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【Velop AX MX5300レビュー】Wi-Fi6&トライバンド対応の高性能メッシュルーター!

自宅のWi-Fiルーターメッシュルーターで構築しているマクリン( @Maku_ring)です。

メッシュWi-Fiとは、複数のルーターで網目あみめ状のネットワークを形成するものですが、安定したネットワークを形成できることもあり、ユーザーが増えてきています。

メッシュWi-Fiのイメージ図

マクリン
部屋の広い人や機器数の多い人にぴったり!

メッシュルーターだと、Wi-Fi対応機器が増えても1台に負荷がかからず、広範囲でも安定したネットワーク環境が得られます。

従来のメッシュルーターは通信速度が控えめなのが弱点でしたが、Orbi WiFi6Deco X20といった高速Wi-Fi規格「Wi-Fi6」対応モデルが増え、この点も解消されてきています。

メッシュルーターで人気のVelopシリーズからも、ついにWi-Fi6対応製品が出ました。

LINKSYSの「Velop MX5300」です。

Orbi WiFi6と同様、Wi-Fi6 x メッシュの掛け合わせであり、さらにトライバンドでもあります。

つまり、通常のルーター(デュアルバンド)にもう1種類のWi-Fi電波を追加し、3種類の周波数帯を持っています。

Velop MX5300はトライバンドルーター

メッシュルーターの中でも速度にこだわる人に最適といえます。

そんなわけで本記事は「【Velop AX MX5300レビュー】Wi-Fi6&トライバンド対応の高性能メッシュルーター!」について書いていきます。

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プロフィール

いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。当サイトでは、さまざまなガジェット・家電をレビューしています。「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」のモノ/ガジェットクリエイターとしても活動し、22年4月には書籍「マクサン式Webライティング実践スキル大全」を出版。株式会社makuri・合同会社レイテラス代表取締役。 プロフィール詳細レビューガイドライン・理念

他のVelopシリーズとのスペック比較

Velopシリーズでスペックを比較しました。

製品
ワイヤレス規格 2.4GHz:IEEE 802.11b/g/n
5.0GHz:IEEE 802.11n/ac
2.4GHz:IEEE 802.11b/g/n/ax
5.0GHz:IEEE 802.11n/ac/ax
周波数 2.4GHz+5.0GHz 2.4GHz+5.0GHz+5.0GHz
ストリーム数 4本 6本 8本
最大通信速度(理論値) 2.4GHz:400Mbps
5.0GHz:867Mbps
2.4GHz:400Mbps
5.0GHz:867Mbps
5.0GHz:867Mbps
2.4GHz:574Mbps
5.0GHz:2,402Mbps
5.0GHz:1,201Mbps
2.4GHz:1,147Mbps
5.0GHz:2,402Mbps
5.0GHz:1,733Mbps
適用範囲 140平米 185平米 185平米 190平米
接続端末数 最大30台 最大50台 最大250台 最大250台
ワイヤレスセキュリティ WPA2 WPA3
CPU 716MHz クアッドコアCPU 1.4GHz クアッドコアCPU 2.2GHz クアッドコアCPU
インターフェース ギガビット対応LAN/WAN互換ポート x 2 ギガビット対応WANポート x 1
ギガビット対応LANポート x 3
ギガビット対応WANポート x 1
ギガビット対応LANポート x 4
2個パックの価格 17,373円前後 25,350円前後 57,895円前後 66,622円前後

MX5300MX4200は、2.4GHz帯と5.0GHz帯ともにIEEE 802.11ax、つまりWi-Fi6に対応しています。

また、Wi-Fi電波を3種類持ち、接続台数を増やしても余裕をもってWi-Fiを分担することができます。

ストリーム数(電波の通る道の本数)の点でも、デュアルバンドが3本、トライバンドが6本に対し、MX5300とMX4200は最多の8本です。

マクリン
これが最大通信速度の高さ接続端末数の多さにつながってるんですよ!

さらにCPUのクロック数(周波数)、ポート数でも上回り、MX5300はまさにVelopのフラグシップモデルにふさわしいスペックといえます。

Velop MX5300の外観と付属品

Velop MX5300はVELOPシリーズ共通の四角柱のスマートなフォルムです。

Velop MX5300の外観
 
サイズはデュアルバンドの78 x 78 x 143mm、トライバンドの78 x 78 x 185mmに対し、MX5300は99 x 99 x 239mmとひと回り大きくなっています。

