どんな状況でもネット環境に妥協しないマクリン( @Maku_ring)です。
我が家のように、家電やゲーム機などのWi-Fiデバイスつなぎすぎで、速度が落ちたりすることありませんか?
そういう人にこそ試して欲しいルーターが、TP-Linkの「Deco X90」です。
8ストリームを備えた最高クラスのメッシュルーターで、スペック上は最大200台まで接続可能。
さらにAIメッシュ機能で、どこにいても自動で最適な電波が届きます。
ただ、値段の高さゆえ気軽におすすめできない商品でもあります。
そこで、Deco X90のメリットやデメリットに触れつつ、充分に活かせる環境もお伝えします。
そんなわけで本記事は「【TP-Link Deco X90レビュー】8ストリームで死角ゼロ!Wi-Fi6対応のAIメッシュルーター」について書いていきます。
- DecoのWi-Fi 6モデル初のトライバンド対応
- WAN/LANポートが2.5Gbps対応
- 8ストリーム対応
- v6プラス(IPv6 IPoE)非対応
- 約49,800円と高い
タップできるもくじ
TP-Link Deco X90の外観と付属品
「TP-Link Deco X90」は、2.4GHzと5.0GHz x 2、3種類の電波を持つトライバンドのメッシュWi-Fiルーターです。
縦に長いユニークな円柱形をしており、インテリアにも調和するスタイリッシュなデザイン。
サイズ感は、映画館にあるちょっと大きめのポップコーンくらいで、コンパクトとはいえません。
側面には、最大1Gbps対応と最大2.5Gbps対応のLAN/WANポートをひとつずつ搭載しています。
同梱品はDeco X90本体と電源アダプタ、LANケーブルです。
Decoシリーズのスペック比較
同じDecoシリーズのWi-Fi6対応メッシュである、Deco X20・Deco X60とスペックを比較します。
製品 | |||
サイズ | φ110 x 114mm | φ110 x 114mm | 130 × 123 × 210 mm |
ワイヤレス規格 | 2.4GHz:IEEE 802.11b/g/n/ax 5.0GHz:IEEE 802.11n/ac/ax |
||
周波数 | 2.4GHz+5.0GHz | 2.4GHz+5.0GHz+5.0GHz | |
最大通信速度(理論値) | 2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:1,201Mbps |
2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:2,402Mbps |
2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:4,804Mbps 5.0GHz:1,201Mbps |
適用範囲 | 370平米 (2ユニット) |
460平米 (2ユニット) |
560平米 (2ユニット) |
接続端末数 | 最大150台 | 最大150台 | 最大200台 |
ワイヤレスセキュリティ | WPA/WPA2/WPA3 | WPA/WPA2/WPA3 | WPA/WPA2/WPA3 |
CPU | 1GHzクアッドコアCPU | 1GHzクアッドコアCPU | 1.5GHzクアッドコアCPU |
インターフェース | ギガビットWAN/LANポート x 2 | ギガビットWAN/LANポート x 2 | 2.5Gbps WAN/LANポート x 1 ギガビットWAN/LANポート x 1 |
価格 | 約20,800円 | 約30,800円 | 約49,800円 |
Deco X90はシリーズ最高峰のハイエンドモデルにあたります。
最大通信速度・適用範囲・接続端末数のいずれも抜きん出ており、WAN/LANポートも唯一の2.5Gbps対応です。
さらに、なかでも注目すべきポイントは、Wi-Fi6メッシュとしてDecoシリーズ初のトライバンド対応であること。
トライバンドルーターなら2.4GHzと5.0GHzの電波にくわえ、さらに追加でもう一本5.0GHzの電波が使えます。
- 2.4GHzは障害物に強いが通信速度が遅め
- 5.0GHzは障害物に弱いが通信速度が速い
それによって、ひとつひとつの電波が混雑しにくくなり、各デバイスの通信速度が低下しづらくなります。
つまりWi-Fiが安定し、同時接続できる数も増えるわけです。
