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BUFFALO WXR9300BE6Pをレビュー!10Gbps対応WANポート付きなのにコスパの高いWi-Fi7ルーター

評価:4.5

10ギガ回線で大満足のマクリンです。

自宅は10ギガ回線とWi-Fi 7メッシュルーター「Deco BE75」のおかげで、どの部屋にいても恩恵を受けています。

ただそうなると気になるのが他の場所の光回線。

僕は撮影スタジオ2軒とレンタルスペース1軒を借りており、そのいずれも通常の1ギガ回線

マクリン
となると、自宅との速度の違いに愕然とするわけですよ…。

1ギガ回線と10ギガ回線の月額差はなくなりつつあります。

例えばenひかりの場合、1ギガ回線の戸建てプランが月4,620円、10ギガプラン「enひかりクロス」はマンション・戸建てともに月4,917円

その差はわずか300円弱なのに、光回線の最大速度は10倍差

「それなら10ギガ回線にしたほうがいいんじゃね?」と思い至り、撮影スタジオの1つも10ギガ回線に変えることにしました。

撮影スタジオは自宅とちがい、複数の部屋に分かれるわけでなく、広いエリアがズドーンとある感じなのでメッシュルーターは不要。

だとすると、1台で強いタイプがほしいと思っていたところ、バッファロー様からちょうど「WXR9300BE6P」を提供いただく機会にめぐまれました。

僕がDeco BE75で唯一気になっていたのが、Wi-Fi 7の目玉機能であるMLOの不安定さ。

それが本機だととくに問題なさそうなのはひと安心。

最大10Gbps対応のWANポートもつき、10ギガ回線の高速性をそのまま活かせるのもありがたいです。

僕は今回1台のみでの使用ですが、Wi-Fiエリアを仮に広げたいときもEasyMesh対応なので、他のEasyMesh対応ルーター(他社でもOK)とつなげ、メッシュネットワークを形成できます。

そこで本記事ではWXR9300BE6Pをレビューしていきます。

メリット
  • 同カテゴリーでは比較的安価
  • Wi-Fiの方向を調整できる外付けアンテナ付き
  • v6プラス対応
  • Wi-Fi 7対応
  • 最大10Gbps対応WANポート搭載
  • EasyMesh対応でWi-Fiエリア拡大可能
  • MLOも安定
デメリット
  • 10ギガ回線の導入がほぼ必須
  • 10Gbps対応LANポート非搭載
  • アプリのUIに若干クセあり
ご提供品
本記事は株式会社バッファロー様から商品を提供いただき作成しています。
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マクリン

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プロフィール

いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。当サイトでは、さまざまなガジェット・家電をレビューしています。「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」のモノ/ガジェットクリエイターとしても活動し、22年4月には書籍「マクサン式Webライティング実践スキル大全」を出版。株式会社makuri・合同会社レイテラス代表取締役。 プロフィール詳細レビューガイドライン・理念

BUFFALO WXR9300BE6Pの外観と付属品

BUFFALO WXR9300BE6P」は、2.4/5/6GHzと3種類の電波を持つトライバンドタイプのWi-Fi7メッシュルーターです。

製品
サイズ 230 x 163 x 60 mm
ワイヤレス規格 2.4GHz:IEEE 802.11be/ax/n/g/b
5GHz:IEEE 802.11be/ax/ac/n/a
6GHz:IEEE 802.11be/ax
周波数 2.4GHz+5GHz+6GHz
最大通信速度(理論値) 6GHz:5,764Mbps
5GHz:2,882Mbps
2.4GHz:688Mbps
ワイヤレスセキュリティ WPA3 Personal
WPA2 Personal
WPA/WPA2 Personal
WPA2/WPA3 Personal
WEP(128-bit / 64-bit)
OPEN
CPU 未記載
インターフェース 10Gbps WANポート x 1
1Gbps LANポート x 4
WANタイプ 手動
DHCP
PPPoE
DHCPv6-PD
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)
価格 31,480円前後

