「enひかり」は契約年数の縛りがなく、月額料金も安いことからユーザー評価の高い光回線です。
光コラボでNTTのフレッツ回線を使用しているため、回線の速度と品質も安定しています。
でもルーターに関しては、こんな悩みがあるかもしれません。
- 持ってるルーターをそのまま使っても大丈夫?
- ルーターをenひかりでレンタルするのと自分で買うのでは、どっちがお得?
- そもそもどんなルーターを選べばいいんだろう……?
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enひかりではWi-Fiルーターが必要?
enひかりにWi-Fiルーターがそもそも必要なのかについて解説します。
Wi-Fiを利用するにはルーターが必須
家でインターネットにつなぐ端末がLANケーブルでつなぐPC1台のみの場合、ルーターは必要ありません。
PC1台のみの場合、ONU(光回線終端装置)にLANケーブルを直接つなげば、インターネットを利用できるからです。
しかし、PC1台でもWi-Fi(無線LAN)でインターネットにつなげたい場合、Wi-Fi機能をそなえるルーターが必要になります。
そもそもスマホの保有率が90%近い現代では、PCのみならずスマホでも光回線を利用したい人が多いはず。
家の光回線を利用できれば、キャリアの通信データ使用量を気にせず、快適な速度でインターネットを楽しめます。
つまり、今日の状況を考えれば、ほとんどの家庭でWi-Fiルーターは必須でしょう。
enひかりではWi-Fiルーターはセットでない
enひかりを契約する場合、Wi-Fiルーターを持っていない人は注意が必要です。
なぜなら標準契約では、Wi-Fiルーターがセットではないからです。
ただし、申込時に無線LANルーター(無線LAN機能付きホームゲートウェイ)をオプションで追加すれば、Wi-Fiルーターをレンタルできます。
しかし、レンタルルーターは機種を選べないので、性能やデザインにこだわりたい人は自分で購入したほうがいいです。
以上をふまえると、Wi-Fiルーターを持っていない人は、以下のいずれかを選択することになるでしょう。
- enひかりのWi-Fiルーターレンタルを利用する
- 自分でWi-Fiルーターを購入する
enひかりのWi-Fiルーターはレンタルと購入のどちらがお得?
ルーターレンタルと購入のいずれがお得なのか、それぞれの特徴をふまえた上で解説します。
Wi-Fiルーターをレンタルする場合
enひかりのルーターレンタル料金は、月額330円です。
すなわち回線利用料とはべつに、年間3,960円の費用が発生します。
Wi-Fiルーターの価格は、安いものは5,000円前後なので、契約期間が短ければレンタルのほうがお得です。
引っ越しが多く、長期間契約できないような人にとっては、レンタルのほうがうれしいかもしれません。
ただし、このルーターは機種を選べません。
かといって、機能満載で性能の良い最新機種を貸してもらえるわけでもありません。
レンタルしたWi-Fiルーターをつなげてみたけど「速度が思ってたよりも速くない」と不満に感じる可能性もあります。
また、貸し出されている形なので、レンタルを終了する場合やenひかりを解約する場合、Wi-Fiルーターを返却する手続きが必要です。
Wi-Fiルーターを購入する場合
ルーターを自分で購入する場合、コストがかかるのは同じく最初のルーター購入時のみ。
高いものだと5万円台の機種もありますが、5千円台から1万円台の価格帯でも性能・機能ともに十分な機種がそろっています。
ただ購入した場合、気になるのは買い替えのタイミングです。
Wi-Fiの新しい規格は、おおよそ4年おきのペースで発表されます。
新規格が登場したとしても、普及するまでには時間がかかるので、大きな故障がなければ5年ぐらいは買い替えずに済むでしょう。
それに自分で購入する場合、自分好みのWi-Fiルーターを購入できます。
また、enひかりを仮に解約することになっても、別の回線でそのまま利用できます。
自分で購入する場合にネックなのは、どのルーターを買えばいいか判断に迷うことでしょう。
そこで次の項目では、ルーターを選ぶポイントを紹介します。
結論、Wi-Fiルーターは購入するのがお得
ここまで、ルーターをレンタルする場合と自分で購入する場合で比較してきました。
