どうも、高速インターネットが大好物のマクリン( @Maku_ring)です。
アパートを借りるときに悩みのタネとなるのが「インターネット回線なににするか問題」。
これまでと同じ光回線に申し込むのもいいですが、「月額料金が高い・通信速度が遅い」などの不満があれば、よりオトクな固定回線に変えたいと思うのが世の常でしょう。
固定回線はとくに契約期間や解除料の縛りがあるせいで気軽に乗り換えられないため、料金や速度に不満を感じながらもイヤイヤ使っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、賃貸アパートに最適なインターネット回線を選ぶためのポイントとおすすめの光回線を紹介していきます。
こちらで紹介する注意点や選び方を意識すれば、自宅で快適にWi-Fiが使えるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
タップできるもくじ
そもそも「アパート」の定義とは?
集合住宅には「アパート」と「マンション」の2通りがありますが、実はこれらに法律で定められた明確な定義はありません。
どちらの物件も、建築基準法や宅地建物取引業法では「共同住宅」とされているので、住んでいる物件や引越し先がどちらに分類されるかは、大家・管理会社・不動産会社によって異なります。
なお、国土交通省がまとめる「マンションに関する統計・データ等」においては、以下の基準を満たしている建物を「マンション」と定義して調査が行われています。
- 中高層(3階建て以上)
- 分譲・共同建
- 鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造
また、物件のオーナーによっては、物件内のエレベーターの有無でアパート・マンションの区別をしている場合もあるようです。
そこで本記事では、以下の条件を満たしている物件を「アパート」と定義して、おすすめの光回線について解説していきます。
- 3階建て以下の物件
- 木造・鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造
- エレベーターがない物件
なお、3階建て以上の物件に住んでいる人は、以下の記事でマンション向けのおすすめ光回線について紹介しているので参考ください。
賃貸アパートにおすすめの光回線ランキング
ここまでにお伝えした注意点と選び方のポイントを踏まえた上で、アパートで使うときにおすすめのインターネット回線を紹介します。
月額料金の安さ・通信速度・セット割などを総合的に鑑かんがみて、本当におすすめできるサービスの順に並べました。
サービス名 | 月額料金 | 開通工事費 | 初期費用 | 契約期間 | 違約金 | セット割 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位「ドコモ光×GMOとくとくBB」 |
4,400円 | 16,500円 ※分割払いは12回・24回・36回・48回・60回から選べる ※キャンペーンで「一括0円」 |
3,300円 | 2年間 | 4,180円 | ドコモ光セット割(ドコモ) |
2位「enひかり」 |
3,520円 | 16,500円 | 3,300円 | なし | なし | 勝手に割り(ahamo・povo・UQモバイル) |
3位「So-net光プラス」 |
4,928円 | 26,400円(1ヶ月目990円、2〜36ヶ月目726円) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間(更新月3ヵ月) | 3,480円(不課税) | auスマートバリュー(au) |
4位「ビッグローブ光」 |
4,378円 ※月額料金大幅割引特典を選ぶと12か月間2,750円 |
16,500円(初回715円、2〜35回目451円) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 3年間 | 3,360円(不課税) | auスマートバリュー(au) 光☆SIMセット割(BIGLOBEモバイル) |
5位「ソフトバンク光」 |
4,180円 | 26,400円 ※分割払いは24回・36回・48回・60回から選べる ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間 | 4,180円 | おうち割光セット(ソフトバンク) おうち割光セット(A)(Y!mobile) |
6位「楽天ひかり」 |
4,180円 | 458円×36回(総額16,500円) ※分割支払のみ ※期間限定で割引キャンペーンあり |
