どうも、VPNユーザーのマクリンです。
ビジネスシーンでの安全性確保や海外の動画配信サービス利用など、さまざまな目的で活躍するツールがVPN(Virtual Private Network)。
さまざまな有料VPNサービスがある中、安さで候補にあがるのがPrivate Internet Access(PIA)です。
とはいえ、安かろう悪かろうではないのか気になるところ。
そこで本記事では、実際に使用したユーザーの評判・口コミの紹介にくわえ、メリット・デメリットやおすすめの使い方をくわしく解説します。
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Private Internet Access(PIA)のサービス内容
Private Internet Access(PIA)のサービス概要を以下の表にまとめました。
運営企業 | Kape Technologies |
---|---|
所在地 | イギリス |
VPNサーバー数 | 25,000台以上(91ヶ国) |
暗号化アルゴリズム | AES-128-CBC/AES-256-CBC |
対応OS |
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対応ブラウザ・デバイス |
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PIAは、2010年にアメリカで生まれたVPNサービスですが、現在は2019年に買収したKape Technologiesが運営しています。
Kape Technologiesは、ExpressVPNやCyberGhostといった大手サービスふくめ、VPNをいくつも運営しています。
サーバー数が91ヶ国に25,000台以上設置され、ほかの大手サービスと比較しても非常に多い点に特徴があります。
セキュリティでは暗号化強度の高いAES方式を採用し、ノーログポリシーを貫いていることから、安全性や機密性の面でも安心できるVPNサービスです。
デバイスのセキュリティ強化にくわえ、さまざまな国の動画配信サービスの視聴で活躍できるVPNサービスのひとつといえるでしょう。
Private Internet Accessの評判・口コミ
本記事で紹介する口コミは、当サイトで独自に集めたものです。
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良い評判
低価格とサーバー設置数の豊富さを評価する声が多くありました。
女性 / 40代
良心的な価格設定でありながら、通信速度も申し分なく、同時接続台数も多くて、コスパの良さに感心しています。
価格の安さは気軽に契約できるメリット、サーバー設置数の豊富さは通信の安定性につながります。
また、ノーログポリシーや高レベルの暗号化方式を採用しているため、通信の安全性を心配する必要はありません。
男性 / 30代
ログを残さない仕様になっていたり、ネット自動切断など、情報漏洩を防ぐために配慮した工夫が多くみられる点が良いと思いました。また、流行りのサブスクにも対応していたり、ブラウザ拡張機能も使うことができたり等、柔軟性の高いサービスだと思います。使用するにあたって、サブスク契約である点が個人的にはデメリットに感じました。
最初に紹介した口コミにもあったように、同時接続デバイスが無制限である点を評価する声も多くありました。
女性 / 30代
オープンソースタイプのVPNのため月額料金がとてもお安いのが良いところです。暗号化レベルが高く、一度に複数の端末の接続も可能で使い勝手も抜群に良いです。
男性 / 50代
コストパフォーマンスが良く、カスタマイズ可能なセキュリティオプション、無制限のデバイス接続が可能なので結構オススメです。
家中のあらゆるデバイスでVPNを利用しても追加費用は発生しないので、コスパ優秀なVPNといえるでしょう。
通信速度の評価はあまり高くないようですが、価格の安さを考慮すると十分という声が多いです。
男性 / 40代
値段が格安なわりには、サーバー数も多く、接続速度もそれなりに頑張ってくれます。超速は不可能ですが、価格帯を考えたら優秀だと思います。
通信速度は、Webサービスを利用するうえで大切なポイント。
速度が遅ければ、容量が大きなファイルを送受信したり、動画を視聴したりするときに支障が出ます。
ただし、どんなサービスを利用するかによって必要な速度は変わり、動画配信サービスの視聴であれば30~50Mbps程度出れば十分です。
悪い評判
サーバーに接続してしばらく放置すると切断される機能に使いづらさを感じるユーザーの口コミがありました。
女性 / 40代
しばらくインターネットに繋がずにおくと(体感では5分くらい)、接続を切ってスリーブさせるため、次に繋いだ時データ通信が開始されるまで数秒かかる。これが毎回なので、イラッとします。
