どうも、Androidユーザーのマクリンです。
VPN(Virtual Private Network)は、ビジネス・プライベートを問わず、セキュリティ確保の手段として利用ニーズが高まってきているサービスのひとつです。
VPNを利用すれば、Androidスマホのセキュリティを大幅に強化し、インターネットを安全に利用できます。
しかし、AndroidスマホでVPNが必要なシーンをイメージしづらい人もいるかもしれません。
そこで本記事では、AndroidスマホでVPNが必要なシーンを解説したうえで、設定方法とおすすめのVPNを紹介します。
タップできるもくじ
AndroidスマホでVPNが必要になるシーン
VPNとは、インターネット上に特定ユーザーだけが使える仮想の専用回線を構築する情報通信技術です。
AndroidスマホでVPNが必要になるシーンは主に以下の4つです。
状況によってはVPNを利用しなくてもいいケースもあるので、自身の環境をふまえ、VPNが必要かどうかを判断する目安にしてみてください。
フリーWi-Fiを安全に利用したい
カフェやレストランなど、公共の場で利用可能なフリーWi-Fiが広く普及しています。
外出中に、AndroidスマホをフリーWi-Fiに接続してインターネットを利用したいケースは多いでしょう。
ただし、フリーWi-Fiはセキュリティが十分に確保されていないこともあるので注意が必要です。
たとえば、悪意ある第三者によって個人情報が盗まれたり、デバイスを乗っ取られたりする可能性があります。
近年たびたび注意喚起対象として名前のあがるウイルス「DarkHotel」のように、ホテルのフリーWi-Fi利用者をターゲットとしたマルウェアも存在します。
その点VPNを利用すれば、インターネット中に仮想的な専用ネットワークを築き、データを常に暗号化するので、悪意ある第三者の通信傍受や侵入を防げます。
マルウェアやスパイウェアをブロックできるVPNも多いので、AndroidスマホでフリーWi-Fiを安全に利用するなら、VPNの利用をおすすめします。
ビジネスで利用したい
ビジネスシーンでは、さまざまな機密情報を取り扱います。
- Androidスマホで業務を行うことがある
- Androidスマホで業務に関わる機密情報をやり取りすることがある
- 個人事業主またはフリーランスで、仕事は自宅や公共施設で行う
- 勤め先やクライアントに、リモートワークのルールがない
- 勤め先やクライアントから、リモートワーク専用環境を貸与されていない
機密情報が外部に流出すれば、金銭的なダメージのみならず、勤め先やクライアントの社会的信用を失墜させてしまう可能性があります。
情報漏えいのリスクを削減するためにも、Androidスマホにかぎらず、インターネットを介して業務を行うケースではVPNを積極的に利用するのがおすすめです。
ただし、無料VPNは通信の暗号化レベルが低く、情報漏えいのリスクも高いので、後ほど紹介する有料VPNを利用しましょう。
地域限定サービスを利用したい
海外の動画配信サービスや音楽配信サービスには、その地域に居住していないと利用できないものがあります。
そのような地域限定サービスを利用したいときにも、VPNを利用するのが有効です。
地域限定サービスは、アクセス元のIPアドレスからどの地域からのアクセスかを判別し、サービス提供外地域からのアクセスであれば利用できないようにブロックしています(ジオブロック)。
VPNを利用すれば、利用者のアクセス元は第三者から確認できず、VPNで接続しているサーバの国がアクセス元として判断されます。
たとえばアメリカ限定のサービスであっても、アメリカのVPNサーバに接続してアクセスすればジオブロックを回避し、アメリカ居住者同様にサービスを利用できるのです。
VPNは、ジオブロックを回避する手段として一般的に利用されているので、海外版のNetflixやAmazon プライムビデオ、あるいは韓国の番組・動画配信の利用などで検討してみるのもよいでしょう。
政府機関の閲覧を回避したい
中国やロシアなど一部の国では、政府機関がインターネット上に流れるデータを検閲しているケースがあります。
この主な目的は情報統制で、政府の意図にそぐわない情報や国民に知らせては不都合な情報が、国内に伝わらないようにしているようです。
また、インターネットの検閲が行われている国では、アクセスしても遮断されてしまうサイトがあります。
こういったケースでも、VPNを利用すれば政府機関の検閲を回避し、通常では遮断されてしまったサイトにアクセスできることがあります。
検閲が行われている国にビジネスやプライベートで渡航したときには、VPNの利用を検討してみてください。
AndroidスマホでVPNを選ぶときのポイント
さまざまなVPNがあるので、どれを選べばいいか悩んでしまうかもしれません。
