どうも、海外旅行大好きマクリンです。
海外旅行中はインターネットで地図や飲食店を調べたり、日本にいる家族に連絡したりと、日本にいるとき以上にスマートフォンを重宝する人も多いでしょう。
しかし、日本でふだん利用しているスマホを海外でそのまま使ってしまうと、通信費用が高額になってしまうケースがあります。
マクリン
ヨメ
eSIMはここ数年で注目度が上がってきているものの、海外旅行で使うメリットをイメージできない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、海外旅行におすすめのeSIMにくわえ、eSIMの使い方も解説します。
タップできるもくじ
eSIMと物理SIMの違い
従来のSIMはカードタイプなので「物理SIM」と表現され、スマホに直接差し込むことで回線に接続できました。
一方、eSIM(Embedded SIM)は「埋め込み型SIM」という意味で、スマホに内蔵されているタイプのSIMを指します。
eSIMと物理SIMの具体的な違いを表にまとめてみました。
項目 | eSIM | 物理SIM |
---|---|---|
開通までの時間 | 約10分(オンラインで完結) | 数日〜数週間 |
不要な回線の削除 | プロファイルを削除 | SIMカードを取り出す |
互換性 | 2018年以降の対象機種 | すべての機種 |
海外で利用するとき | 国ごとに最適なプランを購入できる | 海外で現地の通信会社のSIMカードを購入 |
持てる回線の数 | 2(一部機種は対応不可) | 2(一部機種は対応不可) |
契約できる通信事業者数 | 3以上(機種により異なる) | 2(機種により異なる) |
物理SIMは、申し込みから開通まで1週間以上かかるケースがほとんどです。
その点eSIMは、契約から開通まですべてオンラインで完結します。
そのうえ、eSIMはスマホ内部に電子的に組み込まれているため、SIMカードを抜き差しする手間がなく、SIMカードの破損や紛失のリスクもありません。
短時間で契約・開通できるので、海外旅行の直前でSIMの契約忘れに気がついたとしても安心です。
ただしeSIMは、スマホの機種によっては対応していないケースもあります。
eSIMは総務省もサービスを促進しているため、スマートウォッチやPCなどにも埋め込まれているケースがあり、今後もますます普及していくことが予想されます。
海外旅行におすすめのeSIM6つを比較
海外旅行におすすめのeSIMを6つ紹介します。
eSIM | Saily |
Holafly |
Airalo |
KKday |
World eSIM |
Ubigi |
---|---|---|---|---|---|---|
料金 | 3.99USD〜27.99USD (約599円〜4,199円) |
2,400円〜11,900円 | 4.5USD〜32USD(約675円〜4,800円) | 101円〜5,636円 | 980円〜11,650円 | 1,000円〜4,100円 |
データ量 | 1GB〜20GB | 無制限 | 1GB〜20GB | 500MB〜無制限 (1日あたり) |
500MB〜無制限 | 1GB〜10GB |
対応国数 | 150ヶ国以上 | 180ヶ国以上 | 200ヶ国以上 | 146ヶ国 | 180ヶ国以上 | 200ヶ国以上 |
Saily(セイリー)
Sailyは、NordVPNを運営するNord Security社の開発したグローバルeSIMサービスです。
150ヶ国以上に対応し、料金も約599円からとお手頃価格。
データ量に見合った利用期間が設定されているため、最適なプランを契約できます。
データ量 | 1GB | 3GB | 5GB | 10GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|
有効期間 | 7日間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 |
料金 | 3.99USD (約599円) |
7.99USD (約1,199円) |
10.99USD (約1,649円) |
17.99USD (約2,699円) |
27.99USD (約4,199円) |
データ量は買い切りタイプで、有効期間をすぎたときや旅行中に使い切ってしまったときは利用が停止してしまいます。
とはいえ、Sailyはいつでも追加購入が可能です。
