どうも、10ギガ回線とWi-Fi 7ルーターで、快速のネット環境に囲まれているマクリンです。
Wi-Fi下でも実測1Gbps以上となかなかの速度が出ているものの、やはり安定した速度を出すなら無線LANより有線LAN。
2.5Gbps対応あるいは10Gbps対応LANポートをそなえる機器は、LANケーブルでもれなくつなぎたいところですが、既存のWi-Fiルーターだけだとそれが叶いません。
というのも、我が家で使用中のBUFFALO WXR9300BE6PやTP-Link Archer BE805もそうですが、前者は10Gbps対応LANポート(10GbEポート)がついていない、後者はついているけど1個という状況。
マクリンつまり、自宅の有線LAN対応機器を有線ですべて接続しようと思ったら、スイッチングハブで10GbEポートを拡張するしかないのです。
拡張できるポート数は多ければ多いほど当然ありがたいわけですが、だからといって、よく分からないメーカーのものを選ぶのは不安ですよね?
ということで出ました。バッファローの10Gbps対応スイッチングハブ「LXW-10G8」です!
その数なんと8ポート!しかも全部が10GbEという盤石ぶり。
実際に使ってみたので、速度環境がどの程度改善したか確認していきます。
そこで本記事ではLXW-10G8をレビューしていきます。
「8ポートもいらないよ」って人には、5ポート版の「LXW-10G5」もあります。
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BUFFALO LXW-10G8の外観
「BUFFALO LXW-10G8」は、10Gbps対応の8ポートスイッチングハブです。

正直デカいです。14インチノートPCよりひと回り小さいくらい。
ただそれも、背面に8ポートも10GbEポートがついているだけに納得の大きさ。これは壮観。
ファンレスかと思いきや、側面に排気口、その奥にはファンが鎮座していました。さすがにこれだけハイスペックだとしょうがないですよね。
前面にはスライド式DIPスイッチがつき、本体の機能(EEE / FLOW / LOOP)をハードウェア側でON/OFFできるようになっています。
「EEE」「FLOW」「LOOP」の機能をざっくり書くと、それぞれ以下のとおり。
- EEE Energy Efficient Ethernet(IEEE 802.3az)。省エネ機能。アイドル時に回線を節電モードにして電力を減らします。速度が伸びないときはOFFにすると安定することが多い。
- FLOW Flow Control(802.3x PAUSE)。混雑時に相手へ「ちょっと待って」を出してデータ落ちを防ぐ機能。代わりに全体がもたつくこともあるので、遅延が気になる用途はOFFもアリ。
- LOOP ループ検知/ループ防止。配線ミスなどでネットワークが暴走するのを自動で検知して止める保険。基本は常にON。
それぞれのON/OFFは使い方によって分かれますが、省エネ&安定性重視なら全部ON、とにかく途切れないこと重視ならEEEのみOFF、オンラインゲームや配信をやるならLOOPのみON(我が家はこれ)がおすすめです。
BUFFALO LXW-10G8で実際につないでみた
レビューに入る前に、我が家の回線環境を簡単に紹介します。
リビングにはONUとつないでいるメインルーター、隣部屋の書斎にはEasyMeshでつないでいるサブルーターがあり、どちらもTP-Link Archer BE805を使用中。光回線は、10ギガ回線でも4千円台におさまる「enひかりクロス」です。
妻はリビング、僕は書斎で基本仕事しています。で、今回サブルーターの各デバイスを10GbEポートでつなぐために、LXW-10G8を導入しました。
まずは参考値として、リビングにあるヨメリンのMac miniの速度から。こちらはWi-Fiです。
無線LAN環境でも下り5Gbps超え、ロード済みレイテンシ(他のユーザーがインターネットを使っている状況下での応答速度)も30ms以下とかなり速いですが、隣の部屋でもどの程度キープできるのでしょうね。
スイッチングハブ間でも違いを見てみました。2.5GbEスイッチングハブ「PLANEX FX2G-05EM2」でつないだ、書斎にある僕のMac miniの通信速度です。こちらは有線LAN。
上り下りともに1Gbpsはなんとかキープしているものの、リビングに比べるとかなり寂しい値です。スイッチングハブの上限値が2.5Gbpsだけにしょうがないんですけどね。
ということで「BUFFALO LXW-10G8」に変えて、同じく書斎のMac miniを計測してみました。はたしてどうでしょう…?
下りは3Gbps超え、下りは4Gbps超え、ロード済みレイテンシは10ms台と全体的に大幅にアップしました!
下りはリビングのヨメリンMac miniに及ばなかったものの、上りとロード済みレイテンシは上回りました。サブルーターにつないだスイッチングハブとはいえ、さすが有線LAN、さすが10GbE対応といったところ。
UGREENのNAS「NASync DXP2800」もLXW-10G8経由に切り替えたので、こちらも転送速度を確認してみました(HDD 2ベイ、SSDキャッシュは無し)。
NAS側が2.5GbEポート対応なので上限312.5MB/秒までしか出ないものの、実測でも読み込みは290MB/秒台まで出ているので、2.5GbEの理論値近くまで引き出せていることが分かります。
これまでは1GbEポートしか余ってなかったため、そちらにつながないといけず、100MB/秒程度だったので、個人的にはこれでもかなり快適になりました(とはいえ10GbEのNASにすればよかった…)。
最後に気になる音と発熱も見ていきましょう。
まず音ですが、これは通常使用している状況下(室温28度)だとファンが回ることはほぼなく、めちゃくちゃ静かです。
初めてつないだときこそ、ファンが5秒程度ブワーッと回ってびっくりしたのですが、それ以降は本当にファンレスくらいの静音性をキープしています。というか、手前に置いてるNASがダントツうるさいのでまったく気になりませんw
それから発熱。8ポート中6ポートを常に使用している状態で、40〜45度をうろうろしていました。
熱くないわけでも熱すぎるわけでもないちょうどいい温度帯という印象です。
50度超えるレベルならヒートシンクを載せようと思っていたのですが、今のところただの文鎮と化しています…w
BUFFALO LXW-10G8レビューまとめ
本記事ではBUFFALO LXW-10G8をレビューしました。
結論、僕のように全機器10ギガ化を目指す人間には必須のアイテムです。
というのも、ルーターや中継機だけでまかなうには10GbEポートは絶対足りず、基本的にスイッチングハブが必要な中で、信頼できるメーカーかつ実際の中身もしっかりしているのがコレだけだからです。
気になっていた音や熱もぜんぜん許容範囲なので、10ギガ生活をもくろんでいる人は迷わず買いましょう。安くはないけど。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。