結論からいうと、Wi-Fiルーターは購入するほうがお得です。
レンタルすると、契約期間が長くなればなるほどレンタル料金がかさみ、自分で購入するより多くの費用を払うことになります。
また、機種を自分で選べませんし、最新スペックのものをレンタルできるわけでもありません。
とはいえ自分で購入する場合、ルーターに詳しくなければ、どのWi-Fiルーターを購入すればいいか分からないもの。
でも安心してください。
enひかりのルーターを選ぶポイント
ここでは、enひかりで利用するWi-Fiルーターを選ぶポイントをくわしく解説します。
最大通信速度
Wi-Fiは、同じ規格ならどの製品も最大通信速度は同じかというと、そうではありません。
その差を生み出す要素のひとつが、Wi-Fiルーターのストリーム数(アンテナの数)です。
ストリームとは「電波の通る道」のこと。
また、接続する端末台数が増えた場合、ストリーム数の多いほうが安定した接続と速度を保てます。
したがって、最大通信速度を確認するときはストリーム数もチェックしましょう。
ストリーム数は、一人暮らしなら2本、お子さんが2人いるような家庭なら4本を目安にするといいでしょう。
ストリーム数は見た目のアンテナでもわかりますが、それはあくまで外付けアンテナの場合です。
アンテナには内蔵タイプと外付けタイプの2種類あり、両者に性能差はないものの、外付けアンテナは電波の向きを調整できます。
電波の届く方向を調整したい場合、外付けアンテナのルーターがおすすめです。
v6プラス(IPv6 IPoE)対応
v6プラスとは、インターネット接続方式におけるIPv6 IPoE方式とIPv4 over IPv6(MAP-E方式)を利用できるサービスのことです。
わかりやすく説明すると、接続台数の多い環境や利用者の多い時間帯でも混雑することなく、インターネットを快適に利用できます。
ただし、v6プラスをするためには、v6プラス対応のWi-Fiルーターが必須です。
また、enひかりも月198円の「v6プラスオプション」を申し込む必要があるので注意しましょう。
Wi-Fi6対応
Wi-Fi6は、現在実装されているWi-Fiの最新規格です。
Wi-Fi5と比べ、最大通信速度は1.4倍の9.6Gbpsで、回線の混雑にも強く、セキュリティ面も向上しています。
サービス開始当初はWi-Fi6に対応した製品は限られていましたが、5Gのサービス開始とともに増えてきました。
Wi-Fi6の高速通信を体験したい場合、Wi-FiルーターがWi-Fi6に対応しているかどうかを確認しましょう。
間取りによってはメッシュWi-Fiも検討
ルーターの購入を検討するうえで、家の間取りも重要な要素の一つになります。
Wi-Fiルーターの箱にも「3階建て(戸建て)/4LDK(マンション)」といった記載がされていることが多いです。
ただ選ぶ際には注意が必要で、ルーターの仕様に関わるさまざまな数値は、Wi-Fiルーターを家の中心に置いた場合を想定しています。
そのため、家の角部屋の端っこにルーターを設置した場合、同じ階でも離れた部屋には電波が届かないなんてことも。
したがって、実際より広めの間取りに対応するWi-Fiルーターを選ぶのがベターです。
しかし、それでもルーター1台では、電波を家のすみずみまで届けることが難しいケースもあります。
そんなときは、メッシュWi-Fiの利用を視野に入れましょう。
メッシュWi-Fiは、メインとサテライトという複数台のルーターで網目状のネットワークを形成する仕組みです。
したがって、広い間取りや複数の階をまたいで安定した電波を届けたい場合は、メッシュWi-Fiルーターの導入をおすすめします。
enひかりにおすすめのルーターを3つ紹介
ここからは、enひかりにおすすめのWi-Fiルーターを3つ紹介します。
製品 | TP-Link Archer AX73 |
BUFFALO WSR-3200AX4S |
IODATA WN-DEAX1800GR |
---|---|---|---|
サイズ | 272.5 × 49.2 × 147.2 mm | 37.5 × 160 × 160 mm | 70 × 245 × 145 mm |
最大通信速度 |
|
|
|
ストリーム数 | 6本 | 4本 | 2本 |
アンテナ数 | 6本(外付け) | 4本(内蔵) | 2本(外付け) |
v6プラス | |||