日本語に対応していないデメリットはあるものの、Sailyは表示された案内どおりに操作するだけなので、誰もが直感的に契約から設定までを完了できます。
オンライン操作が苦手な人やeSIM利用が初めての人でも安心して利用できるでしょう。
Sailyの口コミは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
150ヶ国でのeSIMプランとシームレスな接続
24時間365日のライブチャットサポート
Holafly(オラフライ)
Holaflyは、データ量が無制限のプランを提供しているサービスです。
データ無制限プランは、台湾・アメリカ・メキシコ・タイ・中国・ヨーロッパなど180を超える国や地域で提供されています。
ヨーロッパ圏ではテザリング可能なので、仕事でもプライベートでも快適にインターネットに接続できます。
また、中国だとVPNが付与されるため、LINEやiMessageなどの使用制限があるアプリも問題なく利用可能です。
料金は5日間で2,400円からとSailyと比べて割高ですが、その分データ不足を心配せず旅行を楽しめるのは大きなメリットです。
Holaflyの口コミは、こちらの記事でくわしく紹介しているのであわせて参考ください。
Airalo(エラロ)
Airaloは、シンガポールの企業が運営している世界初のeSIMサービスです。
200以上もの国や地域に展開しているので、ほとんどの地域で利用可能です。
英語や日本語を含めた19言語に対応し、500万人以上の利用者が愛用しています。
また、各国のeSIMだけでなく、アジアやヨーロッパなどの州全体で使えるものや、124ヶ国で使えるグローバルeSIMなど、多岐に渡ります。
通信も安定していると定評があり、料金も約675円からとリーズナブルなので信頼度も高いです。
KKday(ケーケーデイ)
KKdayは、eSIMだけでなく現地ツアーやホテルなどの予約もできる、アジア最大級のオプショナルツアー予約サイトです。
データ量が1日ごとに回復するので、旅行初日で使い切ってしまっても安心です。
また、有効期間も以下のとおり複数あり、余分に料金を支払うこともありません。
料金が101円からと格安で、国によってはデータが無制限で利用できるので、旅行先で動画を視聴したい人にもおすすめです。
ただし「通信が安定しにくい」「サポートにつながりにくい」といった声もあるので注意してください。
World eSIM(ワールドイーシム)
海外のeSIMに不安を感じる人におすすめなのが、World eSIMです。
株式会社ビジョンという東証一部上場企業が運営し、グローバルWi-Fiの提供もしているので、通信品質も定評があるeSIMサービスです。
日本の企業なのでサイトやサポートが完全日本語対応で、英語が苦手な人でも安心して利用できます。
eSIMの対応国数も180ヶ国以上と豊富で、使用可能なデータ量も500MB〜無制限と自由度も高いです。
そのうえ料金は980円からと低価格で、テザリングにも対応しているので、ビジネスシーンでも活躍します。
Ubigi(ユービージー)
Ubigiは、買い切りタイプ以外に年間契約もできるeSIMです。
フランスの会社ですが、2022年にNTTの子会社となったため、信頼性の高い企業です。
200以上の国と地域にサービスを展開し、料金も台湾に旅行に行く場合は1,000円からとリーズナブルな価格で提供しています。
データ量が月2GBまでと少なめですが、年額で契約できるタイプもあるので、長期留学や出張する時も活躍します。
ただし、通信速度が少し遅いケースがあるので、速度をあまり気にしない人におすすめです。
サポートも日本語対応はしているものの、迅速な対応を求める際は英語で送る必要があるため注意してください。
eSIMの使い方
eSIMをスマホで使う方法を具体的に解説します。
本記事ではSailyを例に、iPhoneを使って紹介します。
Sailyのプランを購入する
Sailyを使うにはプランの購入が必要です。
アプリをインストールしてログインする
Sailyのプランを購入したら、App StoreからSailyのアプリをインストールしましょう。
Sailyのアクティベートを設定する
ログイン後、Sailyをアクティベートして、いつでもeSIMを使える状態にする必要があります。
この時点では有効期間はまだ開始されないので、安心して進んでください。
海外旅行でSailyを使えるようにする
実際にSailyを使用できるように設定していきます。
