どうも、部屋にWi-Fiデバイスが増え続けるマクリン( @Maku_ring)です。
デバイス増加にともなうネット速度低下に対応すべく、現在はメッシュルーターの「Linksys Velop」を使っており、高い満足感を得ています。
とはいえ、高速化に余念のない我が家は、iPhone 11シリーズが最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」に対応したのをきっかけに、Wi-Fi 6対応ルーターに目をつけました。
Wi-Fi 6対応スマホは、現時点でiPhone 11シリーズと海外版のGalaxy S10シリーズのみ。
Wi-Fi 6対応ルーターは、ASUS「RT-AX88U」やBUFFALO「WXR-5950AX12」、TP-LINK「Archer AX6000」、NETGEAR「Nighthawkシリーズ」と続々出てきています。
だいたい4万円以上する状況です……。
そんな中、ギリギリ1万円台で入手できるWi-Fi 6対応ルーターが、NETGEARの「Nighthawk AX4 RAX40」。
Nighthawk AX4 RAX40は、Nighthawkシリーズのエントリーモデルではあるものの、パワフルなデュアルコアCPU搭載に、5GHz:2400Mbps + 2.4GHz:600Mbpsの4ストリーム、おまけにWi-Fi 6対応と充分なスペックを持っています。
そんなわけで本記事は「【NETGEAR Nighthawk AX4 RAX40レビュー】Wi-Fi 6対応ルーターはエントリーモデルでも速し!」について書いていきます。
タップできるもくじ
Wi-Fi6とはそもそも何?
従来のWi-Fiは「IEEE 802. 11ac(あるいは11ac)」みたいな分かりづらい名称で呼ばれていました。
ですが、「Wi-Fi 6」になって呼び方が一新したので、今までと受ける印象も変わりますが、要は最新のWi-Fiです。
従来のWi-Fi(Wi-Fi 5)とWi-Fi 6を比較すると、これだけ変わっています。
- 最大速度(理論値):6.9Gbps
- 周波数帯:5.0GHz
- MU-MIMO:最大4ユーザー
- 最大速度(理論値):9.6Gbps
- 周波数帯:2.4GHz/5.0GHz
- MU-MIMO:最大8ユーザー
つまり、最大速度が1.4倍になり、速度低下にならない同時ユーザー数が2倍になりました。
さらに大きな変化が2.4GHz帯にも対応したという点です。
元来のWi-Fi電波のイメージはこうでした。
- 2.4GHz帯 速度は遅いが、障害物に強い
- 5.0GHz帯 速度は早いが、障害物に弱い
たとえるなら「打たれ強いけど鈍足」なのが2.4GHz、「繊細なスピードスター」が5.0GHz。
これらを特徴づけていたのは、5.0GHzがWi-Fi 5、2.4GHzはさらにそのひとつ前のWi-Fi 4(11n)をサポートしていたからです。
NETGEARの「Nighthawkシリーズ」もWi-Fi6対応のルーターで「AX4 RAX40」「AX8 RAX80」「AX12 RAX120」「AX12 RAX200」と4機種をとりそろえています。
世界最高峰のアンテナ技術を生かした2枚のウィングが特徴的な、未来感あふれるルーターです。
このうち「AX4 RAX40」「AX8 RAX80」「AX12 RAX120」は2.4GHzと5.0GHz、2種類の電波をもつデュアルバンド、最上位「AX12 RAX200」のみ2.4GHzと5.0GHzにくわえ、もうひとつ別の5.0GHz帯も使えるトライバンド対応となっています。
結論からいうと、エントリーモデルの「RAX40」でも充分な性能を有していますので、外観・スペックから紹介していきます。
Nighthawk AX4 RAX40の外観と付属品
「Nighthawk AX4 RAX40」は、Wi-Fi 6対応のデュアルバンドWi-Fiルーターです。
項目 | スペック |
ワイヤレス規格 | 【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
周波数 | 2.4GHz + 5.0GHz |
最大通信速度(理論値) | 【2.4GHz】600Mbps 【5.0GHz】2400Mbps |
CPU | デュアルコアCPU |
ストリーム数 (受信 x 送信) |
【2.4GHz】2 x 2 【5.0GHz】2 x 2 |
推奨接続台数 | 〜48台 |
有線LANポート | ギガビットLAN x 4/ギガビットWAN x 1 |
USBポート | USB 3.0 x 1 |
サイズ | 360 x 215 x 180 mm (アンテナ部込) |
重量 | 618g |
まるでカブトガニのような風貌で「コイツは速そうだ」と期待を抱かせるフォルムをしています。
前述のとおり、Nighthawk AX4 RAX40はNighthawkシリーズで下位モデルにあたります。
製品名 | ワイヤレス規格 | 周波数 | CPU | 最大通信速度(理論値) | ストリーム数(受信 x 送信) | 推奨接続台数 | 有線LANポート | USBポート | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
「Nighthawk RAX40」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | デュアルコアCPU | 【2.4GHz】600Mbps 【5.0GHz】2400Mbps |