PCやサーバーの負荷を下げるための仕組みのひとつですが、デバイスから頻繁に目を離すことが多い人には不自由な機能かもしれません。
セキュリティの良さが、かえって不自由さを感じるという意見もありました。
女性 / 30代
セキュリティー的には良いのかもしれないけど、他のアプリケーションに支障が出たりするのでちょっと使いにくいからです。
通信が関係するアプリの場合、VPNに接続したままだと正常に利用できないケースがあります。
その場合、スプリットトンネル機能を活用するのがおすすめです。
スプリットトンネル機能を利用すると、対象に設定したアプリはVPNサーバーを経由せず直接インターネットを利用できるので、アプリに支障がでることはありません。
サポートが英語という点に不安を感じる声もありました。
女性 / 50代
セキュリティー面とコスパはよくサーバー数も多い点は満足ですがサポートサービスが英語で使いにくいからです。
公式サイトのヘルプページやよくある質問の一部は英語で、ライブチャットで問い合わせをする際も日本語を話せるエージェントは準備していないようです。
ただし、公式サイトはChromeなどブラウザの翻訳機能を活用すれば問題なく利用できるうえ、ライブチャットではサポート側のメッセージを自動で日本語に変換してくれます。
メールでの問い合わせが必要になる場合以外、英語が必要になる場面は限られるので、実際にはそれほど気にならないでしょう。
Private Internet Accessはこんな人におすすめ
評判・口コミから見ると、PIAは以下の人におすすめのVPNサービスです。
- できるだけ安く利用できるVPNを探している人
- インターネットの安全性を確保したい人
- 安定した接続を確保したい人
長期契約の料金が格安なので、VPNを手軽に利用したい人に向いています。
セキュリティを重視しているVPNサービスなので、インターネットを安全に利用できる環境にアップデートしたい人にもおすすめです。
速度はそれほど速くありませんが、91ヶ国に25,000台以上とサーバー設置台数が豊富なので、時間帯問わず安定した接続を保てます。
具体的には以下の使い方がおすすめです。
- リモートワークでフリーWi-Fiや自宅のインターネットの安全性を高める
- 動画配信サービスでアメリカや韓国など限定の作品を視聴する
- メインのVPNが利用できないときのサブVPNとして確保しておく
接続する時間帯によっては混雑して接続しづらかったり、サービス側から一時的にブロックされて使えなかったりすることがあるので、複数のVPNを契約しておくと柔軟に対応できます。
Private Internet Accessの料金は?他社とも比較
PIAの料金を、以下の3点に分けて紹介します。
料金プラン
PIAの料金プランは、契約期間に応じ、1ヶ月・6ヶ月・2年 + 4ヶ月のプランがあります。
契約期間 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 2年 + 4ヶ月(28ヶ月) |
---|---|---|---|
月額料金 |
1,480円 |
920円 |
270円 |
2年間契約した場合の料金 |
35,520円 |
22,080円 |
7,020円 |
契約期間が長いほど割引率が高くなり、1ヶ月あたりの料金が安くなります。
2年プランでは+ 4ヶ月分が無料になるうえ、月額換算270円と格安で利用できるので、長く契約する予定の人におすすめです。
どのプランも利用できるサービスに変わりはないので、契約期間を考慮して選びましょう。
30日間の返金保証付き
契約期間を問わず、30日間の返金保証が付帯しています。
使い勝手を確かめたい人は、実際に利用してチェックしてみましょう。
使用感に問題があった場合、期間中に解約して返金を請求すれば料金は発生しません。
料金・サービスを有名なVPNと比較
PIAの料金・サービスを、ほかの有名なVPNと比較してみました。
VPN名 | PIA |
NordVPN |
Express VPN |
Surfshark |
CyberGhost |
MillenVPN |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 270円〜1,480円 | 500円〜2,110円 | 6.67 USD~12.95 USD (約1,001円~約1,943円) |
308円~2,308円 | 320円〜1,790円 | 396円~1,738円 | ||||
プライバシー ポリシー |
ノーログポリシー | |||||||||
サーバー設置国 | 64ヶ国 | 111ヶ国 | 105ヶ国 | 100ヶ国 | 100ヶ国 | 72ヶ国以上 | ||||
サーバー台数 | 1,746台 | 6,445台 | 3,000台以上 | 3,200台以上 | 11,605台 | 1,300台以上 | ||||