日本を出国する直前に設定しておくと、渡航後もスムーズにインターネットを利用できます。
150ヶ国でのeSIMプランとシームレスな接続
24時間365日のライブチャットサポート
eSIMを海外旅行で使うメリット・デメリット
メリット
eSIMを海外で使うと、以下5つのメリットがあります。
手続きがオンラインで完結
物理SIMは購入する際に店頭に出向く必要があり、SIMが届くまででも数日〜1週間の期間が必要です。
そのため、手続きの時間が取れない人にとっては対応が難しい一面がありました。
その点eSIMは物理SIMとは異なり、店舗に行く必要がありません。
購入から開通手続きまでの全てがオンラインで完了でき、購入した日に即日で利用開始できます。
店舗の営業中に来店できない人や、旅行間近までSIMのことを忘れていたケースでも助かります。
海外渡航の日程分だけ契約できる
海外旅行の日数は、3日間という人もいれば、1ヶ月という人もいます。
どちらの人も同じプランを契約してしまうと、使用可能なデータ量が本人に合わなかったり、余分な料金がかかったりしてしまいます。
一方eSIMは、プランの選択肢が多いケースがほとんどなので、必要な日程分だけの契約が可能です。
また、データ量が選べるサービスもあるため、自身に合うプランを選択できます。
ローミング料金を抑えられる
海外でデータローミングをオフにしないままインターネットを利用すると、日本で利用したときよりも高い料金で請求されてしまいます。
これは、日本で契約している通信事業者を通して渡航先の通信事業者の回線を使うために起こる事象です。
その点eSIMを利用すると渡航先の通信事業者の回線を直接契約できるため、高額請求を回避できます。
紛失するリスクがない
eSIMは物理SIMとは異なり、スマホに内蔵されたICチップにSIM情報を書き込めます。
そのため、物理SIMにありがちな接触不良や故障、紛失などのリスクがありません。
SIMカードを再発行するには費用がかかりますが、eSIMはSIM交換を行う必要がないので、ここでも不要な費用をカットできます。
また、スマホを盗難された場合に、物理SIMは誰でも取り出せてしまい、スマホの位置情報を把握できなくなるデメリットがあります。
回線を分けられる
物理SIMの場合、スマホにSIMの差し込み口が2つ搭載されていなければデュアルSIMスタイルにできません。
eSIMであれば、1台のスマホで2つの回線(電話番号)を持てるデュアルSIMにすることができます。
eSIMなら仕事用・プライベート用とスマホを使い分ける必要がないので、身軽に動けるようになるのです。
デメリット
eSIMを海外で使うときのデメリットは4つあります。
機種がeSIMに対応していない可能性がある
eSIMは2018年以降に登場したサービスのため、それより前の機種には対応していないケースがあります。
iPhoneはXR/XS以降の機種が、Androidは「Galaxy S23以降」「Pixel 4以降」などがeSIM対応です。
eSIMを契約してから、自身の機種がeSIMに対応していなかったというトラブルを防ぐためにも、しっかり確認してから利用しましょう。
オンラインが苦手な人には不向き
eSIMの契約や開通は、すべてオンラインで行われるのが基本です。
待ち時間がなく、スムーズに完了できるのはメリットですが、店頭での手続きに慣れている人には不向きといえます。
機械操作が苦手な人は、対面でサポートを提供するeSIMサービスの利用を検討しましょう。
eSIM開通にはデバイスが2台必要
eSIMを開通するにはQRコードの読み込みをしなければなりません。
このときに、QRコードを表示させる端末と、読み込みする端末の2台が必要になります。
端末が1台しかない場合は、QRコードを印刷したり、指定されたコードを手動入力すると完了できるケースもあります。
このような場合は、本記事で紹介したSailyのように、QRコード不要で専用アプリからeSIMのインストールができるサービスを利用しましょう。
物理SIMと比べて割高である
eSIMは、SIMカードの入れ替えが不要で、開通までに待ち時間がないため、時間の節約という意味では優れています。
しかし、データ量や利用期間によっては、物理SIMのほうが安くなるケースが多いです。
ただし、eSIMユーザーは年々増加傾向にあるため、将来的に物理SIMとの価格差がなくなったり、eSIMのほうが割安になる可能性も十分あります。
