どうも、VPNユーザーのマクリン( @Maku_ring)です。
ビジネスにおけるセキュリティの確保や中国からのWebサービス利用をはじめ、さまざまな理由で有料VPNサービスの利用を検討している人もいるのではないでしょうか?
ExpressVPNやNordVPNなど、有名なVPNサービスはいくつか存在し、そのひとつがProtonVPNです。
そこで本記事では、実際に使用したユーザーの評判・口コミから、Proton VPNのメリット・デメリットを紹介します。
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Proton VPNのサービス内容
Proton VPNのサービス概要を以下の表にまとめました。
運営企業 | Proton AG |
---|---|
所在地 | スイス ジュネーブ |
VPNサーバ数 | 1,746台以上(64ヶ国) |
暗号化アルゴリズム | AES-256 ChaCha20 |
対応OS |
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対応ブラウザ・デバイス |
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対応しているOSやデバイスが多く、多種多様な環境で利用しやすいVPNです。
ただ、サーバ設置数が1,700台程度とほかの大手サービスより少ないのが気になるポイントです。
しかし、主要な国・地域にはサーバをきちんと設置しているため、ほとんどのシーンで問題なく利用できるでしょう。
Proton VPNの評判・口コミ
Proton VPNの良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
本記事で紹介する口コミは、Twitterから引用したものを除き、当サイトで独自に集めたものです。
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良い評判
比較的つながりやすく、簡単に利用できることを評価する声があります。
女性 / 30代後半(京都府)
いくつか回線を選べるので割と繋がりが良いし、無料でも使える。インストールも簡単だったし、画面がシンプルで使いやすかった。
実際に利用して速度や安定性を確かめ、有料プランを契約するか判断してもよいでしょう。
また強度が高い暗号化の方法を採用しているため、通信の安全性を心配する必要はありません。
女性 / 20代後半(東京都)
セキュリティ技術が高いので、安心感があります。また無料版があるので、お試しとして使えるのは嬉しいですね。
セキュリティを高める目的で「セキュアコア」と呼ばれる技術も使用しています。
男性 / 30代前半(埼玉県)
無料お試しがあるのは嬉しいです。プライバシーを気にする人は、有料プランを契約して、セキュアコア機能を活用すれば安心して使うことができます。
セキュアコアを選択することで、ユーザーは接続先のVPNサーバを2つ同時に利用できます。
1つのサーバを使用する通常のVPN接続に比べてセキュリティを強化できるため、必要に応じて使用しましょう。
通信速度の速さを評価する声もありました。
男性 / 40代前半(広島県)
非常に速度が速くて読み込みなどとても迅速なので、大変使い勝手がいいです。
Webサービスを利用するうえで、大切なポイントです。
通信速度が遅ければ、容量が大きなファイルを送受信したり動画を視聴したりするときに支障が出ます。
日々の利用を快適にするためにも重要なポイントといえるでしょう。
通信速度が速いだけではなく、安定していると好評です。
個人的おすすめの無料VPNは「ProtonVPN」
他はいろいろと不安定だったけど、これは結構安定してるし鯖も多めでいいっすよん。
— かきむき@VRC (@kakimukivrc) April 17, 2019
通信速度がいくら速くても通信が安定していなければ、途中で切断が発生して快適に利用できません。
悪い評判
契約してから後悔することを防ぐため、悪い評判も事前にチェックしておきましょう 。
使用中にアクセス先のサイトが勝手に変更される「リダイレクト」が発生するという声が見つかりました。
男性 / 30代後半(神奈川県)
無料版ProtonVPNを利用し、
Protonアプリ・OpenVPN/IKEv2ファイルを使用しています。
2022年3月~6月
現在の情勢になり支障がありました。
約1ヶ月username・passwordを変更せず、
Location:US fileを使用しYouTubeUSにアクセスするとロシア版が表示されます。
usernameとpasswordを変更、新しいfileをDownload・再設定すると解消しました。
ですが、再び使用fileが古くなると古いfileの脆弱性が原因でロシア版にリダイレクトが頻繁に起きます。同様の事がNL fileでも起き、JP fileでは起こりませんでした。
2021年使用時
fileが古くなると必ずVPNに接続不可に。
それによりセキュリティーの安全が守られていましたが
上記の現象発生時、古いfileでの接続が可能な状態でした。
今回を機にファイルよりアプリが安全と痛感。
設定ファイルの不具合やサーバ側の設定ミスなど、さまざまな原因が考えられます。
いずれにせよ、使用中にトラブルが発生するリスクがあることを覚えておきましょう。
無料版を利用すると速度が遅くなるというレビューもありました。
男性 / 30代後半(東京都)
無料の範囲内でVPNアプリを利用するとなると、速度でどうしても限界が来てしまい、動画視聴において不満を感じるようになりました。
有料版は速度が速いという口コミがあったことを考えると、無料版を利用する場合は有料版に比べて速度が遅くなりやすい可能性があります。
Proton VPNでは、有料版に30日間の返金保証が付帯しています。
有料版で通信速度が改善する可能性もあるため、返金保証を活用して試してみてもよいでしょう。
状況によっては、接続が不安定になるケースもあります。
今日のProtonVPN、やたら不安定だな。ブチブチ切れる。
— むむむ (@mumumu_ATG) April 8, 2022
接続が安定しないと快適に利用できないため、注意が必要です。
通信状況は、利用する環境や接続先の状況によって大きく変化します。
自分が利用する環境で通信状況がどのようになるかは、使ってみないとわかりません。
通信状況が気になる人も、返金保証を活用して実際に試してみてください。
Proton VPNはどんな人におすすめ?
