どうも、IPアドレスを隠したいマクリンです。
「IPアドレス」とはいわばインターネット上の郵便番号。
IPアドレスからおおまかな地域情報を判別できるので、サービス運営会社はその特性を生かし、利用者の居住地によってサービスの提供範囲を制限しています(ジオブロック)。
例えばNetflixのように、利用者の居住地によって視聴できる動画を変えていたり、HBO Maxのように北米地域以外の利用者はアクセスできないように制御しているケースもあります。
ほかには、海外通販サイトの利用や海外の航空券・ホテル予約判別にもIPアドレスが使われることがあります。
IPアドレスを海外に変更することで、海外地域限定のサービスが楽しめたり、現地価格で利用できるようになります。
ヨメ
マクリン
そこで本記事では、IPアドレスを海外に変更する方法をくわしく解説し、海外サービスの利用やビジネスシーンでおすすめのVPNを5つ紹介します。
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VPNを使えばIPアドレスを海外に変更できる
IPアドレスは、インターネットを利用するPCやスマホの郵便番号にあたり、インターネット上でデータをやり取りするうえで欠かせません。
IPアドレスにはグローバルIPとプライベートIPの2種類あり、自宅や会社のネットワーク外のサイトとやり取りをする際に必要となるのがグローバルIPです。
グローバルIPは「ICANN」という国際組織が管理し、どの国のどの地域からアクセスしているのかが分かるようになっており、地域や組織単位で割り当てられているため、通常変更できません。
このグローバルIPを第三者から見えないように隠す技術が「VPN(Virtual Private Network)」で、以下の特徴があります。
- インターネット上に仮想的な専用ネットワークを形成する
- VPN上では情報が常に暗号化される
- 第三者からは、ユーザーの接続したVPNサーバーの国がアクセス元とみなされる
VPNを使って海外のサーバーに接続することで、IPアドレス(グローバルIP)を海外のものに変更できるというわけです。
VPNを使ってIPアドレスを海外に変更する方法
VPNを使ってIPアドレスを海外に変更する方法を、NordVPNを例に解説していきます。
VPNを契約する
NordVPNの契約手順は以下のとおりです。
VPNアプリをインストールする
NordVPNの契約が完了したら、デバイスに応じた専用アプリを以下の手順でインストールしてください。
ここではmacOS版を例に解説します。
VPNを設定してIPアドレスを確認する
海外のVPNサーバーに接続し、IPアドレスが変更されているかどうか確認しましょう。
ログインが完了したらアプリに戻ります。
VPNサーバーに正しく接続できていれば、このように接続した国のIPアドレスが表示されるはずです。
トルコサーバーにつないだ状態でNetflix上で「ghibli(ジブリ)」と検索すると、日本では観れないジブリ作品が表示され、視聴も可能です。
IPアドレスを海外に変更するのにおすすめのVPN5選
IPアドレスを海外に変更するのにおすすめのVPNを5つ紹介します。
VPN名 | NordVPN |
ExpressVPN |
Surfshark |
CyberGhost |
MillenVPN |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 480円〜2,070円 | 6.67 USD~12.95 USD (約1,001円~約1,943円) |
288円~2,238円 | 290円〜1,790円 | 396円~1,738円 |
プライバシー ポリシー |
ノーログポリシー | ||||
サーバー設置国 | 111ヶ国 | 105ヶ国 | 100ヶ国 | 100ヶ国 | 72ヶ国 |
サーバー台数 | 6,445台 | 3,000台以上 | 3,200台以上 | 11,605台以上 | 1,300台以上 |
最大同時接続 デバイス数 |
6 | 8 | 無制限 | 7 | 10 |
返金保証 | 30日間 | 14〜45日間 | 30日間 |
総合的におすすめのVPNは、こちらの記事でも紹介しているのであわせて参考ください。
NordVPN
NordVPNは、世界各国に6,000台以上のサーバを設置し、さまざまな国のコンテンツを楽しめます。
月額換算480円からと低価格ながら、安定した高速通信で好評なVPNです。
通信速度は500Mbpsを超えることもあり、動画視聴やオンラインゲームなどさまざまなシーンで活躍します。
1ヶ国あたりのサーバー設置台数が豊富なので、サーバー障害やVPN規制が強化されても、代替サーバーに切り替えて利用できる柔軟さもそなえています。
NordVPNの内容をよりくわしく知りたい人は、こちらの記事を参考ください。
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ExpressVPN
海外コンテンツだけでなくビジネスでも利用したい人には、ExpressVPNがおすすめです。
月額換算1,001円からと、他社と比べると高額ですが、高速通信とセキュリティレベルの高さは業界最高水準。