新規:880円 転用:1,980円 事業者変更:1,980円 |
3年間 | 4,180円 | なし |
7位「auひかり」 |
3,740〜5,500円 ※配線方式による |
33,000円(初回1,443円、以降1,434円×22ヶ月) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間 | 2,730円 | auスマートバリュー(au) |
8位「NURO光」 |
5,200円(3年契約) 5,700円(2年契約) ※物件によって2,090〜2,750円で利用可能 |
44,000円 ・初月:0円 ・2ヶ月目:1,230円 ・3〜37ヶ月目:1,222円 ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 ※一部申し込み特典で無料 |
3年間・2年間 | 3,850円(3年契約) 3,740円(2年契約) |
おうち割光セット(ソフトバンク) |
8位:NURO光
第8位は「NURO光」です。
NURO光の最大の特徴は他の光回線よりも速い「最大2Gbpsの超高速通信」が使えることです。
それにくわえ、携帯キャリアがソフトバンクなら最大1,100円のセット割「おうち割光セット」が使えます。
ただし、サービスエリアが限られているので、使いたいと思っても大都市部の人しか使えないのが現状です。
- 北海道
- 関東エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
- 東海エリア:愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
- 関西エリア:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
- 中国エリア:広島県、岡山県
- 九州エリア:福岡県、佐賀県
NURO光のアパート向けプランは2種類あり、住んでいる物件に回線設備がすでに導入されているかどうかによって申し込めるプランが変わります。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
NURO光G2T | 5,200円(3年契約) 5,700円(2年契約) |
44,000円 ・初月:0円 ・2ヶ月目:1,230円 ・3〜31ヶ月目:1,222円 ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 3年間・2年間 | 3,850円(3年契約) 3,740円(2年契約) |
NURO光 for マンション ※専用の回線設備が導入された物件限定 ※8階建て以上のマンションなど |
※物件内の利用者数によって異なる
|
44,000円 ※36ヶ月の分割払い ※申し込み特典で実質無料 |
3,300円 | 3年間・2年間 | 528円(3年契約) 363円(2年契約) |
これまで7階建て以下の物件では、NURO光 for マンションを導入できませんでした。
2019年1月以降は、NURO光の通常プラン(マンションミニ)の階数制限が撤廃されたため、どのような物件でも回線設備の導入ができるようになりました。
NURO光 for マンションの回線設備が導入されていれば、2,090〜2,750円と非常に安い価格でインターネットが使えますが、ほとんどの人はNURO光G2Tを使うことになるでしょう。
NURO光G2Tは戸建て向けプランと同じ価格なので、光回線業界におけるアパート向けのプランとしては、月額料金がかなり高めになってしまいます。
7位:auひかり
第7位は「auひかり」です。
最大1Gbpsの通信速度でインターネットが使え、携帯キャリアがauなら最大1,100円割引の「auスマートバリュー」が適用できます。
また、申し込み時は全部で8社ある提携プロバイダの中から好きな事業者を選べるのが特徴です。
auひかりの対応プロバイダ
- @nifty
- @TCOM
- AsahiNet
- au one net
- BIGLOBE
- DTI
- So-net
- GMOとくとくBB(プロバイダ公式サイトからのみ)
auひかりのアパート向けプランは数が非常に多く、住んでいる物件によってどのプランになるかが決まっています。
タイプ | 通信速度 | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|---|
タイプG | 下り:664Mbps 上り:166Mbps |
16契約以上対応の物件:4,180円 8契約以上対応の物件:4,510円 |