 
外付けアンテナの突き出したバッファローらしい形状で、見るからに強そうな印象を受けます。


 
アンテナは軸回転で方向を自在に調整でき、特定方向のWi-Fiを強めたいときに重宝します。


 
ハイスペックルーターにありがちなゴツさは案外なく、邪魔にならないサイズ感なのはありがたいです。


 
スマートに隠したい人向けに、背面には壁掛け用のフックが設けられています。


 
右側面には各インターフェースがついています。


インターフェース(上から)
  • 1Gbps LANポート x 4
  • USB Type-A(USB 3.2 Gen 1)
  • 10Gbps WAN/LANポート x 1
  • 10Gbps WANポート x 1

LANポートは最大1ギガにしぼられるものの、WANポートは最大10ギガ対応で、10ギガ回線をWi-Fi使用するユーザーならギガの世界を体感できる仕様となっています。

同梱品はBUFFALO WXR9300BE6P本体にスタンド、LANケーブル(カテゴリー6A:2m)、ACアダプター、取扱説明書です。


 

BUFFALOのWi-Fi 7ルーター間で比較

同社のWi-Fi 7ルーター同士でスペック比較してみました。

製品
サイズ 230 x 163 x 60 mm 300 x 195 x 75 mm
ワイヤレス規格 2.4GHz:IEEE 802.11be/ax/n/g/b
5GHz:IEEE 802.11be/ax/ac/n/a
6GHz:IEEE 802.11be/ax
周波数 2.4GHz+5GHz+6GHz
ストリーム 6本 10本
最大通信速度(理論値) 6GHz:5764Mbps
5GHz:2882Mbps
2.4GHz:688Mbps
6GHz:11529Mbps
5GHz:5764Mbps
2.4GHz:688Mbps
ワイヤレスセキュリティ WPA3 Personal
WPA2 Personal
WPA/WPA2 Personal
WPA2/WPA3 Personal
WEP(128-bit / 64-bit)
OPEN
インターフェース 10Gbps WANポート x 1
1Gbps LANポート x 4
10Gbps WANポート x 1
10Gbps LANポート x 1
1Gbps LANポート x 3
IPv6(IPoE / IPv4 over IPv6)
価格 31,480円前後 64,980円前後

本機はWi-Fi 7ルーターでは下位モデルにあたるものの、性能不足を感じにくい仕様となっています。

他社のWi-Fi 7ルーターは、廉価モデルだとWANポートを2.5Gbps対応におさえるところ、本機はしっかり10Gbps対応なのは好感がもてます。

ただ上位のWXR18000BE10Pはフラグシップモデルだけあり、ONUからの入力・有線LAN機器への出力ともに10ギガ対応となっています。

有線LAN接続の高速性にもこだわりたい人はこちらが選択肢に入るでしょう。

また、ストリーム数もWXR9300BE6Pの6に対してWXR18000BE10P10。Wi-Fiの実測値も後者のほうが高いはずです。

とはいえ後述しますが、本機でも十分な速度は出ており、価格も半額以下なので、コスパを重視するなら本機が間違いなくおすすめ。

マクリン
高額になりがちな10ギガポート付きWi-Fi 7ルーターで3万円台前半はかなりオトク!

BUFFALO WXR9300BE6Pの接続設定方法

BUFFALO WXR9300BE6Pの接続設定方法を紹介します。

STEP.1
スマホアプリ
スマホアプリ「Air Station」をダウンロードします。

AirStationアプリ (旧StationRadar)

AirStationアプリ (旧StationRadar)

BUFFALO INC.無料posted withアプリーチ

STEP.2
アカウントにログイン
アプリを立ち上げ、右上の「+」マークをタップし「Wi-Fiルーターをセットアップ」「新規設置」を選びます。



STEP.3
ルーターのLEDを確認
WXR9300BE6PのWANポートとONUをLANケーブルでつないでから電源を入れ、LEDが緑または白点灯するまで待ちます。