ExpressVPNは、セキュリティに「AES-256bit」という米国でも採用されている暗号技術を採用し、これまでに破られた前例がありません。
VPN接続が急に切断されても、インターネット接続を自動で切断する「Network Lock」という機能があるので、情報漏えいのリスクも防げます。
料金以上のクオリティを提供しているので、機密情報を多く取り扱う人におすすめです。
ExpressVPNの詳細は、以下の記事で解説しています。
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Surfshark
VPNのサブ利用を検討している人には、Surfsharkがおすすめです。
2年契約だと月額288円と安価で利用できるうえ、デバイスの同時接続台数は無制限です。
何台同時に接続しても利用料金は変わらないので、オフィスでの使用にもおすすめ。
サーバー設置国も90ヶ国と多く、ユーザーを保護してくれる3種類の有料オプションもあるなど、環境や用途に応じて選択肢が豊富にある点も魅力のひとつです。
Surfsharkの詳細は、以下の記事で確認ください。
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CyberGhost
費用をできるだけ抑えつつ、多くの国にVPNを接続したい人はCyberGhostがおすすめです。
100ヶ国に11,605台以上のサーバを設置しているので、他のVPNでは接続できない国にも接続できます。
通信が不安定になっても代替サーバーをすぐに探せ、動画視聴やゲームなどのコンテンツごとに専用サーバーが用意されているのも大きなメリットです。
最大45日間の返金保証期間があるので、使いやすさを十分に確かめてから利用したい人も検討してみてください。
CyberGhostの詳細は、以下の記事で取り上げています。
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MillenVPN
日本のVPNを利用したい人におすすめなのが、MillenVPNです。
日本の会社が運営し、日本語に完全対応しているVPNです。
日本の法律を遵守し、世界最高水準のプライバシー保護を念頭にしているので、海外製のVPNに不安を感じる人に向いています。
また、追加料金不要で固定IPが利用できるのもメリットの1つです。
月額396円とリーズナブルですが、サーバ台数は1,300台と少ないため、1サーバにユーザーが集中すると通信速度が遅くなるケースがある点に注意して利用しましょう。
MillenVPNの内容は、こちらの記事でくわしくまとめています。
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IPアドレスを海外に変更する3つのメリット
IPアドレスを海外に変更するメリットを3つ解説します。
海外居住者限定のサービスを利用できる
一部の海外サービスはジオブロック(地域制限)により、対象地域に居住していなければアクセスできないケースがあります。
これはサービスの運営側が、ユーザーのIPアドレスでどの地域からアクセスしているのかを判別し、対象外地域から利用できないようにブロックしていることが原因です。
VPNを利用すれば、接続したVPNサーバーの国にIPアドレスを変更できるので、ジオブロックを回避し、海外居住者限定のサービスを利用できます。
YouTube PremiumやNetflixなどのサブスクサービスを安く利用できる
世界各国で展開しているYoutube PremiumやNetflixなどのサービスは、国によって料金が異なり、為替の兼ね合いで日本で契約するより安くなるケースがあります。
日本に居住しているなら本来、日本の月額料金で契約するしかありませんが、VPNでIPアドレスを変更すれば、日本より安い国の料金でサービス内容がほぼ変わらず契約可能です。
もし安く契約できるサブスクをそのまま使っているなら、VPNを活用して毎月の利用料を節約しましょう。
政府機関の検閲を回避できる
VPNの利用は、中国やロシアなどのインターネット規制が厳しい国でも有効です。
インターネット規制が厳しい国では、政府が国民に知られたくない情報を隠すため、インターネット上の情報を常時検閲しています。
日本では一般的なYahoo!やGoogleなどのサービスも、規制されて使用できないケースがあるのです。
VPNでIPアドレスを変更すればこのような規制を回避し、快適にインターネットサービスを利用できるようになります。
IPアドレスを海外に変更する際の注意点
IPアドレスを海外に変更する際の注意点を3つ解説します。
通信速度が速くて安定したVPNを利用する
VPNを利用した場合、VPNサーバーを経由して通信するため、通信速度が低下する可能性があります。
VPNは、第三者からの抜き取りや盗聴リスクを軽減させるため、通信データを暗号化しています。
このとき、データが別のサーバを一時的に経由することで読み取り不能としているため、通常のインターネット接続よりどうしても時間を要してしまうのです。