そこで、Androidスマホ向けのVPNを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
VPNを選ぶときの判断基準として参考にしてみてください。
Android用のアプリが提供されていること
AndroidスマホでVPNを利用するには、手動で必要な情報を設定できますが、Android専用アプリを利用するほうが簡単です。
インストールすれば特別な設定は必要なく、数ステップの操作で迷うことなくVPNを利用できます。
したがって、Androidスマホ対応の専用アプリを提供しているかどうかを、VPN選びのポイントとして押さえておきましょう。
NordVPN:セキュリティ強化+マルウェア対策
Nordvpn S.A.無料posted withアプリーチ
通信速度が十分で安定していること
インターネットを利用するうえで、通信品質はもっとも重要です。
通信が途切れがちだったり、遅延が発生したりするようでは、ストレスを感じて利用サービスを十分に楽しめない可能性があります。
利用する用途にもよりますが、できるだけ通信が速く、途中で通信が途切れない品質の高いVPNを選ぶのが無難です。
動画配信なら50〜100Mbps程度の速度を保てればストレスを感じることなく、動画視聴を楽しめます。
また、3Dゲームなら最低でも60fpsぐらいを確保できる通信速度がひとつの目安になるでしょう。
通信品質は、Androidスマホの性能やネットワーク環境にも左右されるので、返金保証期間や無料体験を利用し、自身の環境にマッチするかどうかを見極めることも必要です。
サービス内容が利用目的に合っていること
利用目的がサービス内容とマッチしているかどうかも、ポイントのひとつになります。
たとえば、固定IPが必要なコンテンツなのに、VPNが対応していなければ利用できません。
機密情報を扱うビジネスで利用する場合、高度な暗号化技術が採用されていないとセキュリティ面で不安になるでしょう。
また、地域限定サービスを利用したいのに、その地域にサーバが設置されていなければ、ジオブロックを回避できません。
各VPNサービスが公開しているサービス内容や利用規約をチェックし、利用目的に即したVPNかどうかを確認したうえで、契約しましょう。
AndroidスマホでVPNを利用するための手順
AndroidスマホでVPNを利用する手順を紹介します。
手動で設定する場合
AndroidスマホにはVPNクライアントが標準でインストールされているため、手動設定が可能です。
Androidスマホ専用アプリが提供されていない有料VPNや、勤め先あるいはクライアントが用意しているVPNサーバに接続する場合、以下の手順を参考に設定してください。
ただし、Androidのバージョン12以降は、プロトコルをIKEv2/IPsec系しか選べなくなり、VPNクライアントの利用は難しくなりました。
L2TP/IPsecでVPNに接続が必要な場合、Androidのバージョン12以降では手動設定できないので、OpenVPNクライアントをインストールするなど手間がかかる点に注意してください。
自動で設定する場合
Androidスマホの専用アプリが提供されていれば、VPNを以下の手順で設定できます。
さまざまなVPNアプリがありますが、本記事では価格と通信の満足度が高いNordVPNを例に解説します。
VPNを契約する
NordVPNの契約までの手順は以下のとおりです。
VPNアプリをインストールする
VPNの契約が完了したら、Androidスマホの専用アプリをインストールします。
NordVPN:セキュリティ強化+マルウェア対策
Nordvpn S.A.無料posted withアプリーチ
専用アプリのインストールからログインまでの手順は以下のとおりです。
Android標準のVPNクライアントと異なり、細かい設定は自動で行われ、インストールすればすぐに使えます。
VPNに関する技術的知識をくわしく知っておく必要もないので、VPN初心者でも迷うことなく気軽に利用できるでしょう。
30日間返金保証
2年プランなら最大69%OFF + 3ヶ月無料
AndroidスマホにおすすめのVPN
VPN選びのポイントを押さえても、どれを選べばいいか迷ってしまう人は、ここで紹介するおすすめのVPNを検討してみてください。
いずれもAndroidスマホ専用のアプリが提供され、返金保証期間も用意されているので、実際に利用しながら自身に合うVPNを見つけてください。
VPN名 | NordVPN |
ExpressVPN |
Surfshark |
CyberGhost |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 480円〜2,070円 | 6.67 USD~12.95 USD (約1,001円~約1,943円) |