LINKSYS VELOPデュアルバンドのサイズ

デュアルバンド

LINKSYS VELOPデュアルバンドのサイズ

トライバンド

MX5300

デュアルバンドは350ml缶サイズでしたが、MX5300は明らかにデカイです。

Velop MX5300のサイズは99 x 99 x 239mm
 
重量も約1.6kgと重く(デュアル:約300g、トライ:約460g)、アンテナモジュールが追加された分、Velop本来の軽量スリムさは無くなっています。

Velop MX5300の重量は約1.6kg
 
天面にはメッシュ加工が施され、排熱はいねつに配慮されています。

Velop MX5300の天面はメッシュ加工
 
底面には電源ボタンとWPSボタン、RESETボタンが付いています。

Velop MX5300の底面
 
インターフェースは、USB-Aポート(USB3.0)にギガビットLANポート x 4、ギガビットWANポートと、メッシュルーターにしては充実しています。

Velop MX5300のポート類
 
同梱品はMX5300電源アダプタ、イーサネットケーブル、「Linjsys DOCUMENTATION」ディスクです。

Velop MX5300の付属品

Velop MX5300の接続設定

Velop MX5300にかぎらず、Velopシリーズは専用アプリだけで接続設定が完結し、その手順も画面に沿って進めるだけなので分かりやすいです。

Linksys

Linksys

Belkin International, Inc.無料posted withアプリーチ

接続設定方法を紹介します。

STEP.1
モデムにつなぐ
ノード(ルーターのこと)をモデムに接続し、天面のLEDが紫点灯するまで待機します。


STEP.2
セットアップ用Wi-Fiにつなぐ
本体底面に書かれているセットアップ用Wi-Fiにつなぎます。


STEP.3
アカウント作成
Linksysアカウントを作成します。


STEP.4
アカウントリンク
作成したアカウントとVelopをリンクします。


STEP.5
Wi-Fiの名称付け
Wi-FiのSSIDとパスワードを設定します。


STEP.6
ノードの設定完了
ノードの設定が完了します。


STEP.7
(2台以上のとき)サテライト追加
別の部屋に2台目・3台目のノード(サテライト)を追加するときは、追加設定を行います。1台のときはSTEP.6で完了です。


Velop専用アプリでできること

Velop MX5300は、ネットワーク管理もスマホアプリから全て行うことができます。

Linksys

Linksys

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ダッシュボードでは接続機器数とノード数が分かります。


 
機器数をタップすると、どのデバイスがいずれのノードと2.4/5.0GHzいずれの周波数帯でネットワーク接続しているか確認できます。

メッシュルーターだと、こちらがSSIDをいちいち変えずとも、ルーター側で適切な周波数に自動振り分けでき、その特性はVelop MX5300でももちろん発揮されています。

インターネット速度テストでは、モデムとルーター間の通信速度をチェック可能です。


 
保護者による制限もでき、お子さんの使用スケジューリングや特定サイトへのアクセス禁止も設定できます。

Velop MX5300のアプリのペアレンタルコントロール
 
デバイスごとの優先度付けにも対応し、ゲーム機やゲーミングPC、動画配信サービスを観るデバイスは、こちらに登録することで速度遅延が生じにくくなります。


 
ゲスト用ネットワークも設定できるので、友人知人の来訪時にも重宝します。

マクリン
スマホから直感的に細かい設定も可能なので、優秀なアプリといえますね!

Velop MX5300の通信速度を計測

我が家のプロバイダーは「ドコモ光×GMOとくとくBB」で、最大10Gbps(10,000Mbps)対応の光ファイバー回線を敷いています。

注意
最大速度9.6GbpsのWi-Fi 6の実力は、ドコモ光×GMOとくとくBBNURO光10Gauひかりなど、最大10Gbps対応の光回線でないと発揮しきれません。その点あらかじめご承知おきください。
 
ただし、Velop MX5300のWANポートは最大1Gbps対応なので、Wi-Fi6の実力は発揮しきれないモデルです。

まず参考までに、過去に計測したVelopトライバンドの通信速度です(いずれも正午に測定しています)。

本体の速度

サテライトの速度

送受信の速度

  • 下り(ダウンロード) ネット閲覧・アプリダウンロード・動画鑑賞時の速度
  • 上り(アップロード) メール送信・データアップロードの速度

トライバンドのメッシュだけあってなかなか速い結果ですが、これがWi-Fi6対応だとどれほど良くなるのか気になるところ。

ということで、Wi-Fi6対応のノートPC(HP Spectre x360 13)とスマホ(iPhone 11 Pro)で測定しました。

HP Spectre x360 13

iPhone 11 Pro

インターネットの快適性につながる下りでは、いずれも600Mbps以上あり、Velopトライバンドをも上回るスピードを観測しました。

WANポートが最大1Gbpsに律速されるとはいえ、Wi-Fi6の実力の一端が出ており、上限値にせまる速度を示すことが分かりました。

Wi-Fi6の実力を出し切るなら、10Gbps対応WANポートを備えるBUFFALO WXR-5950AX12がベターです。

しかし、BUFFALO WXR-5950AX12はメッシュルーターではありません。

広い部屋・階層の多い部屋でルーターを使うのであれば、複数台のルーターでネットワークエリアを拡大できるメッシュルーターが適しています。

メッシュルーターでWi-Fi6がいい」というのであれば、Velop MX5300Orbi WiFi6がおすすめです。

注意
Velopシリーズは本機ふくめ、v6プラス(IPv6 IPoE)には未対応です。v6プラス接続の通信で使う場合、v6プラスのルーターを間にはさむ必要があります。

Velop MX5300レビューまとめ

本記事は「【Velop AX MX5300レビュー】Wi-Fi6&トライバンド対応の高性能メッシュルーター!」について書きました。

Velop MX5300」は、Orbi WiFi6Deco X20と同様、Wi-Fi6 x メッシュというよくばり設計ルーターです。

価格は高め(約5万円)で大きいし重いですが、それも納得の高スペックとなっています。

広いエリアで安定したWi-Fi環境を得たいということでしたら、現状最適解のひとつといえるでしょう。

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

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