33,000円 (初回1,443円、以降1,434円×22ヶ月) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間 | 2,730円 |
タイプV | 下り:100Mbps 上り:100Mbps |
16契約以上対応の物件:4,180円 8契約以上対応の物件:4,510円 |
||||
都市機構 | 下り:100Mbps 上り:100Mbps |
4,180円 | ||||
都市機構G | 下り:664Mbps 上り:166Mbps |
4,180円 | ||||
タイプE | 下り:100Mbps 上り:100Mbps |
16契約以上対応の物件:3,740円 8契約以上対応の物件:4,070円 |
||||
タイプF | 下り:100Mbps 上り:100Mbps |
4,290円 | ||||
ギガ | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
4,455円 | ||||
ミニギガ | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
5,500円 |
auひかりは、住んでいる物件の配線方式によって、月額料金や通信速度が異なります。
そのため、例えばauひかりマンションの都市機構型の人がミニギガに変更するといったことはできません。
自分が住む物件がどのタイプに該当するかは「auひかりエリア確認ページ」で確認が可能です。
6位:楽天ひかり
第6位は「楽天ひかり」です。
楽天ひかりはフレッツ光の回線設備を流用する「光コラボレーション」のひとつで、日本全国で最大1Gbpsの速度でインターネットが利用可能です。
また、第4の携帯キャリアとしてサービスを販売した「Rakuten UN-LIMIT」と併用して使うと、ネット代・スマホ代の両方が1年間は無料となります。
さらに、楽天市場での買い物が常にポイント+1倍になるなど、楽天ユーザーにとって非常にメリットが多いことが特徴です。
楽天ひかりのアパート向けプランは1種類のみで、月額料金は以下のとおりです。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
楽天ひかり マンション | 4,180円 | 458円×36回 ※分割支払いのみ ※期間限定で割引キャンペーンあり |
新規:880円 転用:1,980円 事業者変更:1,980円 |
3年間 | 4,180円 |
楽天会員にとってメリットが多い一方で、スマホとのセット割がないといった注意点もあります。
また、2022年3月時点では開通工事費が割引される「楽天ひかり春のWキャンペーン」が行われていますが、期間限定の特典なので申し込むタイミングによっては工事費の支払いが発生してしまうかもしれません。
さらに、一般的な光回線は2年契約であることが多いですが、楽天ひかりは3年契約と縛りの期間が長めである点にも気をつけましょう。
5位:ソフトバンク光
第5位は「ソフトバンク光」です。
フレッツ系光コラボのひとつで、日本全国の幅広い地域で最大1Gbpsの通信速度でインターネットが使えます。
また、携帯キャリアがソフトバンクなら「おうち割光セット」で1,100円、Y!mobileなら「おうち割光セット(A)」で1,188円の割引が受けられます。
ソフトバンク光のアパート向けプランは1種類のみです。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク光 マンション | 4,180円 | 26,400円 ※分割払いは24回・36回・48回・60回から選べる ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間 | 4,180円 |
なお、auひかりとは異なり、ソフトバンク光のプロバイダは「Yahoo! BB」しか選べないので覚えておきましょう。
4位:ビッグローブ光
第4位は「ビッグローブ光」です。
KDDIの完全子会社となったビッグローブが運営する光回線で、フレッツ系光コラボの内のひとつです。
最大1Gbpsの通信速度でインターネットが使えるのにくわえ、携帯キャリアがauなら「auスマートバリュー」で最大1,100円の割引が受けられます。
また、UQモバイルとの「自宅セット割」、BIGLOBEモバイルとの「光☆SIMセット割」、格安SIMのdonedoneとの「ネットスマホ割」など、数多くのセット割を使えることが特徴です。
ビッグローブ光のアパート向けプランは1種類のみです。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