Wi-Fi6 | |||
接続環境 | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) |
メッシュWi-Fi | △ | ||
価格 | 12,700円~ | 10,980円~ | 5,940円~ |
TP-Link Archer AX73
製品 | TP-Link Archer AX73 |
---|---|
サイズ(幅 x 高さ x 奥行) | 272.5 × 49.2 × 147.2 mm |
最大通信速度(理論値) |
|
ストリーム数 |
|
アンテナ数 | 6本(外付け) |
v6プラス | |
Wi-Fi6 | |
接続環境 | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) |
設置方法 | 縦置きのみ |
接続端末数 | 80台 |
メッシュWi-Fi | △(OneMesh) |
価格 | 12,700円~ |
「TP-Link Archer AX73」は、本記事でおすすめするWi-Fiルーターの中でもコスパ最強の製品です。
6ストリームかつそれにともなう最大通信速度4,804Mbps(5GHz時)で、高速性にすぐれています。
Wi-Fi6に対応し、接続端末数も最大80台をカバー。
TP-Link製の中継機と組み合わせればOneMeshにも対応し、広いエリアや複数階にまたがって使いたいときもメッシュWi-Fiのように使えます。
BUFFALO WSR-3200AX4S
製品 | BUFFALO WSR-3200AX4S |
---|---|
サイズ(幅 x 高さ x 奥行) | 37.5 × 160 × 160 mm |
最大通信速度(理論値) |
|
ストリーム数 |
|
アンテナ数 | 4本(内蔵) |
v6プラス | |
Wi-Fi6 | |
接続環境 | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) |
設置方法 | 縦置き・壁掛け |
接続端末数 | 21台 |
メッシュWi-Fi | (Wi-Fi EasyMesh) |
価格 | 10,980円~ |
「BUFFALO WSR-3200AX4S」は、1万円台で購入可能なWi-Fiルーターのなかでも人気商品。
「TP-Link Archer AX73」よりやや劣るとはいえ、Wi-Fi6で最大通信速度2,401Mbpsは十分高速です。
また、本記事でおすすめする3つの製品の中で、もっともコンパクト。
幅37.5mmの薄さにくわえ、縦置きや壁掛け設置にも対応しているので、設置場所に困ることはないでしょう。
デザインもスタイリッシュで、見た目の良さも人気の秘訣。
「BUFFALO WSR-3200AX4S」は、メッシュWi-Fiのみならず「Wi-Fi EasyMesh」に対応し、ルーターのメーカーを問わずにメッシュWi-Fiを形成できます。
広い間取りや2階・3階へも快適に電波を届けたい場合、複数台購入を検討してみましょう。
IODATA WN-DEAX1800GR
製品 | IODATA WN-DEAX1800GR |
---|---|
サイズ(幅 x 高さ x 奥行) | 70 × 245 × 145 mm |
最大通信速度(理論値) |
|
ストリーム数 |
|
アンテナ数 | 2本(外付け) |
v6プラス | |
Wi-Fi6 | |
接続環境 | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) |
設置方法 | 縦置きのみ |
接続端末数 | 20台 |
メッシュWi-Fi | |
価格 | 5,940円~ |
「IODATA WN-DEAX1800GR」は、本記事でおすすめする製品の中で、もっとも安価なWi-Fiルーターです。
前述のWi-Fiルーターよりスペックは落ちますが、この価格帯で購入できるWi-Fiルーターのなかでも評判がいいです。
注意点はストリーム数が2本と少なく、最大通信速度も高くありません。
メッシュWi-Fiにも対応していないので、複数台で電波の届く範囲をカバーすることもできません。
したがって、単身者や一人暮らし向きのWi-Fiルーターです。
それでも5千円台で購入できるのは魅力的。
ルーターをお得に買えるenひかりのキャンペーンはある?