前述した評判・口コミから見ると、Proton VPNは以下の人におすすめです。
- 安価に利用できるVPNを探している人
- 無料でもある程度利用できるVPNを探している人
- より高度なセキュリティを求める人
- 複数のVPNを使い分けたい人
Proton VPNは無料でも利用でき、有料版もほかの有名なVPNと比較して安価なのが特徴です。
セキュアコア機能も存在するため、ほかのVPNより強固なセキュリティを確保しています。
より高いセキュリティを求める人にもおすすめです。
コストパフォーマンスを重視する人や別のVPNをメインとして利用し、障害対策に別のVPNを用意しておきたい人にも向いています。
Proton VPNの料金を他社サービスと比較しつつ紹介
Proton VPNを実際に契約するとき、料金がいくらになるのか気になるところ。
ここからは料金面の特徴に関し、以下の4点に分けて紹介します。
料金プラン
Proton VPNは、長期契約するほど1ヶ月あたりの料金が安くなります。
利用する期間に応じ、適切なプランを選択しましょう。
契約期間 | 1ヶ月 | 1年 | 2年 |
---|---|---|---|
月額料金 |
9.99 USD(約1,499円) |
3.99 USD(約599円) |
3.59 USD(約539円) |
2年間契約した場合の料金 |
239.76 USD(約35,964円) |
95.76 USD(約14,364円) |
86.16 USD(約12,924円) |
無料プランも存在
Proton VPNには無料プランも用意されています。
費用負担なくVPNサービスを利用できますが、サービス内容が制限される点に注意しましょう。
無料プランの概要は以下のとおりです。
- 利用できるサーバは約100台
- サーバ設置国はアメリカ・オランダ・日本の3ヶ国
- 最大同時接続数は1デバイス
限られた範囲でしか利用できませんが、使い勝手や通信の安定性をチェックするために役立ちます。
メインで利用するVPNサービスが使えないときに、臨時で使うサービスとして用意するのもおすすめです。
30日間の返金保証が付帯
有料プランには契約期間を問わず、30日間の返金保証が付帯しています。
有料プランの使い勝手を確かめたい人は、実際に利用してチェックするのがおすすめです。
使い勝手に問題があった場合は、期間中に解約して返金を請求すれば料金は発生しません。
料金・サービスを有名なVPNと比較
Proton VPNの料金・サービスをほかの有名なVPNと比較してみましょう。
各サービスの具体的な料金は以下のとおりです。
VPN名 | Proton VPN |
Express VPN |
NordVPN |
Surfshark |
MillenVPN |
CyberGhost |
---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 3.59 USD~9.99 USD (約539円~約1,499円) |
6.67 USD~12.95 USD (約1,001円~約1,943円) |
500円〜2,110円 | 308円~2,308円 | 396円~1,738円 | 320円〜1,790円 |
プライバシー ポリシー |
ノーログポリシー | |||||
サーバ設置国 | 64ヶ国 | 105ヶ国 | 111ヶ国 | 99ヶ国 | 72ヶ国以上 | 100ヶ国 |
サーバ台数 | 1,746台 | 3,000台以上 | 6,445台 | 3,200台以上 | 1,300台以上 | 11,605台 |
サポート対応 言語 |
英語 | 日本語 | 英語 | |||
最大同時接続 デバイス数 |
10 | 8 | 6 | 無制限 | 10 | 7 |
返金保証 | 30日間 | 14日間~45日間 | ||||
VPN プロトコル |
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Proton VPNは同時接続台数が多く、安価に利用できるのがメリットです。
一方サーバ接続数が少なく、接続経路が限られるのが懸念点といえます。
Proton VPNの特徴・メリット
数多く存在するVPNの中から、Proton VPNを選ぶメリットを紹介します。
10Gbps回線でサーバに接続している
Proton VPNが設置しているサーバは、最大通信速度が10Gbpsの高速回線でインターネットに接続しています。
通信速度が速い回線で接続されていると、実際の速度も速く・安定しやすいのがメリットです。
実際にProton VPNを利用して通信速度をチェックしました。
まずはVPNを使用せずに、速度測定サイトのSpeedtest.netを利用し、東京サーバまでの通信速度を測定しました。
接続元および接続先を変更せず、VPNを利用すると速度は以下のように変化しました。
このたび使用したのは、アメリカに設置されているサーバです。
VPNを使用したことによりスピードが大きく低下しましたが、実用面で問題のある速度ではありません。
ただし、一時的に通信が安定しないことがあったため、状況によっては不満を感じる可能性があります。