ビッグローブ光 集合住宅 | 4,378円 ※月額料金大幅割引特典を選ぶと12か月間2,750円 |
16,500円(初回715円、2〜35回目451円) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 3年間 | 3,360円 (不課税) |
公式サイトからビッグローブ光に申し込むと「最大40,000円キャッシュバック」か「月額料金大幅割引特典」のどちらかを選べます。
契約期間が3年間である点は注意が必要ですが、オプション不要でキャッシュバックが受け取れるのは非常に魅力的なポイントです。
3位:So-net光プラス
第3位は「So-net光プラス」です。
プロバイダとしての実績が長い、So-netが運営するフレッツ系光コラボです。
携帯キャリアがauなら「auスマートバリュー」で最大1,100円の割引が受けられるので、通信費を全体的に大きく節約することができます。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
So-net光プラス マンション | 4,928円 | 26,400円 (1ヶ月目990円、2〜36ヶ月目726円) ※キャンペーンで実質0円 |
3,300円 | 2年間(更新月3ヵ月) | 3,480円 (不課税) |
So-net光プラスのアパート向けプランは上記の1種類のみです。
過去には月額料金が最初から割引された状態で利用できましたが、昨今では高額キャッシュバックにキャンペーンがシフトしています。
他の光回線に比べてキャッシュバック金額が60,000円と非常に高額なので、特典重視で光回線を選びたい人におすすめです。
2位:enひかり
第2位は「enひかり」です。
UQモバイルやahamo(アハモ)、新しくpovo(ポヴォ)とのセット割が使えるようになったフレッツ系光コラボのひとつで、最大1Gbpsの速度でインターネットが使えます。
enひかりの月額料金は、他の光回線に比べてひと回り安い価格となっています。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 初期費用 | 契約期間 | 違約金 | セット割 |
---|---|---|---|---|---|---|
マンションタイプ | 3,520円 | 16,500円 | 3,300円 | なし | なし | 勝手に割り(ahamo・povo・UQモバイル) |
契約期間や解約金の縛りがないことも大きな特徴といえ、とにかく通信費を節約したい人や縛られたくない人におすすめです。
例えば学生の一人暮らしや仕事の転勤などで近いうちに引っ越しの予定がある人には特に向いています。
ただし、大手キャリアを使っていてセット割や家族割を適用した場合、大手の光回線を選んだほうがお得になる場合も少なくありません。
また、他の光回線とは異なり、開通工事費の割引キャンペーンが行われていない点には要注意です。
格安SIMや大手キャリアがリリースした格安プランを使っている人はセット割が利用できないことも多いので、元々の利用料金が安いenひかりを選んだほうが、トータルの通信費を大幅に節約できるのでおすすめです。
1位:ドコモ光×GMOとくとくBB
アパートでおすすめのインターネット回線、栄えある第1位は「ドコモ光×GMOとくとくBB」です。
フレッツ系光コラボのひとつで日本全国の幅広い地域で使えるほか、ドコモスマホとの「ドコモ光セット割」が使える唯一の光回線でもあります。
また、他の光回線は開通工事費が「実質0円」であるのに対し、ドコモ光はキャンペーン適用で開通工事費が「一括0円」であることが特徴です。
ドコモが提携するプロバイダは全部で24社(2022年5月31日以降は23社)あり、その中でもおすすめの事業者が「ドコモ光×GMOとくとくBB」です。
ドコモ光をアパートで利用するためには、「ドコモ光1ギガ マンション」に申し込む必要があります。
アパート向けプランは月額料金が異なる3つのタイプがありますが、タイプAに属するGMOとくとくBBなら最安値でドコモ光を使えます。
料金プラン | 月額料金 | 開通工事費 | 事務手数料 | 契約期間 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ光1ギガ マンション | タイプA:4,400円 ※タイプB:4,620円 ※単独タイプ:4,180円+プロバイダ利用料 |
16,500円 ※分割払いは12回・24回・36回・48回・60回から選べる ※キャンペーンで「一括0円」 |
3,300円 | 2年間 | 4,180円 |