サポート対応 言語 |
英語 | 日本語 | ||||||||
最大同時接続 デバイス数 |
無制限 | 6 | 8 | 無制限 | 7 | 10 | ||||
返金保証 | 30日間 | 14日間~45日間 | 30日間 | |||||||
VPN プロトコル |
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Private Internet Accessは料金が安く、サーバー設置台数の多さがメリットです。
同時接続台数も無制限なので、PC・スマホ・タブレットなど、何台同時につないでも追加費用は一切かかりません。
懸念点は、口コミでもあった速度ですが、動画配信サービスの利用であれば十分な速度が出ます。
いずれのプランも30日間の返金保証付きなので、速度や使用感が気になる人は試してみてください。
Private Internet Accessのメリット
PIAのメリットを5つ紹介します。
価格の安さとサーバー設置数は業界最高水準
PIAは、91ヶ国に25,000台以上ものサーバーを設置しています。
多くのVPNサービスが3,000~5,000台程度なので、25,000台というのは圧倒的な多さです。
サーバー数が多いと、混みやすい時間帯でも利用者が分散され、通信への影響を減らせるのがポイントです。
サーバー設置国も豊富なので、さまざまな地域の動画配信サービスを視聴できるメリットもあります。
強力な暗号化方式の採用とマルチホップに対応
暗号化方式は、軍事や企業でも使用される「AES-128/AES-256」を採用しています。
とくにAES-256は第三者に解読された前例がなく、強度の非常に高い暗号化方式です。
解読には数百兆年ほどかかるといわれ、今後も簡単に突破される心配はありません。
また、マルチホップに対応するなどセキュリティ機能が充実しています。
マルチホップとは、複数のVPNサーバーを同時につなぎ、オンライン上でやり取りするデータの機密性をさらに向上させる仕組みです。
ハッカーなど悪意ある第三者の攻撃から大事なデータを守ってくれるので、ビジネスにおける機密情報やプライバシーの情報などをあつかうシーンでも安心です。
厳格なノーログポリシーを遵守
PIAはほかの有名なVPNと同様、ノーログポリシーを掲げてサービスを提供しています。
接続元を特定するきっかけになるIPアドレスや通信内容にくわえ、アクセス先に関する情報などすべて収集しないことを公式サイトで公言しています。
運営元が一切の情報を保有していないため、サーバが攻撃されても、プライバシー性の高い情報を盗まれずに済むでしょう。
政府機関が検閲した場合もアクセス履歴が残らないので安全性が高いです。
ただしノーログポリシーは、PIAにセキュリティ面の危険性が一切ないことを保証するものではない点に留意してください。
ストリーミングに最適なサーバーを設置
日本とアメリカや一部の西欧諸国のサーバーには、動画配信などストリーミングに適したサーバーが設置されています。
ジオブロックを回避して海外限定の動画配信サービスを利用する際、どのサーバーが適しているかを比べる必要がないので、利用目的が動画配信中心の人は重宝するでしょう。
同時接続台数が無制限
1ライセンスにつき何台でも同時接続が可能です。
PC・スマホ・タブレットなどを何台つないでも追加料金は発生しないので、利用するデバイスが多い人や家族全員のデバイスを保護したい人に最適。
VPNサービスでは少ない場合は5台、多くても10台までが一般的なので、無制限で接続できるのは大きな魅力のひとつでしょう。
公式サイトの日本語ページには「10台まで」の記載があるのでサポートに問い合わせたところ、情報が古いままで更新されておらず、実際には無制限であることを確認済みです。
Private Internet Accessのデメリット
契約後に後悔しないため、PIAのデメリットも事前に確認しておきましょう。
通信速度はあまり速くない
口コミにもあったように、通信速度はあまり速くありません。
以下は、オーストラリアサーバーに実際に接続したときの測定結果です。
複数回計測してみましたが、ダウンロード・アップロード速度ともに、約40~70Mbpsという結果になりました。
NordVPNなど高速通信に定評のある大手VPNの場合、300Mbps以上を計測できることもあるので、比べると見劣りするかもしれません。
ただし、利用目的により必要な通信速度は異なり、動画配信の視聴であれば問題ないレベルです。
利用用途 | 上り・下りの速度目安 | サービス例 | ||
---|---|---|---|---|
動画視聴 | 標準 | 5~25Mbps | Netflix、YouTube、楽天Vikiなど | |
動画視聴 | 4K高画質 | 25~100Mbps | ||
ビデオ通話・Web会議 | 10~50Mbps | Zoom、Meetなど | ||