利用料金が比較的安価である
比較的安価な料金で利用できるのも、Proton VPNのメリットです。
2年契約すれば1ヶ月あたり数百円で利用できるため、便利に使えるでしょう。
またProton VPNには無料プランも存在しています。
サブ利用を検討している人はアカウントを取得し、無料プランをいつでも利用できる状態にしておくのがおすすめです。
広告やマルウェアをブロックするツールを提供している
さまざまな場面で表示される広告やマルウェアをブロックするツールとして「NetShield Ad-blocker」を提供しています。
ブラウジング中に広告が頻繁に表示されると、快適性が大きく低下します。
アクセス履歴を追跡するトラッカーやマルウェアのような悪意をもったプログラムもブロック可能です。
セキュリティを低下させかねないプログラムを読み込む前にブロックします。
利用中のセキュリティが強固になるため、より安心してVPNを利用できるでしょう。
暗号資産での決済に対応している
プライバシーをより保護したいのであれば、暗号資産での決済を利用するのがおすすめです。
ビットコイン決済に対応しているため、一切の個人情報を渡さずに契約したいと考えている人は利用してみてください。
ビットコイン決済は、クレジットカードやPayPalとは異なり、ユーザーの情報が運営元に伝わりません。
ノーログポリシーにもとづいて運営している
ほかの有名なVPNと同様、ノーログポリシーを掲げてサービスを提供しています。
接続元を特定するきっかけになるIPアドレスや通信内容、アクセス先に関する情報などは一切収集していません。
運営が一切の情報を保有していないため、サーバが攻撃されたとしても、プライバシー性の高い情報を盗まれずに済みます。
政府機関が検閲した場合もアクセス履歴が分からないため、安全性が高いといえるでしょう。
さまざまな目的でVPNを利用することを考えると、セキュリティを高めるノーログポリシーは重要な役割を果たします。
ただしノーログポリシーは、Proton VPNにセキュリティ面の危険性が一切ないことを保証するものではありません。
操作が分かりやすい
使い方が簡単で、操作がわかりやすいのも大きなメリットです。
公式サイトでアカウントを取得して契約し、アプリをダウンロードすれば準備は完了です。
アプリを起動して接続先のサーバを選ぶだけで、VPN接続を確立できます。
表示されている内容にしたがって操作すれば、VPNをすぐに利用できるため、迷うことはないでしょう。
VPNを初めて利用する人でも安心して使えます。
こちらの記事では、デバイス別の使い方をくわしく解説しているので、あわせて参考ください。
Proton VPNの注意点・デメリット
Proton VPNには多くのメリットが存在しますが、見逃せないデメリットも存在します。
契約後に後悔しないため、事前にデメリットにも目を向けてみましょう。
接続先によっては通信が安定しないケースがある
選択するVPNサーバの混雑状況や接続先のサービスによって、通信が安定しないケースがあります。
場合によっては途中で切断されたり、速度が極端に低下することもあるでしょう。
通信サービスはベストエフォート(「速度保証はしないが最善を尽くす」という意味)で基本的に提供されているため、そのときの状況によって大きく変化します。
正確に状況を把握するには、実際に利用して確かめるのが一番です。
30日返金保証を活用し、問題なく利用できるかチェックすることをおすすめします。
ほかの大手VPNよりサーバ数が少ない
大手VPNサービスの中には、90以上の国や地域に3,000台以上のサーバを設置しているところがあります。
しかし、Proton VPNは64ヶ国に約1,700台であり、サーバ数の少なさがデメリットです。
サーバが少ないと接続経路が限られ、障害発生時の対策がしにくくなるため、注意しましょう。
必要に応じて、ExpressVPNやNordVPNなど別のVPNサービスを併用するのもおすすめです。
サポートが充実していない
Proton VPNのサポート体制はメールのみです。
ほかのサービスでは、24時間対応のライブチャットが設置されていることが多いため、サポートの弱さがデメリットといえるでしょう。
不具合が発生したときや返金保証を請求するときなど、サポートへの連絡が必要な場合に時間がかかる可能性があります。
また、サポートは英語のみで、日本語をはじめとしたその他の言語には対応していません。
まとめ:Proton VPNは安価にVPNサービスを利用したい人におすすめ
Proton VPNは、コストパフォーマンスを重視してVPNサービスを探している人におすすめです。
設置しているサーバ数が少ないといったデメリットはありますが、無料プランもあり料金面で大きなメリットがあります。
ノーログポリシーや広告ブロックをはじめとしたセキュリティを高める機能はきちんと搭載しているため、安価でありながらも安心して利用できるでしょう。
さらに、すべてのプランに30日間の返金保証が付帯しています。
Proton VPNが気になる人は、ぜひこの機会に実際に利用してみてください。