STEP.4
設定用Wi-Fiに接続
ルーターで使用する場合、上下のスイッチをそれぞれ「ROUTER」「AUTO」に合わせます。


STEP.5
設定用Wi-Fiに接続
ルーター背面のセットアップカードもしくはQRコードで設定用W-Fiに接続します。



STEP.6
Wi-Fiルーターの検出
ネットワーク上のデバイス捜索を許可することで、今回設定するルーターが出てくるはずなので、問題なければ「次へ」をタップします。



STEP.7
接続タイプ選択
セットアップカードに記載されている情報を用い、本体にログインします。すると、接続タイプの検出に入ります。出てきた接続タイプが合っているならそのまま進めましょう。




STEP.8
接続設定完了
以上で接続設定は完了です。

STEP.9
引っ越し設定ON
メルコIDを新規登録しておくことで、今後別のルーターへ引っ越しする際に本機の設定を引き継げるので、できれば登録しておきましょう。



STEP.10
製品登録
本機をユーザー登録することで、最新情報の取得や修理申し込みが簡単にできるので、製品登録もしておきましょう。



STEP.11
新規設置完了
以上でWi-Fiルーターの新規設置は完了です。


BUFFALO WXR9300BE6Pのレビュー

BUFFALO WXR9300BE6Pを実際に使って感じたことをレビューしていきます。

 

アプリに少しクセがある

最初に設定すればその後使う機会はほとんどないですが、アプリの設定画面が人によっては使いにくいと感じるかもしれません。

マクリン
とはいえ僕みたいに慣れてる人なら問題ないです!

接続設定の中でSSIDやパスワードの変更を行えないため、設定を終えた段階ではSSIDやパスワードはデフォルトのままです。

セキュリティ面をふまえると、これらは確実に変更したいところで、その場合は「設定画面を表示する」をタップし、設定画面で操作する必要があります。

その設定画面がアプリから遷移してブラウザ上で行うカタチとなるためか、若干見づらく感じました。

これはしょうがないですが、2.4/5/6GHz帯のSSID/PW(パスワード)にくわえ、それぞれに紐付ひもづいたMLO用のSSID/PWも設定する必要があるため、かなり多くの変更を要します。

MLOと通常のWi-FiのSSID名は分けないといけませんが、周波数帯ごとにWi-Fiを変えるのがめんどうな人は、2.4/5/6GHz帯で同じSSID/PWにしてもOKです(僕はそうしてます)

MLO(Multi-Link Operation)
2.4/5/6GHz帯に同時接続できる技術で、高速・低遅延を実現できます。Wi-Fi 7対応機器のみが利用できます。
 
これはバッファローのかたに教えてもらったんですが、5GHz帯はWi-Fi強度がつよめの100〜144チャンネル(W56帯)がおすすめだそうです。


 
また、EasyMesh機能も使わないのであれば、オフにしておいたほうが気持ち出るみたいです。


 
設定画面ではWi-Fi名やEasyMeshのほかに、一時的なWi-Fi共有のための「ゲストポート」、お子様のWi-Fiを管理する「キッズタイマー」、「デバイスコントロール」などが見れます。



 
デバイスコントロールでは、ルーターにどんなデバイスが接続されているかが、機器の名称とともに具体的に分かります。

全設定がアプリUIにおさまるわけではないので見づらい部分はあるものの、設定項目自体は意外とシンプルで、迷うことはないと思います。
 

速いだけでなくMLOも安定している

撮影スタジオの光回線は、1ギガ回線の「enひかり」をもともと契約していましたが、本機の導入を機に最大10Gbpsの「enひかりクロス」に変更しました。

マクリン
10ギガ回線で最安なので超おすすめ!
 