288円~2,238円 | 290円〜1,790円 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー | |||
サーバ 設置国 |
111ヶ国 | 105ヶ国 | 100ヶ国 | 100ヶ国 |
サーバ台数 | 5,200台以上 | 3,000台以上 | 3,200台以上 | 11,605台以上 |
最大同時 接続 デバイス数 |
6 | 8 | 無制限 | 7 |
返金保証 | 30日間 | 14日間~45日間 |
総合的におすすめのVPNは、こちらの記事でも紹介しているのであわせて参考ください。
NordVPN
NordVPNは、通信速度の速さで定評のあるVPNです。
月額480円からとお得な価格帯ながら、300~600Mbps程度の速度を出せます。
通信速度に少し幅はあるものの、動画配信サービスや音楽配信サービスでストレスを感じることはありません。
ただし、通信速度は利用環境に影響を受けるので、実際どれぐらいの速度を体感できるかどうかは、30日間返金保証を利用して確認するとよいでしょう。
Androidスマホ専用アプリはPC版と異なり、第三者から見えるIPアドレスを簡単に確認できます。
NordVPN:セキュリティ強化+マルウェア対策
Nordvpn S.A.無料posted withアプリーチ
また、国ごとに接続可能なサーバ数が表示されているのも専用アプリならではの特徴です。
NordVPNの口コミやメリット・デメリットは以下の記事で解説しているので、あわせて確認することをおすすめします。
30日間返金保証
2年プランなら最大69%OFF + 3ヶ月無料
ExpressVPN
ExpressVPNは、高速通信にくわえ安定した通信品質で好評なVPNです。
月額料金は1,001円からとVPNの中でも高額ですが、その分通信品質は業界最高水準です。
利用環境によっては500~600Mbpsの速度を出せるので、VPNに接続中でも安定した通信速度を体感できます。
ExpressVPNも30日間返金保証つきなので、自身の環境にマッチするかどうかを十分に検証できるでしょう。
Androidスマホ専用アプリはNordVPNと同様、VPN接続中に外部から見えるIPアドレスを簡単に確認できます。
ExpressVPN:超高速VPNでセキュリティを確保
ExpressVPN無料posted withアプリーチ
元々のIPアドレスも表示されるので、VPN接続中の違いがNordVPNよりもわかりやすいです。
よりくわしい情報は、以下の記事で解説しているのであわせて確認してみてください。
30日間返金保証
1年プランなら当サイト限定で3ヶ月無料35%オフ
Surfshark
Surfsharkは、低価格と同時接続デバイスの多さが売りのVPNです。
VPN Surfshark
Surfshark無料posted withアプリーチ
同時接続デバイス数に制限がないので、Androidスマホ以外にもさまざまなデバイスをVPNに接続し放題。
VPNを利用するデバイスが多い家庭やオフィスでの利用におすすめです。
サーバ設置国も100ヶ国を超えるので、さまざまな国のジオブロックを回避して地域限定サービスを利用できます。
Surfsharkの詳細は、以下の記事で解説しているので、あわせて目をとおしてみてください。
30日間返金保証
2年プランなら最大86%OFF + 3ヶ月無料
CyberGhost
CyberGhostは、サーバ設置国とサーバ設置台数が豊富なVPNです。
CyberGhost VPN – 高速セキュアなプロキシ
CyberGhost SRL無料posted withアプリーチ
サーバに障害が発生したり接続しづらい状態になったりしても、同じ国に代替となるサーバが豊富にあるので安心です。
また、契約期間が6ヶ月以上のプランであれば、45日間の保証期間があるのもメリットのひとつ。
利用環境によっては通信速度にストレスを感じる可能性があるので、長い保証期間を有効活用し、利用目的を満たす通信品質を体感できるかじっくり検証するとよいでしょう。
CyberGhostのより詳細な情報は、以下の記事で確認してみてください。
最大45日間返金保証
2年プランなら最大82%OFF + 2ヶ月無料
AndroidスマホでVPNを利用するときの注意点
AndroidスマホでVPNを利用するときに、注意点がいくつかあります。
VPN選びで失敗しないためにも、以下3つの注意点を押さえておきましょう。
無料VPNはセキュリティリスクが高い
無料VPNは料金がかからない分、以下のようなセキュリティリスクをかかえています。
- 個人情報漏えいの危険性がある
- 暗号化のセキュリティレベルが低い