おすすめのWi-Fiルーターをここまで3つ紹介しましたが、enひかりの申込時に「v6プラス」を同時に申し込むと、v6プラス対応ルーターを1,100円で購入できるキャンペーンがあります。
そのキャンペーンで購入できるWi-Fiルーターは、NECプラットフォームズ社製の「Aterm WG1200HP4」。
製品 | NEC Aterm WG1200HP4 |
---|---|
サイズ(幅 x 高さ x 奥行) | 33 × 146 × 97 mm |
最大通信速度(理論値) |
|
ストリーム数 |
|
アンテナ数 | 2本(内蔵) |
v6プラス | |
Wi-Fi6 | |
接続環境 | 3階建て(戸建て)/4LDK(マンション) |
設置方法 | 縦置き・横置き・壁掛け |
接続端末数 | 15台 |
メッシュWi-Fi | |
価格 | 1,100円(実売6,000円前後) |
本記事で紹介したWi-Fiルーターより性能は劣るものの、enひかりで快適かつ高速なインターネットを楽しむには十分なスペックです。
最大通信速度にこだわりがなく、てっとり早くWi-Fiルーターを手に入れたい人は、このキャンペーンに乗っかるのがいいでしょう。
ただし、キャンペーン期間内であっても在庫がなくなり次第終了する可能性があります。
キャンペーン特価のWi-Fiルーターを購入したい人は、なるべく早めに申し込んだほうがいいかもしれません。
enひかりのルーターに関するよくある質問
ここでは、enひかりのルーターに関するよくある質問に回答します。
ルーターの設定はどうすればいい?
Wi-Fiルーターに回線の自動判別機能がなく、自分でルーターの設定をする必要がある場合、注意すべき点は接続方式です。
enひかりの標準プランでは、インターネットの接続方式が「PPPoE」です。
したがって、ルーターを設定するときには接続方式で「PPPoE」を選んでください。
さらに、enひかりから提供される接続IDとパスワードの入力も必要になるので、届いた書類を確認しておきましょう。
一方、enひかりの標準契約以外にオプションサービスのv6プラスを申し込んでいる場合、接続方式は「v6プラス」を選んでください。
この場合、接続IDとパスワードは不要です。
つながらないときはどうすればいい?
ルーターを設定してもインターネットにつながらない場合、まず大事なのは原因の切り分けです。
切り分けのための原因箇所は、以下の4点になるでしょう。
- ONU(光回線終端装置)をふくめた光回線
- Wi-FiルーターとONUをつなぐケーブル
- Wi-Fiルーター
- インターネットに接続する端末(PCやスマホなど)
これらのどこに原因があるかを切り分けるために、以下の確認が必要です。
- ONUとWi-Fiルーターの電源が入っているか
- ONUとWi-Fiルーターをつなぐケーブルが正常に接続できているか
- Wi-Fiルーターの設定で間違えている箇所はないか(マニュアル確認)
- 接続する端末側のWi-Fi接続設定が間違っていないか
- enひかりやNTTによるメンテンナンスやトラブルのアナウンスがないか(公式サイト確認)
ただし、電源を入れ直すとランプが緑点灯になるまで少し時間がかかることもあるので、しばらく様子をみてください。
それでもつながらないときは、enひかりのカスタマーセンター(03-5534-9997)に連絡するのがいいでしょう。
速度はどれくらい出る?
enひかりの実測値を「みんなのネット回線速度」、いわゆる「みん速」のデータから確認してみました。
平均Ping値 | 19.35ms |
---|---|
平均ダウンロード速度 | 371.06Mbps |
平均アップロード速度 | 321.49Mbps |
基本的にv6プラスを利用しているユーザーが多く、速いケースだと下り速度が900Mbps、上り速度は500Mbpsを超えていました。
また、こちらは時間帯別の平均速度です。
時間帯 | 下り(ダウンロード) | 上り(アップロード) | Ping |
---|---|---|---|
朝 | 438.89Mbps | 294.84Mbps | 18.25ms |
昼 | 413.78Mbps | 325.52Mbps | 16.82ms |
夕方 | 383.33Mbps | 319.46Mbps | 15.83ms |
夜 | 317.88Mbps | 316.61Mbps | 18.22ms |
深夜 | 484.98Mbps | 402.06Mbps | 20.75ms |
回線が混みやすいといわれる深夜帯でも最速の平均値を出しています。
v6プラスの特徴のひとつである「回線の混みやすい時間帯でも快適にインターネットを利用できる」という触れ込みどおりの結果が出ています。
enひかりのルーターまとめ
本記事では、enひかりにおすすめのルーターを解説しました。
enひかりで利用するルーターは、レンタルするよりも自分で購入したほうがお得です。
ただし、自分で購入する際には選ぶポイントがあります。
どのルーターを購入すればいいか判断に迷う人は、本記事で紹介したルーターをぜひ参考にしてみてください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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