つないだデバイスに応じて、USB側がそれを検知して高出力になる仕様ではないため、高出力機器は基本的にC1につなぐ必要があります。
したがって3ポート接続時は、C1でノートPCを充電したうえで他のポートにスマホ(イヤホン)を充電するのが適切です。
これは4ポート接続時も同様です。
基本は内蔵ケーブル2本を使う運用にし、必要時のみポート側を使うくらいのスタンスが使いやすいと思います。
とはいえ、2種類のケーブルや機能性の高いディスプレイなど、本機だけのユニークな特徴も多くもち、その点を重視する人にはおすすめのモバイルバッテリーです。
Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W)
Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W)は、27,650mAhのモバイルバッテリーです。
こちらもスマートディスプレイを搭載し、側面の電源を押すたびにバッテリー残量やBluetoothの切り替えなど、さまざまな設定・情報を表示してくれます。
サイズは約162 x 57 x 50mmと500mlペットボトル並みに大きく、同社の20,000mAhクラスでも最大の大きさ。
重量は約665gとなかなか重め。
本機はなんと、Anker公式の「Ankerアプリ」とも連携できるようになっています。

アプリはグラフィカルでかなり分かりやすく、例えば本体充電時はバッテリー残量が回復する表示とともに「どのポートから何ワット入力しているのか」と「満充電までに要する時間」が表示されます。
複数ポートからの充電時も、各ポートごとに出力ワット数を細かく表示してくれるので「しっかり充電されてるのかな?」を確認したい人には欠かせません。
2つのUSB-Cポートからは最大140W、Anker Charging Base (100W)からは最大100Wで本体充電可能です(両者の組み合わせで最大170W入力も可能)。
パススルー充電にも対応し、本体充電とデバイス充電を同時に行えます。
2つのUSB-Cは単ポート最大140W出力にも対応し、16インチMacBook Proふくめた140W対応ノートPCの急速充電までサポートしています。
3ポートつないだときも140W + 92W + 18W(合計最大250W出力)であり、ノートPC2台にスマホの組み合わせでも無理なく同時充電できます。

おすすめのモバイルバッテリーと選び方まとめ
本記事では、モバイルバッテリーのおすすめを紹介しました。
ひとえにモバイルバッテリーといっても、バッテリー容量・USB端子・サイズ・重さと、その特徴はさまざまです。
用途とデバイスに合わせて、最適なモバイルバッテリーを見つけてください。
なんなら僕みたいに複数台所有するのもアリですw
どうも、マクリン(


ガジェットブロガー
Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
▶ プロフィール詳細 / ▶ YouTubeをみる