快適サクサクのネットライフを欲する我が家は、iPhone 11シリーズが最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」に対応したのをきっかけに、Wi-Fi 6対応ルーターを導入しました。
Wi-Fi対応スマホとWi-Fi対応ルーターを組み合わせると高速になるのですが、その実力はたしか。
ですが、こちらの「Nighthawk RAX40」はエントリーモデル。
そうなると気になるわけです。
そんな矢先、NETGEARさんからちょうど、ミドルモデルである「Nighthawk RAX80」を提供いただきました。
Nighthawk RAX80は、Nighthawkシリーズの中位モデルにして、RAX40よりパワフルなクアッドコアCPU搭載に8ストリーム(5GHz:4800Mbps + 2.4GHz:1200Mbps)と、かなり強化されています。
そんなわけで本記事は「【NETGEAR Nighthawk AX8 RAX80レビュー】Wi-Fi 6対応ルーター・ミドルモデルの実力やいかに…?」について書いていきます。
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Wi-Fi6とはそもそも何?
従来のWi-Fi(Wi-Fi 5)とWi-Fi 6では、これだけ変わっています。
- 最大速度(理論値):6.9Gbps
- 周波数帯:5.0GHz
- MU-MIMO:最大4ユーザー
- 最大速度(理論値):9.6Gbps
- 周波数帯:2.4GHz/5.0GHz
- MU-MIMO:最大8ユーザー
最大速度は1.4倍、速度が低下しない同時ユーザー数は2倍になりました。
さらに2.4GHz帯にも対応しています。
元来のWi-Fi電波のイメージは「打たれ強いけど鈍足」なのが2.4GHz、「繊細なスピードスター」が5.0GHzでした。
- 2.4GHz帯 速度は遅いが、障害物に強い
- 5.0GHz帯 速度は早いが、障害物に弱い
NETGEARのWi-Fi6対応のルーターNighthawkシリーズは、エントリーモデルの「AX4 RAX40」と本記事で紹介する「AX8 RAX80」以外に、さらに上位モデルとして「AX12 RAX120」「AX12 RAX200」があります。
いずれも世界最高峰のアンテナ技術を生かした2枚のウィングが特徴的な、未来感あふれるルーターです。
それでは、RAX80の外観・スペックから紹介していきます。
Nighthawk AX8 RAX80の外観と付属品
「Nighthawk RAX80」は2.4GHz帯と5GHz帯、2種類の電波を提供するデュアルバンドのWi-Fi6対応ルーターです。
項目 | スペック |
ワイヤレス規格 | 【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
周波数 | 2.4GHz + 5.0GHz |
最大通信速度(理論値) | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
CPU | 64bitクアッドコア1.8GHz CPU |
ストリーム数 (受信 x 送信) |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 |
推奨接続台数 | 〜72台 |
有線LANポート | ギガビットLAN x 5/ギガビットWAN x 1 |
USBポート | USB 3.0 x 2 |
サイズ | 305 x 202 x 161 mm (アンテナ部込) |
重量 | 1281g |
スペーシーな外観で、NETGEARのアイデンティティでもある2枚のウィングは格納することもできます。
前述のとおり、Nighthawk RAX80はNighthawkシリーズでミドルモデルに相当します。
製品名 | ワイヤレス規格 | 周波数 | CPU | 最大通信速度(理論値) | ストリーム数(受信 x 送信) | 推奨接続台数 | 有線LANポート | USBポート | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
「Nighthawk RAX40」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | デュアルコアCPU | 【2.4GHz】600Mbps 【5.0GHz】2400Mbps |
【2.4GHz】2 x 2 【5.0GHz】2 x 2 |
〜48台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 |
USB 3.0 x 1 | 360 x 215 x 180 mm | 618g |
「Nighthawk RAX80」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア1.8GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 |
〜72台 | ギガビットLAN x 5 ギガビットWAN x 1 |
USB 3.0 x 2 | 305 x 202 x 161 mm | 1281g |
「Nighthawk RAX120」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア2.2GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】8 x 8 |