月額料金が安いことにくわえ、GMO公式サイトで実際の通信速度を公表しているので、通信速度に絶対的な自信を持っていることが伺えます。
さらに、ドコモ光の中で最高額のキャッシュバックが受け取れるので、これからアパートでインターネットに申し込むならダントツでおすすめです。
賃貸アパートに光回線がある場合の選ぶポイント
本項目では、アパートでインターネットを選ぶための4つのポイントを確認していきましょう。
1.自分が住んでいる地域で使える光回線の種類を知っておこう
インターネット回線を探すとき、まずは自分が住んでいる地域で使える光回線の種類を確認しておきましょう。
- フレッツ系光コラボ 日本全国の広い地域
- auひかり 関西・東海エリア以外の全地域
- NURO光 北海道・関東・東海・関西・九州エリア
- 電力系光回線 各地方のみ
ドコモ光やソフトバンク光、So-net光プラスなどの「フレッツ系光コラボ」は、日本全国の広い地域でNTT回線が敷設されているので、ほとんどの地域で申し込みができます。
一方、auひかりやNURO光、電力系光回線(eo光やコミュファ光など)は利用できるエリアが限られているので、使いたいと思っても住んでいる地域によっては申し込めないので注意ください。
2.迷ったときは「携帯キャリアとのセット割」がある光回線を選ぼう
自分が住んでいるアパートや地域で使える光回線を確認したら、続いて「携帯キャリアとのセット割」がある光回線を探してみましょう。
その理由は、セット割が使える光回線を選ぶと、毎月のスマホ代が最大1,100円も割引されて非常にお得だからです。
セット割が使える光回線
- ドコモユーザー ドコモ光(最大1,100円割引)
- auユーザー auひかり、ビッグローブ光、So-net光プラスなど(最大1,100円割引)
- ソフトバンクユーザー ソフトバンク光、NURO光(最大1,100円割引)
なお、ドコモ光以外の光回線でセット割を適用するためには「ひかり電話(月額330〜550円程度)」にも申し込まなければなりません。
セット割の割引金額はスマホの料金プランによって異なるので、場合によってはセット割の割引金額よりもひかり電話の月額料金の方が高くなる可能性があります。
つまり、トータルで見ると利用料金はプラスマイナス0円なのでセット割のメリットがないのです。
一方のドコモはひかり電話が不要、auやソフトバンクは料金プランによって最大1,100円の割引が受けられるので、ひかり電話に加入してもメリットがあります。
そのため、携帯キャリアがドコモやau・ソフトバンクの人はセット割が使える光回線に申し込むのがおすすめです。
なおenひかりでは、ahamoやpovoとのセット割「勝手に割り」の提供を行っています。
「勝手に割り」は、enひかりの契約者名義と住所が合致した場合に申請可能なセット割で、毎月のenひかり利用料金が110円割引となります。
3.セット割が使える光回線が複数ある場合は「月額料金の安さ」で選ぶ
スマホのキャリアがauやソフトバンクの場合、セット割を使える光回線が複数あるのでどれにするか迷ってしまう人も多いかと思います。
そういった場合は、純粋に「月額料金の安さ」でどの光回線にするかを選びましょう。
auとソフトバンクそれぞれでセット割が使える光回線の比較表をご覧ください。
スマホのキャリア | セット割がある光回線 | 月額料金 |
au | auひかり | 3,740〜5,500円 ※配線方式による |
au | So-net光プラス | 4,928円 |
au | ビッグローブ光 | 4,378円 ※月額料金大幅割引特典で最大1年間は2,750円 |
au | @nifty光 | 3,690円 ※26か月目以降4,378円 |
au | @TCOMヒカリ | 4,180円 |
au | eo光 ※関西エリア限定 |
3,326円 ※25か月目以降3,876円 |
au | コミュファ光 ※東海エリア限定 |
3,380円〜 |
au | ピカラ光 ※四国エリア限定 |
4,400円 |
au | MEGA EGG ※中国エリア限定 |
3,520円 |
au | BBIQ ※九州エリア限定 |
3,300円〜 ※配線方式による ※13か月目以降4,400円〜 |
ソフトバンク | ソフトバンク光 | 4,180円 |
ソフトバンク | NURO光 | 5,200円 ※物件によっては2,090〜2,750円 |
上記のとおり、同じセット割が使える光回線でも月額料金は大きく異なります。
どの光回線を選んでも割引金額は同じなので、どれにするか迷った時は月額料金の安い光回線をお選びください。
なお、こちらの記事では、光回線の主要な15社で月額料金を細かく比較しています。