- ログなしを保証していないことが多い
- 通信品質が不安定
- 接続サーバを自由に選べないことが多い
個人情報やクレジットカード情報が盗まれるリスクがあり、サイトによっては無料VPNをブロックしているケースもあります。
接続サーバを自由に選べなかったり、サーバ設置国が有料VPNと比べると格段に少なかったりするので、ジオブロックの回避も難しいでしょう。
通信速度は通常より低下する可能性がある
VPN利用中は、VPNサーバ経由でインターネットにアクセスするため、通信速度が低下する可能性があります。
通信速度は、VPNサーバの混雑状況や処理性能に影響を受けるので、状況によっては大幅に低下するかもしれません。
接続中に通信品質が不安定に感じたときは、別のサーバに接続し直せば改善される可能性はあります。
しかし、それでも状況が変わらない場合、他のVPNを契約することも視野に入れてみてください。
利用中のネットワーク環境にも左右されるので、満足できる通信品質を確保できるかどうか、返金保証期間中に十分に検討することをおすすめします。
Androidのバージョンによって対応プロトコルが異なる
Androidに標準装備されているVPNクライアントは、Androidのバージョンによって対応プロトコルが異なるので注意してください。
Androidのバージョン12以降では、セキュリティの観点からL2TP/IPsecは廃止され、IKEv2/IPsec系のプロトコルしか選べなくなっています。
そのため、L2TP/IPsecをベースにVPNサーバを構築している場合、Androidのバージョン12以降ではVPNクライアントで接続できなくなったようです。
OpenVPNクライアントをインストールするなど代替手段が必要ですが、VPNやインフラ有識者の手を借りる必要があるでしょう。
AndroidスマホでVPNを利用するときによくある質問
AndroidスマホでVPNを利用するときに、よくある質問をまとめてみました。
同様の疑問を持った人は、参考にしてみてください。
AndroidのVPN接続確認方法は?
Android向けの専用アプリによって接続状況の確認方法はさまざまですが、Android標準のVPNクライアントや一度でも接続実績のあるVPNアプリは、以下の手順で確認できます。
VPNに接続できなくなったときの対処方法は?
接続中のVPNに接続できなくなった場合、以下の理由が考えられます。
- 接続中のサーバに不具合が発生
- 接続中のサーバに負荷がかかっている
- 接続に必要な設定が変更になった
- 自身のネットワーク環境やAndroidスマホ自体に問題がある
4番目の理由は、PCやネットワーク環境自体の問題なので、回線業者やAndroidスマホのサポートに問い合わせが必要でしょう。
それ以外のVPN環境が要因のケースでは、以下の手順で再接続可能か試してみてください。
ここまで試してみても接続できない場合、サイトが利用中のVPNをブロックしている可能性があります。
その場合は、別の有料VPNを試してみるのがいいでしょう。
VPNの常時接続をオンにするとどうなる?
Androidスマホは、VPNアプリごとに「常時接続」を設定できます。
「常時接続」をオンにすれば、VPNサーバに接続する操作をしなくても、常にVPN接続中の状態になります。
セキュリティ面では安心ですが、接続中のサーバによっては特定のサイトにアクセスしづらかったり、アプリによっては動作が重くなったりする可能性があります。
「常時接続」をオンにするかどうかは、自身の環境や目的に応じて判断してください。
まとめ:VPNでAndroidスマホの安全性を確保しよう
本記事では、AndroidスマホでVPNが必要になるシーンごとに、その必要性をくわしく解説しました。
Androidスマホで利用するVPNを選ぶときには、以下3点のポイントを意識するとよいでしょう。
- Android用のアプリが提供されていること
- 通信速度が十分で安定していること
- サービス内容が利用目的に合っていること
VPNサービスは多種多様に存在するので、どれを選べばいいか悩んでしまうかもしれません。
そんなときは、以下のおすすめVPNの中から選んでみてください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
【2024年】VPNのおすすめを徹底比較!100人が選んだランキング結果を大公開 VPNアプリのおすすめはどれ?各サービスの特徴や使い方も解説 【2024年】VPNのChrome拡張機能でおすすめはどれ? iPhoneで使うVPNのおすすめは?設定方法や必要シーンも解説 iPadで使えるVPNのおすすめは?設定方法や必要シーンも解説 無料VPNのおすすめはどれ?気になるセキュリティや選ぶポイント紹介