eSIMを選ぶポイント
eSIMを選ぶときのポイントは次の5つです。
スマホがeSIMに対応しているか
docomoやSoftBankなどの、大手キャリアがeSIMに対応している一方、スマホ自体がeSIMに対応していない場合があります。
eSIMは、iPhone XR/XSより前の機種や、一部のAndroidでは未対応のケースが多いです。
いざ購入しても使えなければ意味がないので、自身のスマホがeSIMに対応しているかを事前に確認しましょう。
データ量・有効期限は適切か
旅行先でも動画をたくさん見たい人や、大容量のデータのやり取りが多い人は、データ量にとくに注意しましょう。
データ量1GBで動画視聴をすると約1時間、Webサイトの閲覧は約3,300回できるとされています。
旅行日数が残っているのにデータ量を使い切ると、追加購入することになってしまいます。
また、7日間の旅行なのに3日間しか利用できないプランを購入すると、余分に費用がかかってしまうので気をつけてください。
渡航先に適したeSIMか
eSIMは、海外の通信事業者と直接契約することで、高額請求を回避しています。
そのため、台湾に行くなら台湾に適したeSIM、アメリカならアメリカに適したeSIMを契約してください。
台湾に行くのにアメリカを契約するなどをしてしまうと、高額請求されるリスクが生じます。
購入したいeSIMサービスでその国が表示されない場合、対応していないということなので簡単に分かります。
音声通話が必要か
ほとんどのeSIMは、電話番号での通話ができないのが現状です。
現地でレストランやホテルの予約など、電話を頻繁にする予定の人は、電話番号を提供しているeSIMサービスを利用しましょう。
自信に合うサポート体制か
eSIMは、サービスによって日本語に対応していないケースがあります。
また、日本語に対応していても、問い合わせるとスタッフが日本人でないために、異様に時間を要する場合もあるのです。
適切なサポートが受けられない場合、「返金されない」「返信がない」などのトラブルが生じる可能性があります。
英語が苦手な人は、World eSIMのように日本で運営しているサービスを利用しましょう。
eSIMを海外旅行で使うときによくある質問
eSIMを海外旅行で使うときによくある質問をまとめてみました。
eSIMが対応している機種を知りたい
eSIMサービスによって対応機種は異なります。
数が膨大なため、SailyのeSIM対応機種の一部を紹介します。
上記以外にもHUAWEI・Xiaomiなど、対応している機種は多岐に渡ります。
海外旅行でeSIMに切り替えるタイミングはいつ?
日本にいる間にeSIMに切り替えてしまうと高額請求の原因になりかねません。
海外旅行先に着いてから切り替えましょう。
また、到着前にアクティベートの設定をしておくと、到着後もスムーズに使用できます。
eSIMは海外旅行のどのタイミングで買うべき?
eSIMは海外旅行の前日までに購入することをおすすめします。
旅行先で購入もできますが、そのためにはフリーWi-Fiを探さなければなりません。
Wi-Fiが見つからない場合、eSIMの購入から開通までのデータ通信で請求額が高額になる可能性もあります。
海外旅行中、eSIMはWi-Fiがないと使えない?
eSIMはWi-Fiがなくても使用可能です。
しかし、契約プランのデータ量によってはWi-Fiを使ってデータ量を節約する必要があります。
また、旅行中にデータ量を使い切ってしまうと、追加契約しないと再度使用できません。
データ量に余裕のあるプランを購入するようにしましょう。
各国でおすすめのeSIMを知りたい
当サイトでは国ごとにおすすめのeSIMを記事ごとにまとめています。
現地で実際に検証しているのであわせて参考ください。
まとめ:海外旅行中でもネットを楽しむならeSIMがおすすめ
本記事では、海外旅行におすすめのeSIMについて解説しました。
eSIMは、契約から開通までをオンラインでできるため、待ち時間から解放されます。
しかし、現段階では物理SIMよりも割高になってしまうというデメリットもあります。
そのため、物理SIMが届くまで時間を取れない人や、旅行ギリギリになってSIM問題に気付いた人などにおすすめです。
どのeSIMにするか悩んでいる人は、以下のおすすめのeSIMから検討してみてください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。