4.キャッシュバックがある場合は「受け取り条件と時期」を確認しておく
光回線を新規契約するとキャッシュバックがもらえますが、「受け取り条件と時期」も必ず確認しておきましょう。
例えば高額キャッシュバックをもらえる「auひかり」ですが、申し込み窓口によって条件や時期が以下のように異なります。
申し込み窓口 | キャッシュバック金額 | 条件 | 受け取り時期 |
GMOとくとくBB | 最大51,000円 |
|
開通月を含む12ヶ月目と24ヶ月目 ※2回に分けて付与 |
25 | 最大50,000円 |
|
開通月を含む11ヶ月目 |
NEXT | 最大47,000円 |
|
開通月を含む2ヶ月目 |
NNコミュニケーションズ | 最大47,000円 |
|
開通月を含む2ヶ月目 |
グローバルキャスト | 最大45,000円 |
|
開通月を含む7ヶ月目 |
申し込み窓口が違っても光回線の通信品質に差はないので、キャッシュバック金額・条件・受け取り時期の3つの観点から、自分に合った窓口でお申し込みください。
賃貸アパートでインターネットを契約する時の注意点
アパートでインターネットを契約する時、あらかじめ知っておくべき注意点があります。
これら6つの注意点は、アパートに住んでいる人にとって必ず知っておいてほしいポイントばかりです。
それぞれについて分かりやすく解説していくので、ネット回線にくわしくない人はしっかりと確認するようにしてください。
なお、アパートやマンションで光回線が使えるかどうかの確認方法は、こちらの記事でもくわしく解説しているので参考ください。
住んでいる物件の配線方式によっては通信速度が遅い場合がある
アパートで固定回線を利用する場合、物件の配線方式によって通信速度が遅くなってしまうことがあります。
配線方式は全部で3パターンがあり、最も通信速度が速いのは「光配線方式」です。
それぞれの特徴と、住んでいる物件の配線方式を確認する方法を紹介します。
VDSL方式
画像引用:集合住宅の導入工事と配線方式について|NTT東日本
VDSL方式は、電柱から物件の共有部分に設置された「回線終端装置」まで光ファイバーを引き込み、各部屋までは既存の電話回線用のケーブルを利用した配線方式です。
築年数の古い物件に多く見られる配線方式で、最大通信速度は100Mbps程度となっています。
そのため、最大速度が1Gbps(1,000Mbps)の光回線に申し込んでも、実際に利用できる最大上限は100Mbpsまでなので、思っていたよりも速度が出ない可能性が高いです。
LAN配線方式
画像引用:集合住宅の導入工事と配線方式について|NTT東日本
LAN配線方式は「インターネット対応マンション」と呼ばれる集合住宅で採用されている配線方式です。
電柱から物件の共有部分までは光ファイバーを引き込み、各部屋までLANケーブルを使って接続します。
部屋内の壁やコンセント部分に設置されているLANポートに接続すれば、インターネットがすぐ使えることが特徴です。
ただし、共有部分に設置された回線終端装置から分岐して各部屋に接続するため、利用者が増えると回線内で混雑が起こり、通信速度が低下する原因となります。
光配線方式
画像引用:集合住宅の導入工事と配線方式について|NTT東日本
光配線方式は、電柱から引き込んだ光ファイバーを各部屋まで直接つなぐ配線方式のことです。
光ファイバーを直接利用できることから最大1Gbpsの高速回線が利用できます。
昨今で主流の配線方式で、2006年以降に建てられた築年数が浅めの物件に多く採用されています。
住んでいるアパートで光回線が工事済みか確認する方法
住んでいるアパートでネット回線が工事済みか調べるには、各光回線のエリア検索ページから可能です。
- NTT東日本エリア確認ページ ギガマンション・スマートタイプ、マンション・ギガラインなど
- NTT西日本エリア確認ページ マンション・スーパーハイスピードタイプ隼など
- auひかりマンションエリア確認ページ ミニギガ・ギガなど
- NURO光エリア検索
- NURO光 for マンション エリア検索
上記のエリア確認ページでアパートの住所を入力し、契約可能な料金プランや申し込みページに進めれば、光回線は工事済み(= 光回線方式)です。
なお、こちらの記事では、アパート・マンションで光回線が使えるか確認する方法をくわしく紹介しています。
大家さんから反対されたり、地域によって導入できない光回線もある
住んでいる物件によっては光回線が導入できない可能性があります。
- auひかり
- NURO光
- eo光:関西地方限定
- コミュファ光:東海地方限定
- ピカラ光:四国地方限定