〜72台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 マルチギガ対応(1G/2.5G/5G) x 1 |
USB 3.0 x 2 | 310 x 220 x 160 mm | 1364g |
「Nighthawk RAX200」 |
【2.4GHz】IEEE 802.11ax/b/g/n 【5.0GHz】IEEE 802.11ax/ac/n/a |
2.4GHz + 5.0GHz + 5.0GHz | 64bitクアッドコア1.8 GHz CPU | 【2.4GHz】1200Mbps 【5.0GHz】4800Mbps 【5.0GHz】4800Mbps |
【2.4GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 【5.0GHz】4 x 4 |
〜96台 | ギガビットLAN x 4 ギガビットWAN x 1 マルチギガ対応(1G/2.5G/5G) x 1 |
USB 3.0 x 2 | 298 x 220 x 170 mm | 1433g |
エントリーモデルから大幅に性能アップし、CPUのコア数・ストリーム数ともに2倍になっており、上位モデルと遜色ないスペックをもっています。
サイズは305 x 202 x 161 mmとそこそこ大きめですが、RAX40よりコンパクトで、MacBook Proと同程度のサイズ感です。
背面のインターフェースは、USB3.0ポート x 2にギガビット対応LANポート x 5と充実しています。
- リセットボタン
- USB3.0ポート x 2
- ギガビット対応LANポート x 5
- ギガビット対応WANポート
- 電源ボタン
- 電源ポート
同梱品はルーター本体に電源アダプタ、LANケーブルのみのシンプル構成です。
Nighthawk AX8 RAX80はスマホアプリで接続設定完了
Nighthawk RAX80は、スマホ専用アプリだけで接続設定が完了します。
NETGEAR Nighthawk – WiFi App
NETGEAR無料posted withアプリーチ
接続設定はややめんどくさいですが、落ち着いてやれば全く問題ありません。
Nighthawk AX8 RAX80のアプリでできること
Nighthawk RAX80は、ネットワーク管理もスマホ専用アプリから全て行うことができます。
NETGEAR Nighthawk – WiFi App
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大きく分けて4つの機能があります。
- デバイスマネージャー
- インターネット回線速度
- ゲストWiFi
- トラフィックメーター
デバイスマネージャーでは、2.4GHz帯と5.0GHz帯で接続されている各機器を見ることが可能です。
インターネット回線速度はその名のとおり、モデム−ルーター間の回線速度を測定できます。
ゲストWiFiはゲスト用のSSIDを発行でき、トラフィックメーターでは使用量を確認します。
Nighthawk AX8 RAX80の通信速度を計測
我が家のプロバイダーはSo-net 光 プラスで、最大1Gbps(1000Mbps)対応の光ファイバー回線を敷いています。
これまで使用していたメッシュルーター「Linksys Velop」の通信速度は以下のとおりです。
それからWi-Fi6ルーターのエントリーモデル「RAX40」の速度です。
下位モデルでも上下ともに200Mbps以上だったので、Nighthawk RAX80にはさらに期待したいところです。
- 下り(ダウンロード) ネット閲覧・アプリダウンロード・動画鑑賞時の速度
- 上り(アップロード) メール送信・データアップロードの速度
動画やゲームの快適性にかかわる下りでは、2.4GHzでも400Mbps以上を記録し、5GHzにいたってはなんと500Mbpsを超える速度を示していました。
上りではむしろ、Nighthawk RAX80の2.4GHzのほうがRAX40の5.0GHzを上回っていました。
いずれもWi-Fi6ルーターですが、2.4GHz帯でも速度が落ちにくい特徴が発揮された結果ともいえます。
しかも、常時15台近くのWi-Fiデバイスを接続するなかなかの環境で計測していますので、その実力はホンモノ。
ミドルモデルはスペックも速度も格段にアップ。
Nighthawk RAX80は、Wi-Fi6ルーターにおいて、コストと性能のバランスがとれたコスパ抜群の一品といえるでしょう。
Nighthawk AX8 RAX80レビューまとめ
本記事は「【NETGEAR Nighthawk AX8 RAX80レビュー】Wi-Fi 6対応ルーター・ミドルモデルの実力やいかに…?」について書きました。
Nighthawk RAX80は、少々お高めの4万円台ではあるものの、ストリーム数は8本、最大通信速度は4.8Gbps(5.0GHz時)と、ヘビーなゲームユーザーまでカバーする高性能なWi-Fi 6対応ルーターです。
iPhone 11 Proをはじめとする、Wi-Fi 6対応のデバイスを持っていれば、その性能をより発揮できる製品となっています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。