とはいえ、価格やスペックを考えると上級者向きのルーターといえます。
TP-Link Deco X90の接続設定
Deco X90の接続設定を紹介します。
TP-Link Deco
TP-LINK無料posted withアプリーチ
TP-Link Deco X90のアプリでできること
アプリでできることは多数ありますが、押さえておくべきなのはこの3つです。
ネットワークの管理と優先度の設定
Decoアプリでは、どのデバイスがWi-Fiにつながっているのか一瞬で管理できます。
さらに、それぞれのデバイスをタップすることで、通信速度の優先度変更も可能です。
オンラインゲームをスムーズにプレイしたいとき、最高画質で映画を堪能したいときなど、電波の強度を優先的に上げられるので重宝します。
IPv6に対応させる詳細設定
詳細設定を確認すると、デフォルトではIPv6の対応が無効になっています。
設定を変更するとIPv6へ対応可能です。
2021年現在ではIPv6に対応するサービスはまだまだ少ないですが、普及しつつあります。
IPv6に対応 | IPv6に非対応 | |
検索エンジン | Yahoo! | |
SNS | Instagram/Facebook | LINE/Twitter |
動画サイト | Netflix/YouTube/DAZN | Hulu/Amazonプライムビデオ/GYAO! |
IPv6は回線が混雑しにくいので、設定しておくのがおすすめです。
手順は以下の3ステップです。
Deco X90のアップデート
アプリでは定期的にDeco X90のアップデートができます。
性能アップやセキュリティ脆弱性の修正が期待できるので、ホーム画面の通知を見逃さないようにしてください。
- ネットワークの最適化
- ブラックリストへ登録してアクセスをブロック
- 1日のネット仕様時間の管理
- セキュリティの向上
- アレクサでの音声操作
TP-Link Deco X90の通信速度を計測
我が家のプロバイダーは最大10Gbps(10,000Mbps)対応の光ファイバー回線を敷いています。
Deco X20やX60が最大1Gbps対応WANポートなのに対し、Deco X90は最大2.5Gbps対応WANポートなので、どの程度引き出せるのか気になるところ。
Wi-Fi6対応のノートPC(HP Spectre x360 13)とスマホ(iPhone 12 Pro)で正午に計測しました。
- 下り(ダウンロード)ネット閲覧・アプリダウンロード・動画鑑賞時の速度
- 上り(アップロード)メール送信・データアップロードの速度
通信速度は500〜600Mbps以上と、一般家庭で使うには充分快適な値でした。
ただ、Deco X20やX60で観測した通信速度とほとんど変わらなかったので、WANポートの最大通信速度がアップしている恩恵はそこまで見えませんでした。
とはいえ、やはりAIメッシュという特徴もあり、2台設置するだけで75平米の隅から隅までしっかりした強度のWi-Fi電波が出ていました。
TP-Link Deco X90をおすすめする人
Deco X90は「10Gbps回線をある程度活かしたい人」「とにかく広い場所で使いたい人」「オンラインゲームを快適に楽しみたい人」におすすめです。
シリーズの中で最大通信速度・適用範囲・接続端末数のスペックが高いので、ヘビーユーザーが対象のルーターといえます。
ただ、ふつうに使う分にはややオーバースペックという感もあり、Deco X20やDeco X60でも充分でしょう。
また、IPv6 IPoEには対応していないため、光回線がv6プラス対応なら同社のArcher AX73がおすすめです。
TP-Link Deco X90レビューまとめ
本記事では、「【TP-Link Deco X90レビュー】8ストリームで死角ゼロ!Wi-Fi6対応のAIメッシュルーター」について書きました。
Deco X90は、Decoシリーズのなかでもハイエンドモデルであり、その性能ゆえに値段も高めなので、ルーター初心者よりもさらに高性能なルーターを求める方に適しています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- DecoのWi-Fi 6モデル初のトライバンド対応
- WAN/LANポートが2.5Gbps対応
- 8ストリーム対応
- v6プラス(IPv6 IPoE)非対応
- 約49,800円と高い