- MEGA EGG:中国地方限定
- BBIQ:九州地方限定
ほとんどの物件ではNTTが提供するフレッツ光回線の設備が導入されていることが多く、フレッツ回線を流用しているドコモ光やenひかり、ソフトバンク光などの「光コラボレーション」であれば、どこでも申し込むことができます。
一方auひかりやNURO光は、それぞれが独自開発した通信設備を利用するため、住んでいる物件にいずれかの回線設備が導入されていなければ申し込むことができません。
大家さんや管理会社から許可を得た上で回線設備を導入できれば使えるようになりますが、ハードルが高いので基本的には使えないものと思っていた方が良いでしょう。
またeo光やコミュファ光などは、各地方の電力会社やグループ企業が運営する光回線なので、それぞれの地域でしか申し込みができないことを覚えておいてください。
アパートで10Gbpsが使える光回線は現状ほとんどない
昨今では「NURO光10G」や「auひかり(10ギガ・5ギガ)」など、最大10Gbpsの超高速通信ができる光回線が数多く登場しています。
ただし、これらは基本的に戸建て向けのプランで、アパートでは10Gbps以上のプランに申し込むことができません。
東海エリア限定の「コミュファ光」や、大型マンションかつ10Gbps専用の回線設備が導入済みの「eo光」なら使えますが、利用できる人はその地域に住んでいる人に限られます。
そのため、アパートでの10Gbpsプランは基本的には使えないものと思っておきましょう。
キャッシュバックの金額だけに釣られると月額料金が高額になる
光回線への申し込みに付き物なのが「キャッシュバック」です。
できるだけ多くのキャッシュバックがもらえる窓口で申し込みたいところですが、金額だけに釣られて申し込んでしまうと毎月の通信費が超高額になってしまいます。
キャッシュバックを受け取るためには諸々の条件をクリアする必要がありますが、金額が高くなればなるほどその条件は厳しくなります。
例えば「複数のオプションに半年間の継続加入」「他のサービス(ウォーターサーバーやポケット型WiFiなど)への申し込みが必須」などが挙げられます。
そのため、キャッシュバックがある窓口で申し込む場合は、条件をしっかりと確認した上で申し込むようにしてください。
引っ越しが多い場合は工事費の割引キャンペーンに要注意
光回線に申し込む場合、開通工事費が無料になるキャンペーンが行われていることが多いです。
しかし、実はこういったキャンペーンには落とし穴があります。
開通工事費無料キャンペーンは、開通工事費の分割代金と同金額の割引がされて「実質0円」となっているケースが非常に多く、実際には開通工事費を支払っていることがほとんどです。
仮に割引が適用されている期間中に解約をすると、解約月から割引が終了となってしまうので、本来であれば支払う必要のなかった残りの工事費用を支払わなければならなくなってしまいます。
また、契約期間と工事費の分割回数にズレがある光回線に申し込む場合は要注意です。
たとえば、過去のビッグローブ光は契約期間が3年間(36か月)で、工事費の分割回数は40回払いしか選べませんでした。
もし仮に最初の更新月(37ヶ月目)でビッグローブ光を解約すると、残り3〜4回分の工事費分割代金を支払わなければなりません。
逆に、工事費の分割支払が終了したタイミングで解約すると、ビッグローブ光の違約金が発生することになります。
このように契約期間と分割回数にズレがある光回線に申し込む場合は、長期間の利用を前提に申し込むようにしてください。
なお近年、契約期間のない縛りなしの光回線もいくつか出てきているので、こちらの記事でくわしく紹介しています。
万が一の時に備えてポケット型WiFiやホームルーターも視野に入れておく
配線方式や回線設備などの条件が合わない場合、あるいは仕事の転勤などで引越しが多い人は、光回線よりも「ホームルーター」や「ポケット型WiFi」を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、ホームルーターはコンセントにつなぐだけ、ポケット型WiFiは電源を入れるだけでインターネットが使え、光回線のような開通工事が不要だからです。
ひと月あたり100〜150GBで容量制限になる・3日間10GB制限などの注意点があるものの、ふつうに使う分にはギガ不足に陥いる可能性もありません。
なお、こちらの記事では、ホームルーター・ポケット型Wi-Fiふくめた集合住宅で使えるインターネットの種類を解説し、各種類でおすすめのサービスを紹介していきます。
賃貸アパートのインターネット選びでよくある質問
アパートでネットが遅くなる原因って何?