【2.4GHz】2 x 2 【5.0GHz】2 x 2 |
〜48台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 |
USB 3.0 x 1 | 360 x 215 x 180 mm | 618g |
「Nighthawk RAX80」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア1.8GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 |
〜72台 | ギガビットLAN x 5 ギガビットWAN x 1 |
USB 3.0 x 2 | 305 x 202 x 161 mm | 1281g |
「Nighthawk RAX120」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア2.2GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】8 x 8 |
〜72台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 マルチギガ対応(1G/2.5G/5G) x 1 |
USB 3.0 x 2 | 310 x 220 x 160 mm | 1364g |
「Nighthawk RAX200」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア1.8 GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 |
〜96台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 マルチギガ対応(1G/2.5G/5G) x 1 |
USB 3.0 x 2 | 298 x 220 x 170 mm | 1433g |
しかし、それでもストリーム数は4本、最大通信速度は2.4Gbps(5.0GHz時)、推奨接続台数は48台と充分すぎるスペックを有しています。
サイズは360 x 215 x 180 mmとそこそこ大きめですが、壁掛けも可能となっています。
背面のインターフェースは、USB3.0ポートにギガビット対応LANポート x 4と充実しています。
- 電源ボタン
- 電源ポート
- ギガビット対応WANポート
- ギガビット対応LANポート x 4
- USB3.0ポート
- リセットボタン
同梱品はルーター本体に電源アダプタ、LANケーブルのみのシンプル構成です。
Nighthawk AX4 RAX40はスマホアプリで接続設定完了
Nighthawk AX4 RAX40は、スマホ専用アプリだけで接続設定が完了します。
NETGEAR Nighthawk – WiFi App
NETGEAR無料posted withアプリーチ
接続設定はややめんどくさいですが、落ち着いてやれば全く問題ありません。
Nighthawk AX4 RAX40の通信速度を計測
我が家のプロバイダーはSo-net 光 プラスで、最大1Gbps(1000Mbps)対応の光ファイバー回線を敷いています。
ご参考までに現在使用中のメッシュルーター「Linksys Velop」の通信速度は以下のとおりです。
1台目はリビング、2台目は寝室にセットし、いずれも上下100Mbps以上と快適に使える速度が出ています。
それではNighthawk AX4 RAX40の速度を、2.4GHz・5.0GHz帯でiPhone 11 Proに接続して計測した結果です。その差に驚くなかれ。
スピードスター5.0GHz帯で下り400Mbpsもびっくりですが、さすがWi-Fi 6だと感じたのは、従来のWi-Fiではどうしても遅くなりがちな2.4GHz帯でも高速をキープしていたことです。
常時15台近くのWi-Fiデバイスを接続する、まあまあ過酷な環境下ですから、その実力の高さは本物。
ただし、Nighthawk AX4 RAX40にはメッシュ機能がないため、Linksys Velopのように広いエリアで安定した速度が出るタイプではありません。
とはいえ、ルーター(リビング設置)から距離の離れた寝室で測定しても、元の通信速度が高いので、そこそこのスピードは維持できていました。
エントリーモデルながら、ストリーミング動画視聴やオンラインゲームも快適にこなせる、猪突猛進型のルーター。
Nighthawk AX4 RAX40は、Wi-Fiデバイスが増えた環境下で安定した高速環境を得たい人におすすめできるルーターです。
今後Wi-Fi 6対応のデバイスが増えれば、ますます活躍するでしょう。
Nighthawk AX4 RAX40レビューまとめ
本記事は「【NETGEAR Nighthawk AX4 RAX40レビュー】Wi-Fi 6対応ルーターはエントリーモデルでも速し!」について書きました。
Nighthawk AX4 RAX40は比較的リーズナブルな価格におさえつつ、最大通信速度は2.4Gbps(5.0GHz時)、推奨接続台数は48台と、パワフルなWi-Fi 6対応ルーターです。
iPhone 11 Proをはじめとする、Wi-Fi 6対応のデバイスを持っていれば、その性能をより発揮できる製品となっています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。