オンラインゲーム | 30~100Mbps | Steam、ブラウザゲームなど | ||
WEBサイト・メール・SNSの閲覧 | 1Mbps~5Mbps | Amazon、各種SNSサービス、Gmailなど |
通信サービスはベストエフォート(「速度保証はしないが最善を尽くす」という意味)で基本的に提供されているため、そのときの状況によって大きく変化します。
接続するサーバーはもちろん、自身の通信環境にも左右されるので、実際に利用して確かめるのが一番です。
30日間の返金保証を活用し、問題なく利用できるかチェックしてみましょう。
サブスクを安く契約できないケースが多い
VPNを利用すると、日本と海外の国との為替差を利用し、NetflixやYouTubeプレミアムなどのサブスクサービスを安く契約できるケースがあります。
PIAの場合、利用するサービス側で正しく国を判定されず、安く契約できないケースが多い点に注意してください。
これは、接続中のVPNサーバーが仮想サーバーのときに起こりやすいケースです。
仮想サーバーは実体がその国にはないサーバーで、たとえばトルコサーバーであってもサーバーの実体は別の国にあり、ジオブロックしているサービス側で国を正確に判定できないことがあるのです。
近年は為替差を利用した契約に対するチェックが厳しくなり、大手VPNサービスでもよくあることなので、VPN全般にいえるデメリットになりつつあります。
VPNサービス側の対応でそのうち改善されたり、別のVPNサービスであれば安く契約できるケースもあるので、複数のVPNを用意しておくとうまく対応できるでしょう。
中国からは利用できない可能性が高い
中国は政府によるインターネット規制が厳しく、海外のSNSやコンテンツを閲覧できません。
PIAではその規制を突破するのが難しく、現時点は中国から海外サーバーに接続できないケースがほとんどです。
状況によってはまれに中国からでも利用できることがあるようですが、通信が不安定になったり突然遮断されるなど、満足に扱えないケースが多いようです。
中国に移住・旅行する予定の人は、実績のあるNordVPNかExpressVPNを契約するのがいいでしょう。
日本語サポートが不完全
PIAの公式サイトは日本語に対応していますが、サポートページは英語表記です。
そのため、なにかトラブルが起きてヘルプページを閲覧する際、英語が苦手な人は翻訳作業が必要です。
ただし、Chromeなどブラウザの機能で翻訳でき、アプリは日本語化されているため、ふだん使いで支障になることはないでしょう。
ライブチャットでのエージェントとのやり取りも、エージェントの内容は日本語に自動で翻訳する機能があり、こちらのメッセージも日本語入力で問題ないので安心です。
Private Internet Accessに関するよくある質問
PIAによくある質問をまとめてみました。
Netflixでジブリ作品や海外限定の作品を見れる?
トルコなどのジブリ作品を配信している国のサーバーにつなげば、Netflixでジブリ作品を視聴可能です。
また、韓国サーバーにつなげば韓国限定のテレビ番組をリアルタイムに視聴することもできます。
PIAはサーバー設置国が非常に多く、さまざまな国の地域限定サービスを利用するのに適しているサービスなので、海外版Amazonプライムビデオや楽天Vikiなどの視聴も試してみるといいでしょう。
ポート開放のやり方は?
ポート開放(ポート転送設定)は、アプリで設定できます。
ポート開放とは、外部からアクセスが必要なサービスを利用する際に行う設定で、ルーターによる通信制限を解除するためのものです。
オンラインゲームのなかにはポート開放が必要なものもあるため、ゲームをよくプレイする人は覚えておきましょう。
返金・解約方法は?
解約方法は、以下の手順を参考にしてください。
また、返金保証を適用する場合、以下の情報が必要なので先に確認しておきましょう。
- アカウント登録時に入力したメールアドレス
- お支払い確認メールに記載されたPIA注文番号
返金手続は、以下の手順を参考にしてください。
実際に料金が払い戻されるまでには5~10営業日かかることもあるようなので、しばらく待ちましょう。
まとめ:PIAはコストと安全性を重視したい人におすすめ
PIAは、料金の安さを重視してVPNサービスを探している人におすすめです。
ノーログポリシーや強固な暗号化技術の採用など、インターネットの安全性を高める点でも安心なVPNサービスといえます。
また、サーバー設置数が他社と比較しても圧倒的に多いので、時間帯に縛られず安定した接続を保ちたい人にも最適です。
通信速度は高速で定評のあるVPNサービスに比べて見劣りしますが、動画配信サービスの視聴であれば問題なく利用できるので安心ください。
さらに、すべてのプランに30日間の返金保証が付帯しています。
気になる人は、ぜひこの機会に実際に利用してみてください。