接続するVPNサーバーの場所が、現在の居住地から距離が遠くなればなるほど通信の応答速度が遅くなるので、通信速度が速くて安定したVPNを利用するのがおすすめです。
できるだけ高品質なVPNサービスを選択することで、通信速度を最大限に引き出しつつ、ストレスなく利用できるでしょう。
必要なとき以外はIPアドレスを海外に変更しない
VPN接続を常にオンにしていると、VPNなしで通常使えていたサービスが利用できなくなるケースがあります。
たとえば以下のようなサービスを利用する際は、VPN接続をオフにするのがおすすめです。
- ネットショッピング
- 銀行などの金融機関サービス
- 行政サービス
- 公共機関のサービス
- その他VPN対策をしているサービス(NHKプラスなど)
接続のオンオフ切り替えは簡単なので、必要なときにだけVPNサーバーに接続するのがいいでしょう。
無料VPNは用途を限定したほうがいい
無料VPNは、ログなしを保証しているところが少なく、セキュリティも脆弱なものが多いです。
通信が安定しなかったり、サーバ数が少ないためにコンテンツを利用できない可能性もあるなど、取り扱いには注意が必要です。
情報漏えいやサイバー攻撃などのリスクもあるので、できるだけノーログポリシーを掲げているVPNや、本記事で紹介した有料VPNを使用してください。
ただし、セキュリティレベルをあまり重視しないのであれば、筑波大学が学術研究を目的として運営しているVPN Gateがおすすめです。
VPN Gateは無料VPNのなかでもサーバ設置台数が多く、日本以外にもアメリカや韓国などに接続でき、無料で利用できる動画配信サービスであれば問題なく利用できます。
くわしくは以下の記事でまとめているので参考ください。
IPアドレスを海外に変更する際によくある質問
IPアドレスを海外に変更するときによくある質問をまとめてみました。
VPNの利用に危険性はありますか?
VPNの中でも有料サービスの場合、独自のセキュリティ対策を施したり、第三者機関にその信頼性と安全性を評価してもらうなど、危険性を最小限に留める努力をしています。
また有料VPNは、いずれも通信ログを残さないノーログポリシーを掲げているので危険性はきわめて低いと言えます。
一部の有料VPNや無料VPNでは、ノーログを掲げていないサービスもあり、情報漏えいの危険性があるので注意しましょう。
海外のVPNを利用するのは違法ですか?
海外のVPNを利用するのは違法ではありません。
会社やサービスによってはセキュリティ向上のために、VPNの利用を推奨していることもあります。
ただし、VPNを違法行為(違法コンテンツへのアクセス・ハッキング・不正アクセス)に使用することは当然禁止されているので、法律を違反しないよう注意してください。
また、日本では合法で利用できますが、国によってはVPNの利用自体が違法となるケースもあります。
旅行や仕事などで海外からVPNを接続したいときは、その国では違法にならないかよく確認してから使用しましょう。
VPNで海外のIPアドレスに変更するのは無料ですか?
無料VPNなら無料で海外のIPアドレスに変更できますが、以下の懸念があるので注意してください。
- 個人情報漏えいの危険性がある
- 暗号化のセキュリティレベルが低い
- ログなしを保証していないことが多い
- 通信品質が不安定
- 接続サーバを自由に選べないことが多い
住所・電話番号・クレジットカードなど、個人情報の入力が必要なサービスや、安定した通信を確保しないと満足に利用できないサービスの場合、有料VPNを利用しましょう。
なかでもNordVPNは、月額480円からと格安で利用でき、通信も高速かつ安定しているのでおすすめです。
VPNを使ってもIPアドレスが海外に判定されないときの対処法は?
VPNを使ってもIPアドレスが海外に判定されないときは、以下を順番に試してみてください。
- 同じ国で別のサーバーに接続し直す
- VPNを再起動する
- PCやスマホなど、デバイスを再起動する
これらを試しても期待通りに判定されない場合、別のVPNの利用を検討してみてください。
サービスによっては、特定のVPNを制限しているケースもあるので、万が一にそなえてサブVPNを用意しておくと柔軟に対応できて便利です。
海外で日本のIPアドレスに変更できますか?
VPNを利用すれば、海外で日本のIPアドレスに変更できます。
無料VPNだとサーバーが日本に設置されていなかったり、有料版にアップグレードしないと日本サーバーに接続できなかったりするので注意ください。
海外から日本のサービスを利用するのにおすすめのVPNは、以下の記事でくわしく解説しています。
まとめ:IPアドレスを海外に変更するならVPNを活用しよう
本記事では、IPアドレスを海外に変更する方法をくわしく解説しました。
VPNを利用すれば、IPアドレスを海外に変更できるうえ、海外の居住者限定サービスを利用できます。
また、VPNはインターネット上で10分もかからず契約でき、IPアドレスの変更も指定の国を選ぶだけなので難しさは一切ありません。
どのVPNが良いか悩んでいる人は、本記事で紹介した返金保証期間付きのVPNから選ぶことをおすすめします。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。