アパートでインターネットを使うと通信速度が遅くなってしまうことがあります。その理由は、その物件の共有部分に設置された回線設備を、その物件に住んでいる人たち全員で共有して使っているためです。同じ時間帯に利用者が増えると回線内で混雑が起こり、通信速度が遅くなってしまいます。これを回避するためには、光回線の接続方式を「IPv6接続」に変更するか、光配線方式の物件に引っ越すしかありません。
光回線がアパートで使えるかを確認する方法は?
各光回線のエリア検索ページから確認ができます。多くの物件ではNTTの回線設備を導入しているケースが多く、auひかりやNURO光の設備は導入されていない可能性が高めです。
賃貸物件の「インターネット無料」や「光ファイバー」はちゃんと使える?
重めのオンラインゲーム(FPSやMMO)や高画質な動画視聴には厳しいかもしれません。賃貸物件を見ていると「インターネット無料」「インターネット完備」「光ファイバー」といった文面が記載されていることがあります。これらはその物件で光回線が利用できることを表していますが、上述の通り、物件に住んでいる人たち全員で回線設備を共有してインターネットを使うことから通信速度はそこまで速くありません。
アパートの「インターネット対応」ってどういう意味?
賃貸情報サイトなどに掲載されている「インターネット対応」のアパートは、物件内の共用スペースにインターネット回線の設備が導入されているアパートのことを指します。自分の部屋までインターネット回線を引き込むだけなので、通常よりも安い価格で開通工事を行うことができます。
アパートで光回線を契約する時に工事は必要?
アパートで光回線を契約する際、モデムやONUといった専用の通信機器を設置するための工事が必要です。工事内容は物件に導入済みの回線設備によって変わります。工事といっても、コンセント部分やエアコンダクトから配線作業を行う程度の簡単な工事なので、時間にして1時間しないくらいですぐに終わります。ただし、住んでいる物件の配線方式によって工事内容が異なる場合があるので覚えておきましょう。
賃貸アパートで勝手に光回線を個別契約しても大丈夫?
大家さんや管理会社から許可をもらった方が無難です。賃貸アパートに住んでいる場合、光回線を勝手に個別契約するのはおすすめできません。なぜなら、退去時に現状回復が求められることが一般的で、後々トラブルに発展する可能性が高いためです。すでに回線設備が導入されている光回線に申し込むなら問題ありませんが、たとえばNURO光の設備がない物件で勝手にNURO光の開通工事を行うのはやめておきましょう。
賃貸アパートでインターネットがないと言われたらどうすればいい?
基本的には「ホームルーター」や電源を入れるだけで使える「ポケット型WiFi」に申し込むのがおすすめです。築年数が古い物件や家賃が相場よりも安い物件の場合、インターネットの回線設備が導入されていないこともあります。光回線を利用するためには回線設備の設置が必須ですが、大家さんや管理会社から反対されたら設置工事はできません。そのため、インターネットがないアパートで光回線を利用するのはハードルが非常に高いといえるでしょう。
アパートにおすすめのインターネット回線まとめ
本記事では、賃貸アパートでインターネットを使う時の注意点や選び方、おすすめの光回線を紹介しました。
これからアパートで光回線を申し込むなら、料金・速度・特典の三拍子がそろった「ドコモ光×GMOとくとくBB」か「enひかり」が一押しです。
ぜひこの記事を参考にして、自分に合った最適な光回線を見つけて快適なインターネットライフをお楽しみください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
マンションでおすすめの光回線はどれ?徹底比較して分かったベストなサービスとは…? マンションにおすすめのインターネットはどれ? 光回線・ポケット型WiFi・ホームルーターごとに紹介 マンションで光回線が使えるか確認する方法を紹介!契約不可の場合の対処法も解説