まずは参考までに1ギガ回線時の速度を載せます。



ルーターもWi-Fi 6ルーターの「TP-Link Archer AX73」であるため、正直フツーというかやや遅い印象です。

1ギガ回線のままBUFFALO WXR9300BE6Pに変えた計測結果がこちら。



びっくりしました。なんせルーターを変えただけで速度2倍になってますから。

Wi-Fi 7ルーターをWi-Fi 7デバイスの「iPhone 16 Pro」でつなげているため「Wi-Fi 7の恩恵を受けられる」というのは想像以上にデカいみたいです。

これは10ギガ回線に変えた後の結果がたのしみ。

ということで、10ギガ回線導入後のBUFFALO WXR9300BE6PでのWi-Fi計測結果です。



マクリン
は、はえぇー!

1.7〜1.8Gbpsを安定して叩き出し、体感的でも分かるくらいページ遷移がヒュンヒュン行えるようになりました。

よく考えたら、従来の光回線なら上限値でも出せないような速度をWi-Fiで出せちゃってるわけで、1ギガ回線しか使ったことのない人は当然体感したことのない速度感です。

速さも重要ですが、Wi-Fi強度がどの程度保たれるかも大事。

ということで「Wi-Fiミレル」というアプリを用い、スタジオ内の各エリアにおけるWi-Fi速度を測りました(ルーター設置場所は下記「1633」の位置)。

MEMO
数字は速度を表し、単位はMbpsです。「1000」は1Gbps(1000Mbps)という意味になります。

中継機や他のEasyMesh対応ルーターは使わず、1台だけの運用ではあるものの、一番端っこのエリアでも500Mbps以上は出ているので、強度的にはかなりがんばっているほうです。

91平米のスタジオで全く問題ないので、2・3階にまたがるとかでなければ、一般家庭なら「1台だけで使う」でぜんぜんOKでしょう。

本機が同じくWi-Fi 7ルーターの「TP-Link Deco BE75」よりすぐれていると感じたのはMLOの安定性

MLO(Multi-Link Operation)
2.4/5/6GHz帯に同時接続できる技術で、高速・低遅延を実現できます。Wi-Fi 7対応機器のみが利用できます。

Deco BE75はファームウェアの問題で、MLOは現状使いものになりません

でもBUFFALO WXR9300BE6PはMLOがかなり安定し、今回iPhone 16 ProでMLOのWi-Fiにつなぎましたが、まったく切れることなく使えていました。

各エリアのWi-Fi速度も最高速はそんなに変わらないものの、多少底上げされていました。

したがって、Wi-Fi 7機器ユーザーも使う価値の高いルーターだと感じました。

BUFFALO WXR9300BE6Pはこんな人におすすめ

BUFFALO WXR9300BE6Pは「できるだけ高速でネットを使いたいWi-Fi 7機器ユーザー」におすすめです。

10GbpsのWANポートをもち、10ギガ回線をしっかりそのまま活かせるのにくわえ、MLOも安定しているのは大きいです。

外付けアンテナで電波の方向も多少調整できるのも強み。

EasyMesh対応のルーターと組み合わせれば複数台でメッシュネットワークを形成できるものの、基本的には1台運用が安定するので、複数階にわたってWi-Fiを届かせたい人は「TP-Link Deco BE75」がおすすめです。

一方、1台だけ置いてシンプルに運用したい人は、本機のほうが適しています。

BUFFALO WXR9300BE6Pレビューまとめ

本記事はBUFFALO WXR9300BE6Pをレビューしました。

高額になりがちな10Gbps対応WANポート付きのルーターでもかなりリーズナブルにおさえられ、かつ性能も高いので、コスパを重視する人にはおすすめの1台です。

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

メリット
  • 同カテゴリーでは比較的安価
  • Wi-Fiの方向を調整できる外付けアンテナ付き
  • v6プラス対応
  • Wi-Fi 7対応
  • 最大10Gbps対応WANポート搭載
  • EasyMesh対応でWi-Fiエリア拡大可能
  • MLOも安定
デメリット
  • 10ギガ回線の導入がほぼ必須
  • 10Gbps対応LANポート非搭載
  • アプリのUIに若干クセあり
Wi-Fiルーターのおすすめはどれ?タイプ別に選び方も紹介 10ギガって必要?10G光回線のおすすめ10社を料金や実測値で徹底比較

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